Azure Container Service プレビューの提供開始を発表

このポストは、12 月 2 日に投稿された Azure Container Service preview の翻訳です。

このたび、Azure Container Service (ACS) のプレビューの提供が開始されました。ACS とは、アプリケーション コンテナーのオーケストレーションを行う多数の「マスター」マシンと共に、コンテナーのホストとして機能する仮想マシンのクラスターを作成、管理するための Azure のコンピューティング リソース プロバイダーです。

 ACS は広く利用されているオープン ソースのスケジュール設定ツールやオーケストレーション ツールの構成を最適化するもので、ユーザーはこれまでに習得したスキルを使用してコンテナー ベースのアプリケーションを Microsoft Azure にデプロイして管理することができます。9 月の記事でお伝えしたとおり、このプレビューはパートナーの Docker Inc. と Mesosphere との協力により開発されたもので、Docker や Apache Mesos、Mesosphere の Datacenter Operating System (DCOS) のオープン ソース コンポーネントを利用して、運用環境に対応したコンテナー サービスを提供します。マイクロソフトはオープン ソース コミュニティと協力して、アプリケーションの移植性を確保しながら、これらのワークロードを Azure で最適な形で実行できるように取り組んでいます。この取り組みは今後も継続され、さらにサービスの強化が進められる予定です。

プレビューの初期段階では、ご興味をお持ちのお客様からのお申し込み (英語) をお待ちしております。お申し込みいただいたお客様にはメールでご連絡差し上げます。なお、ご利用には Azure サブスクリプションが必要です。まだお持ちでない方は、こちらのページから無料試用版へのサインアップをお願いいたします。

Azure Container Service を使用する

Azure Container Service の目標は、現在多くのユーザーが使用しているオープン ソースのツールやテクノロジを使用して、コンテナーのホスト環境を提供することです。これを達成するために、マイクロソフトはお客様が選択したオーケストレーターに対応する標準 API エンドポイントを公開しています。これらのエンドポイントを使用すると、そのエンドポイントと通信可能な各種ソフトウェアを活用できます。たとえば、Docker Swarm エンドポイントで Docker Compose を使用したり、Apache Mesos エンドポイントで DCOS CLI を使用したりすることが可能です。

このアプローチにより、アプリケーションの柔軟性と移植性が最大限に向上します。その例として、以下のビデオでは、開発者のマシンで Docker コンテナーと Docker Compose を使用し、Azure Container Service ではテスト クラスターのオーケストレーターとして Apache Mesos を使用する方法を紹介しています。さらに、CI/CD サーバーとして Jenkins を使用する方法も紹介しています。ソース コード リポジトリにコミットされたコードは、ACS クラスターでテストおよびデプロイされます。

[View:https://sec.ch9.ms/ch9/9bde/0c225349-f269-4331-b39b-b86f50b49bde/GettingStartedDevelopingDockerAzureContainerServi_high.mp4:0:0] 

現時点は、Linux コンテナーのみがサポートされます。マイクロソフトは、Docker を使用した Windows Server コンテナー (英語) の提供と Apache Mesos の Windows への移植 (英語) に取り組んでいます。これらの作業により、今後 Azure Container Service は Windows Server コンテナーにも対応する予定です。

使用を開始する

プレビューの初期段階では、ご興味をお持ちのお客様からのお申し込み (英語) をお待ちしております。なお、ご利用には Azure サブスクリプションが必要です。まだお持ちでない方は、こちらのページから無料試用版へのサインアップをお願いいたします。手続きが完了しだい、ドキュメントおよびサポート チャネルに関する情報をメールにてご案内します。また、Mesos や Docker Swarm を使用した ACS 向けの ARM テンプレートについてもご確認ください。一般公開の開始時期は 2016 年初めを予定しています。