[今月の技術トピック] 待ちに待ったこの機能! 開発中の Nested Hyper-V を試そう

Nested Hyper-V = Hyper-V 上で動く仮想マシンの中で Hyper-V を動かすことができるようになります。

運用手順書や記事を書く方は、Hyper-V 環境をもっと簡単に用意したいと思っていたことでしょう。また、トレーニング センターなどの教育の現場では、Hyper-V の演習となると準備にそれなりの時間がかかることを覚悟していたはずです。もちろん、Hyper-V ベースのデモ環境を大量に作るエバンジェリストの私にとっても同じこと。この Nested Hyper-V は、我々の生産性を大幅に改善してくれる可能性を秘めたソリューションなのです!!

ただ、なぜ今頃になって出てきたのでしょう?
その答えは「コンテナ」にあります。

マイクロソフトが現在開発しているコンテナには、「Windows Server Container」と「Hyper-V Container」の 2 種類があります。両方ともに Hyper-V の機能が流用されているのですが、Hyper-V Container に関しては Hyper-V が必須となる機能です。これまでなら「Hyper-V が必要なので、物理サーバー上で動かしてください」で終わってしまうところでしたが、時はクラウドの時代、Hyper-V Container を Azure 上で動かしたい・・・その瞬間 Nested Hyper-V はマイクロソフトにとって必要なものになったわけです。

どんな風に動くのかが知りたい方は、こちらの動画をご覧ください。

そして、Nested Hyper-V 誕生のきっかけを作ってくれた Microsoft Azure と Hyper-V Container (& Windows Server Container)、両方のベースとなる Hyper-V のことをさらに深くご理解いただけると幸いです。

日本マイクロソフト株式会社
エバンジェリスト
高添 修 <Blog