Microsoft Azure StorSimple 8000 シリーズのローカル ピン ボリュームを発表

このポストは、12 月 16 日に投稿された Announcing locally pinned volumes for Microsoft Azure StorSimple 8000 Series の翻訳です。

このたび、Microsoft Azure StorSimple 8000 シリーズでローカル ピン ボリューム (ローカル ピン留めボリューム) の提供が開始されました。ローカル ピン ボリュームは完全なプロビジョニング型のボリュームであり、このボリューム内のデータはクラウドに階層化されません。このため、クラウドとの接続の有無にかかわらず、主要なデータにローカルで確実にアクセスできます。

ピン ボリュームが導入されたことにより、バックアップや場所の制約のない災害復旧が可能なクラウドのメリットを活用し続けながら、SQL や Virtual Machines などのクラウドのレイテンシの影響を受けやすいワークロードをホストできるようになりました。ローカル ピン ボリュームと既存の階層化されたボリュームを併用すれば、StorSimple デバイスで複数のワークロードをホストする際に、ローカル データにアクセスして高いパフォーマンスを得ることも、クラウドの高いスケーラビリティを得ることも、あるいはそれらを同時に活用することも可能です。

ローカル ピン ボリュームは、StorSimple 8000 シリーズ Update 2 (英語) 以降で使用できます。

技術的詳細

  • ローカル ピン ボリュームは完全なプロビジョニング型のボリュームであるため、プロビジョニング処理中に階層化ボリュームの既存のデータの一部がクラウドにプッシュされる可能性があります。
  • ローカル ピン ボリュームに格納されているデータでは、重複除去や圧縮は行われません。ただし、ローカル ピン ボリュームのスナップショットでは重複除去が行われます。
  • ローカル ピン ボリュームでプロビジョニング可能な容量は、8100 では最大 9 TB、8600 では最大 24 TB です。
  • 階層化ボリュームをローカル ピン ボリューム (またはその逆) に移行することができます。
  • 災害復旧時にはローカル ピン ボリュームでの「インスタント」復旧がサポートされていますが、クラウドからすべてのデータがダウンロードされるまではローカルのデータは保証されません。

 

利用を開始するには

ローカル ピン ボリュームの作成と管理は、既存の階層化ボリュームと同様に Azure の StorSimple Manager から行えます。ローカル ピン ボリュームとその管理の詳細については、StorSimple のボリュームの管理に関する製品ドキュメント (英語) を参照してください。

StorSimple 8000 シリーズ Update 2 の新機能については、リリース ノート (英語) をご参照ください。