[今月の技術トピック] Windows 8 を待つべきか?


※ この記事は、先月 『20 万人の IT エンジニアが愛読する、現場に役立つニュースレター TechNet Flash』 の特集として配信されたものです。

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Windows 8 を待つべきか?Windows 8 Consumer Preview がリリースされてから、早くも 40 日が経過しました。これまでに多くの方がダウンロードし、新しいUX (User Experience)を体感してくださったことでしょう。

 

ここで、Windows 7 への移行を計画している IT 部門の方々は、共通の疑問を持ったはずです。

 

Windows 8 まで待つべきか ?」

 

新たな OS やソフトウェアのリリースがアナウンスされた際には必ず付きまとう疑問です。

 

結論を申し上げます。絶対に待つべきではありません。理由はいくつも存在します。

 

第一に、現在リリースされているものは Consumer Preview であるということ。
そう、まだ皆様に公開できる初期のバージョンに過ぎません。このバージョンを使用して企業導入に向けた詳細な評価は難しいと言わざるを得ません。

 
第二に、これまで進めてきた Windows 7 への移行計画を無にするには、リスクがあまりにも大きすぎます。
多くの IT 部門では 2014 年 4 月にサポート期限が迫る Windows XP から Windows 7 への移行を計画していることでしょう。この移行計画に、これまでどれほどの時間を費やしていただいたでしょう?同じ検証作業を Windows 8 で再スケジュールしようとすれば、導入までにはさらに多くの時間を要することになります。利用者は、それまで Windows XP を使い続けなければなりません。Windows XP は確かに素晴らしい OS でしたが、時代が求める堅牢性と乖離しつつあるのも事実です。これは企業セキュリティに対する直接的なリスクとなります。リスクとはすなわちコストを意味します。

 

第三に、IT 利用者の満足度と生産性の向上が、IT 部門にとっての喫緊の課題であるということです。
そのための施策の 1 つが BYOD (Bring Your Own Device) です。利用者自身のデバイスを業務に利用できるようにすることは、利用者のストレスを解消し、生産性を向上させる近道でもあります。そのためには堅牢性に裏付けられ、かつ柔軟なインフラストラクチャーが必須です。 VDI (Virtual Desktop Infrastructure) はそうした思想から生まれたインフラストラクチャーです。そして、その中核をなすのが Windows 7 Enterprise なのです。

 

現時点で私たちが Windows 8 に関して企業内 IT 部門に方々にお願いしたいこと、それは、「タブレットをはじめとするモダンなデバイスに最適化された、新しいスタイルの業務アプリケーションを計画」していただくことです。

「メトロ スタイル」と呼ばれる新しいアプリケーションの設計思想は、バッテリー消費を最小限に抑え、ユーザーが持つ個々のデバイスのさまざまな画面サイズにも対応でき、指先での操作性が最大限に考慮された新しい UX (User Experience) を提供します。これにより、現在 Windows 7 が提供できる BYOD をさらに一歩進めた、よりモビリティに優れた柔軟な業務スタイルを実現できるはずです。

ただし、それはもう少し先の話になるのです。

  

こうしたさまざまな状況を鑑み、いま私たちが IT 部門の皆さまに進めていただきたいこと。

それは、Windows XP から Windows 7 への移行です。

Windows XP から Windows 7 移行しておくことで、今後リリースが予定されている Windows 8 への移行もスムーズに行うことができるのです。

 

エバンジェリスト 安納 順一

マイクロソフト株式会社 エバンジェリスト 安納 順一
ブログ「フィールド SE あがりの安納です」

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