[今月の技術トピック] 2016 年は社内でデータベースのサービス化を実現 ~開発者が喜ぶオンプレミス版 Database as a Service (Azure Pack)~

あなたは仮想マシンを提供することで社内のクラウドに満足していませんか?

Microsoft Azure を含むいくつかのパブリック クラウドでは、PaaS と呼ばれるアプリケーション プラットフォームのサービス化を一気に進めています。理由は簡単で、企業にとって仮想マシン自体は何かを生み出すものではなく、そのうえで動くアプリケーションや業務システムの開発にリソースを集中させるべきだと多くの人が気付き始めたからです。PaaS の拡充を進めるパブリックなクラウドが素晴らしいのは、目の前のニーズに対してこれまでにないスピード感でサービスを提供する能力を持っているからでもあるのです。

ではパブリック クラウドを使いましょう! とならないのが現実でもあります。それぞれの企業には、その企業なりの、もしくはその業種/業界なりのルールがあり、まだまだ社内にもシステムが残り続けるとの予測が一般的に支持され、ホステッド プライベート クラウドにも多くのお客様が興味を持っています。

そこで、2016 年に新しくチャレンジをしてほしいのがオンプレミス版の Database as a Service です。SQL Server もしくは MySQL Server をサービスとして社内に公開することで開発者の生産性を上げ、プロジェクト全体の無駄な作業を減らすことができます。利用する側はセルフサービス ポータルにログオンをしてリソースを要求するだけで、わざわざデータベース用の仮想マシンを作ることも、データベース ソフトウェアをインストールする必要もありません。

世の中がクラウド ファーストに注目していることは間違いありませんし、そのためにパブリックなクラウドは進化を続けています。そんな時代からこそ、自社内もパブリックなクラウドから学び、まずはデータベースのサービス化を検討してみていただければと思います。

さて、以下の オンライン トレーニング ビデオは 9 つのモジュールで構成された英語版のコンテンツですが、デモも交えながら社内でデータベースをサービス化するためのポイントが分かりやすく解説されていますので、英語の勉強もかねてデモンストレーションだけでも眺めてみていただければ幸いです。

日本マイクロソフト株式会社
エバンジェリスト
高添 修 <Blog