マイクロソフトの ExpressRoute: Office 365、Azure Government Cloud、パートナー企業の拡大、料金体系の簡素化について


このポストは、9 月 29 日に投稿された Microsoft ExpressRoute: Office 365, Azure Government Cloud, more partners, simplified billing の翻訳です。

 

今回開催された AzureCon では、Microsoft Azure ExpressRoute の機能拡張と、マイクロソフトのクラウド サービスの利用に関するオプションの拡充について、下記のような発表を行いました。

  • Skype for Business を含む Office 365 へのアクセスの一般提供を開始
  • ExpressRoute 経由での Azure Government Cloud へのアクセスの一般提供を開始
  • ExpressRoute での Microsoft Dynamics への接続を今年中に可能に
  • ExpressRoute で Azure Resource Manager を利用可能に
  • 帯域幅のオプションを拡張
  • 料金オプションを簡素化し、50 Mbps ~ 10 Gbps の帯域幅オプションのすべてで定額制と従量課金制の料金プランをご用意
  • 全世界でパートナー エコシステムをさらに拡大

これらの強化事項により、インターネットを経由せずマイクロソフトのクラウド サービスにアクセスするオプションが拡充され、ネットワーク パフォーマンスの向上で予測可能になると共に、プライバシーやセキュリティの強化、レイテンシの低減、帯域幅の増大が実現されます。

ExpressRoute の展望: マイクロソフトのクラウドをお客様のネットワークにつなげる

ExpressRoute を使用すると、マイクロソフトのクラウド サービスに高スループットのプライベート ネットワーク接続を確立できます。この接続はインターネットを経由しないため、ネットワーク パフォーマンスが予測可能となり、スループットが高まり、またセキュリティとプライバシーも確保されます。ExpressRoute の Meet-Me サイトはマイクロソフトのデータセンターの近くに設置されているため、この Meet-Me サイトに高パフォーマンスのデータベースや記憶域ネットワーク (SAN) を設置しているお客様は新たな利用シナリオを実現できます。Meet-Me サイトではレイテンシが 1 ~ 2 ミリ秒に抑えられ、物理的にデータセンターと同じ場所にハードウェアが設置されている場合と同等のネットワーク エクスペリエンスを得られます。

Azure のプライベート サービスおよびパブリック サービスにアクセスする ExpressRoute の一般提供が開始されたのは、2014 年 5 月です。Azure のプライベート サービスではお客様のプライベート IP アドレス空間から Azure に接続することが可能で、Azure Virtual Network 内の Virtual Machines (コンピューティング サービス) にアクセスできます。ExpressRoute から Azure のパブリック サービスに接続すると、インターネットを経由せずに Storage、SQL Database、Media Services などの Azure の各サービスを利用できます。サービス開始時にはパートナー企業は 7 社、ExpressRoute Meet-Me サイトは米国とロンドンに設置された 3 つのみでしたが、現在は 28 のパートナー企業と提携し 21 の Meet-Me サイトを全世界に戦略的に配置しています。

マイクロソフトは、お客様が自社のユーザー ベースに地理的に近い場所でサービスやアプリケーションを提供できるよう、データセンターの設置場所を引き続き全世界に拡大してまいります。そして、私たちはすべてのマイクロソフト クラウド データセンターの近くに ExpressRoute を展開することを目標としています。この夏にはそうした取り組みの一環として、カナダにデータセンターを設置することを発表 (英語) しました。今後、カナダの ExpressRoute Meet-Me サイトをマイクロソフト データセンターに物理的に近い場所に設置することを予定しています。また、インドのムンバイとチェンナイでの ExpressRoute Meet-Me サイトの開設は既に発表されているとおりです。ExpressRoute のパートナーとピアリングの場所のページにサイトの場所をすべて記載していますので、詳細はそちらをご覧ください。マイクロソフトでは、データセンターを新たに設置した場合、その後速やかに ExpressRoute Meet-Me サイトを展開するように努めています。

Office 365 と Skype for Business

私たちは、すべてのマイクロソフト クラウド サービスに対するプライベート接続を提供することを目指しています。Azure は、マイクロソフト クラウド サービスの中で最初に ExpressRoute でサポートされたサービスです。さらに Office 365 と Skype for Business でも同様に ExpressRoute エクスペリエンスを提供することに取り組んできましたが、今回その一般提供が開始されることになりました。Office 365 および Skype for Business をご利用の企業ユーザーの皆様は、早期パートナーの BT、Equinix、Tata Communications、Telecity Group、Verizon を通じて、Azure と同等の ExpressRoute のサービスをご利用いただけます。お客様に優れたエクスペリエンスを提供することはルーティングの構成やサービス品質 (QoS) の面で技術的に困難な部分もありますが、マイクロソフトは他の ExpressRoute パートナー エコシステムと緊密に協力して、サービス提供パートナーをさらに拡充してまいります。パートナー企業および Meet-Me サイトに関する最新情報はこちらのサイトに掲載していますのでぜひご確認ください。

Microsoft Azure Government

今回の発表では、Microsoft Azure Government をご利用の皆様への ExpressRoute の一般提供開始もお伝えしました。Azure Government はネットワークが物理的に分離された Microsoft Azure サービスです。米国政府の要求事項を満たす設計となっており、審査に合格した米国国民のスタッフにより運用されています。その Azure Government クラウド サービスのお客様にも、新たに ExpressRoute による Azure Government データセンターへのプライベート ネットワーク接続をご利用いただけるようになりました。

このサービス拡大は、米国政府機関およびそのパートナー様のアクセス性、信頼性、セキュリティを向上するというマイクロソフトの取り組みの当然の流れとして実施されるものです。Azure Government 向けの ExpressRoute は既にカリフォルニア州のリバーサイド郡などで活用されており、Planet Technologies はリバーサイドのデータセンターを完全に Azure Government に移行する作業を進めています。

