Linux 向け HDInsight の一般提供を発表

このポストは、9 月 29 日に投稿された Microsoft announces general availability of HDInsight on Linux の翻訳です。

先日、マイクロソフトの Azure Data Lake に関する詳細なビジョン (英語) が発表されました。マイクロソフトは、ビッグ データ テクノロジをよりシンプルなものにして、可能な限り多くの人々が利用できるようにすることを目指しています。簡単に言えば、万人にビッグ データをお届けしたいと考えているのです。

このビジョンの一環として、Apache Hadoop ベース サービスである HDInsight が、マイクロソフトのデータ レイク ソリューションである Azure Data Lake の重要な役割を果たすようになることが発表されました。また、Linux 向けの HDInsight が一般提供されることも発表になりました。これは、今日のお客様の状況に対応し、オープン性を維持するというマイクロソフトのお約束を果たすための戦略的な取り組みであり、その成果は .NET Core のオープン ソース化Apache Hadoop への貢献 (英語)Docker コンテナーのサポートなどとして実現されています。このオープン性への取り組みの当然の流れとして、Windows に加えて Linux でも Hadoop ワークロードを実行するという選択肢をお客様に提供する運びとなりました。マイクロソフトはこうしたオープン性を維持するために引き続き業界各社と協力すると共に、お客様から広くご意見を伺い、できる限り皆様のご希望に沿うような機能を実現してまいります。最近では、オープン ソースのビッグ データ プロジェクトとして人気の高い Apache Spark のサポート (英語) や、Azure Data Lake の一部である YARN への取り組み (英語) について発表したほか、GitHub の Power BI 視覚化フレームワーク一式 (英語) の開発を進めてきました。

Ubuntu Linux 上で動作する Azure HDInsight は、初めて提供 (英語) して以来、お客様やパートナー企業への普及が加速しています。オンプレミスで実行される Linux アプリケーションを提供する Hadoop エコシステム パートナーの多く (英語) が現在、HDInsight を利用して Azure でソリューションを提供しています。たとえば、Datameer (英語) などのエンドツーエンドのビッグ データ分析を実行するアプリケーション、Dataguise (英語)BlueTalon (英語) といったビッグ データのセキュリティおよびガバナンスに対応するテクノロジ、DataTorrent (英語) による統合ストリーム処理およびバッチ処理、AtScale (英語)Zoomdata (英語) といったデータを説得力のある方法で視覚化および分析するビジネス ユーザー向けのツールなどです。マイクロソフトのパートナー企業からのサポートにより、お客様は Azure Data Lake の利用を開始する際に優れたアプリケーションをご利用になれます。

上記のような ISV が Hadoop ベースのソリューションによって Azure におけるビジネスを拡大する中で、マイクロソフトもより多くの選択肢をお客様に提供すべく取り組んでいます。このような取り組みにより、お客様がデータを活用してビジネスを最適化し、変革の推進、より迅速なインサイトの入手、関係者に提供する価値の増大につなげることができるよう支援いたします。

Linux での Azure HDInsight の利用開始

Azure 管理ポータルをご利用のお客様は今後、HDInsight をデプロイする際に Windows または Linux を選択できます。いずれのオプションでも、簡単なデプロイメント、99.9% の可用性を保証する SLA、Hadoop からオペレーティング システムまでのスタック全体のテクニカル サポートが提供されます。

以前にオンプレミスで Linux に Hadoop をデプロイしたご経験がある場合は、その既存のスキルやツール (ドキュメント、サンプル、テンプレート) を活用して HDInsight の作業を行うことができます。また、SSH や Ambari といった使い慣れたツールもご利用になれます。Ambari では、Hadoop クラスターのパフォーマンスや状態を単一のビューで確認できるほか、構成設定をカスタマイズしたり、クラスター内で監視機能やアラート機能を利用したりできます。

そのほかに、Linux 上で動作する Azure HDInsight には、クラスターのスケーリングVirtual Network との統合Script Action のサポートなど、パブリック プレビューでは提供されていなかった新機能が追加されています。また、IoT アプリケーションの開発 (英語) など、NoSQL やリアルタイム処理のニーズに合わせて、HBase (英語) および Storm (英語) のクラスターを作成することもできます。

Script Action のサポートは Windows 上の HDInsight と同様です。既定の HDInsight デプロイメントに含まれていない追加のアプリケーションまたは Hadoop コンポーネントをインストールすることで、Linux クラスターをカスタマイズできます。それには、Bash スクリプトと Script Action 機能を使用します。たとえば、Script Action を使用して HDInsight Linux クラスターに Hue をインストールできます。

Azure Data Lake を皆様にお届けし、ビッグ データと分析をよりシンプルで利用しやすいものにできることを嬉しく思います。詳細については、AzureCon (英語) および今週ニューヨークで開催される Strata + Hadoop World (英語) にてぜひご確認ください。

Linux 上の Azure HDInsight の一般提供開始については、以下のビデオでもご紹介しています。

 

Linux 上の Azure HDInsight に関する詳細情報

 

利用方法の手引き