Microsoft Azure Government の成長と国防総省向けのクラウド新機能について

このポストは、11 月 17 日に投稿された Microsoft Azure Government growth and enabling new cloud capabilities for defense customers の翻訳です。

本日私は、ワシントン D.C. で行われた Microsoft Government フォーラムに出席しました。ここでは Azure Government の驚異的な成長を祝うと共に、新サービスの提供開始と国防総省向け機能に対する主な投資内容について発表しました。

Azure Government はローンチ以来、連邦政府、州政府、地方自治体、パートナーのお客様によるプラットフォーム使用率が前月比で 40% 増加しています。先月 (英語) 取り上げたように、CJIS (英語) といったセキュリティや業界の規制要件に対するマイクロソフトの深いコミットメントによって、成長過程の司法機関や公共セクターでの技術革新が進んでいます。

マイクロソフトがお客様に信頼されていることの証として、10 月 26 日にシカゴで行われた IACP カンファレンスの場でパートナーシップやお客様の成功事例を発表 (英語) しました。そのうちの 1 つが、TASER とのパートナーシップです。MorphoTrak とのパートナーシップについても発表しました。これらのお客様の成功事例に続いて、私たちが速いペースで進めている技術革新の現状についてお知らせします。

国防総省向けクラウド機能の実現

マイクロソフトでは信頼と透明性に対する投資をさらに拡大し、国防総省の Cloud Security Requirements Guidelines Impact Level 5 の最終コンプライアンス パッケージを数日中に同省に納品する予定です。これにより、マイクロソフトはこの高い水準を満たす最初のハイパースケール クラウド プロバイダーの 1 社となります。

国防総省の強い要求に応えるために、マイクロソフトは国防総省専用テナント向けの専用インフラストラクチャと ExpressRoute 経由の専用ネットワークを提供し、国防総省の情報ネットワークからマイクロソフトの政府専用ネットワークへのデータのプライベート配信を実現します。

この投資は、マイクロソフトがマルチテナントの非機密クラウド システム向けに最高水準のセキュリティを提供することを意味しています。Azure Government は近く、Level 5 Provisional Authorization を取得する見込みです。

Azure Government の進化

Azure Government は力強く成長を続けており、今月は拡張機能として ExpressRoute と Disaster Recovery をリリースします。

先日、既存のワシントン D.C. の拠点に加えて、新たな ExpressRoute の Meet-Me 拠点をシカゴに設置しました。ExpressRoute は Azure Government データセンターと既存のインフラストラクチャ間で、高スループットのプライベート接続の確立を可能にします。ExpressRoute 接続ではパブリック インターネットを使用しないため、インターネットを使用する通常の接続と比較して、信頼性が高い、高速、レイテンシが短い、安全性が高いという特長があります。

既存の Express Route にフェイルオーバーをセットアップしたいというお客様のために、インターネット上のプライベート トンネル (サイト間 VPN) 経由での ExpressRoute VNET と同じ Virtual Network への接続をサポートします。これによりお客様は同等のセキュリティの 2 つのプライベート接続間でフェイルオーバーを実現できるようになり、災害復旧能力が向上します。

米国の公共セクターの要求に対応するために、Azure Government の ExpressRoute は物理的に離れた独立のインスタンスとしてデプロイされ、予測の立つパフォーマンスと高スループットを提供します。最初にパートナーシップを締結したのは AT&T、Equinix、Level3、Verizon の各社です。Azure ExpressRoute を使用したプライベートの専用接続の詳細については、こちら (英語) を参照してください。

また、11 月に Azure Government 向けの 2 つの新サービスのリリースを予定しています。Azure App Service の Web Apps 機能はミッションクリティカルな Web アプリの迅速な作成、デプロイ、スケーリングが可能で、Azure Site Recoveryは物理および仮想のインフラストラクチャで実行している重要なアプリケーションを迅速に保護し、サービスをすばやく復旧できます。この詳細については来月お知らせする予定です。

今後に向けて

マイクロソフトは政府機関のソート リーダー (英語) として、政府機関向けに信頼できるコミュニティ クラウドを構築していきます。お客様の要求とフィードバックに耳を傾け、世界レベルのセキュリティとコンプライアンスを備えた機能を速やかに提供し、米国政府のお客様およびパートナーの皆様にマイクロソフト クラウドをご活用いただけるようこれからも邁進してまいります。

Azure Government が組織にもたらすメリットを実感したい方は、Azure Government 評価版 (英語) にサインアップしてください。

さらなる詳細については、2015 年 11 月 17 日の Government Executive フォーラムでマイクロソフト CEO の Satya Nadella が登壇した基調講演をご覧ください。