リバーサイド郡の公共サービス部門主任情報責任者である Kelleen Caster 氏は次のように述べています。「ExpressRoute により、クラウドでホストされているワークロードのアクセス性と信頼性をオンプレミスのデータセンターと同じレベルで確保したまま、当郡のデータセンターを Microsoft Azure Government に移行することができます。ExpressRoute が Microsoft Azure Government に対応したことが、マイクロソフトのクラウド サービスでのデータセンター運用を進める大きな決め手となりました。」

Planet Technologies のシニア クラウド ストラテジストの Scott Gruenemeier 氏は次のように述べています。「Microsoft Azure Government を使用すると、マイクロソフトのクラウド サービスにアクセスする際に専用回線を使用するため、プライバシーとセキュリティが向上し、レイテンシも低く抑えられます。Planet Technologies では ExpressRoute がクラウドを利用するうえで非常に重要なテクノロジであると考えています。政府機関のユーザーの Microsoft Azure Government の導入促進や、オンプレミスのデータセンターから Microsoft Azure Government への移行を可能する鍵となるでしょう。」

Microsoft Azure Government における ExpressRoute の早期パートナーには、AT&T、Equinix、Level3、Verizon の各社が名を連ねています。また、リリース時点では Azure Government の ExpressRoute Meet-Me サイトはワシントン DC とシカゴに設置されています。詳細についてはこちらのページからお問い合わせください。

Microsoft Dynamics CRM

ExpressRoute は、企業の皆様から広くご好評をいただいています。実際、Dynamics CRM の主要なお客様から、ネットワーク接続の制御性、パフォーマンス、セキュリティを向上させるために ExpressRoute のご要望をいただくことがありました。これを受けて、Azure ExpressRoute が今年中に Dynamics CRM Online ユーザーの方々にもご利用いただけるようになります。お客様のネットワークから Microsoft Azure へのプライベート接続による専用のネットワーク接続を利用することで、CRM Online にも同じ接続オプションが拡大されます。

帯域幅オプションの拡充と新しい料金モデル

マイクロソフトは、エクスチェンジ プロバイダー (EXP) とネットワーク サービス プロバイダー (NSP) のモデルに対するご意見、そして、EXP モデルと NSP モデルの帯域幅オプションと料金モデルに対するご意見を十分に検討してきました。その結果、それぞれのデプロイメント モデルには技術的に異なる点はありますが、ビジネス モデルの観点からはこのような区別をなすこととなりました。どのパートナー企業についても、データ量無制限の定額制 (Unlimited Data) または従量課金制 (Metered Data) のいずれかで、あらゆる回線サイズをお選びいただけるようになりました。これにより、お客様のプロバイダーが 10 Gbps の帯域幅に対応している場合、ExpressRoute 回線で MPLS WAN に 10 Gbps の速度で接続できます。また、2 Gbps と 5 Gbps のオプションが新たに追加され、お客様の要件に最適な帯域幅の料金オプションをお選びいただけるようになったほか、定額制料金が従来のプランと比べてお安くなりました。新しい料金モデルの詳細についてはこちらのページでご確認ください。

ExpressRoute エコシステムを全世界に拡大

この 2 か月間に China Telecom Global、Comcast、CoreSite、euNetworks、IIX、Megaport、MTN、SoftBank の各社と新たに ExpressRoute のパートナーシップを締結し、お客様の選択肢をさらに拡充しました。マイクロソフトは引き続き ExpressRoute のパートナー エコシステムを拡大してまいります。お客様のプロバイダーが既存の ExpressRoute パートナーではない場合は、ExpressRoute Meet-Me サイトに接続して ExpressRoute をご利用いただけます。詳細については ExpressRoute に関するよく寄せられる質問のページを参照してください。

Azure Resource Manager

Azure Resource Manager を使用すると、宣言型テンプレートを使用するという新しい方法でコンピューティング、ネットワーク、ストレージの各リソースを定義、デプロイ、管理することができます。これにより、複雑なアプリケーションのデプロイメントや管理が簡素化されます。今回、この Azure Resource Manager を使用して ExpressRoute 回線のデプロイメントと管理ができるようになりました。

まとめ

マイクロソフトの目標は、お客様のネットワークをマイクロソフトのクラウド サービスに簡単かつシームレスに拡張できるようにし、優れたネットワーク エクスペリエンスを提供することです。現在、Azure、Bing、Dynamics、Office 365、OneDrive、Skype、Xbox の各サービスを世界規模のバックボーン ネットワークでサポートしており、世界中の主要な通信事業者から成る ExpressRoute パートナー エコシステムも世界規模で展開されています。Ignite での発表において、ExpressRoute Premium アドオンを通じて世界規模のネットワークに対応することをお伝えしましたが、これにより任意の ExpressRoute Meet-Me サイトからパブリック クラウド データセンターにアクセスしていただけるようになりました。クラウド サービスという点では、Azure に加えて Office 365 と Skype for Business のサポートが開始されました。マイクロソフトでは引き続き世界規模の ExpressRoute パートナー エコシステムを拡大し、Meet-Me サイトを増設し、マイクロソフトのクラウド サービスへのアクセス性を強化してまいります。今後も引き続きご注目ください。

 

Comments (2)

  1. Anonymous says:

    このポストは、9 月 29 日に投稿された Microsoft ExpressRoute: Office 365, Azure Government Cloud, more partners, simplified

  2. Anonymous says:

    このポストは、10 月 5 日に投稿された Why the Azure Cloud? の翻訳です。

    先週は Microsoft Azure クラウド プラットフォームにとって非常に重要な 1

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