[今月の技術トピック] 「XP はまだまだ使えるから...」それ、本当ですか!?

※ この記事は、先月 『20 万人の IT エンジニアが愛読する、現場に役立つニュースレター TechNet Flash』 の特集として配信されたものです。
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Windows XP はとても素晴らしい OS です。それは間違いありません。それゆえに「まだ使えるし、何も不便が無い」というご意見を伺うことがあります。でも、それって本当でしょうか? 何かを犠牲にしていませんか?

Windows XP が発売されてから 10 年が経過し、IT を取り巻く環境は当時から大きく変化しました。ソフトウェアの多様性は言うまでもなく、個人向け、企業向けを問わず、多くのサービスがインターネット (クラウド) 上で提供されるようになりました。それに伴い、PC を使用した業務スタイルにも多様性が求められています。そうした多様性へのニーズに反し、企業内で使用される PC にはこれまで以上に安全性やセキュリティ ポリシーの順守が求められています。多様性と安全性の両立は、システム管理者だけでなくエンド ユーザーにとっても悩みの種となっています。

PC は社外に持ち出してはいけない、個人 PC の業務利用は禁止、オフィスには 8:40 までに出社すること、VPN を使用するには 32 ケタのパスワードが必須など、PC の利用者は多くの制約によりワーク スタイルを縛られています。しかし、考えてみてください。私たちが夢見た IT 革命とはこんなものでしょうか? IT が本来持つパワーをフルに活用すれば、 もっとスタイリッシュなワーク スタイルが実現できるはずです。

ハッキリ言いましょう。「自由度と安全性は相反するものであるから仕方がない」なんて嘘です。なぜなら、マイクロソフトの社員は自由度と安全性の両方を手に入れているのですから。

企業で使用される PC には、組織のコンプライアンスや情報システムの弱点をカバーでき、かつ最新のニーズに対応できる OS が求められています。Windows 7 は、まさにそうしたニーズに対応するために開発された OS です。つい、「エアロ」など見た目が派手な機能が注目されてしまいますが、企業ユーザーが注目すべき機能はそんなところではありません。

とはいえ、ユーザーの負担や、業務への影響を最小化しながら移行を実施するのはたやすいことではありません。移行作業を計画するには、ユーザーが業務で使用している Windows XP 環境を十分に把握しなければなりません。特に、ユーザー データの紛失は業務の継続に大きな影響を与えるため細心の注意が必要です。

移行作業における重要な情報は「経験」からしか得られません。通り一遍の移行手順では賄いきれないスキルが要求されるからです。であるなら、Windows XP から Windows 7 への移行を現場で経験しているエンジニアに、移行の留意点を解説してもらうのがよいでしょう。
今回は小規模の移行に焦点を当てて解説します。ぜひとも以下のサイトを参考にしてください。

 

 エバンジェリスト 安納 順一

マイクロソフト株式会社 エバンジェリスト 安納 順一 ブログ「フィールド SE あがりの安納です」