TechNet 2.0 – エピソード 2 – 新しいTechCenter

こんにちは、TechNetオンライン担当の松近です。今日からはポッドキャスト付きで掲載します。

マイクロソフトの TechNet チームでは、今後 2 ~ 3 か月の間に Web サイトを大幅に変更する計画を立てており、このプロジェクトを "TechNet 2.0" (略称、TN20) と呼んでいます。このプロジェクトの重要な背景を日本の皆さんにもお伝えするために、私と一緒にこのプロジェクトを本社側で担当している Keithのブログ投稿を日本語にして投稿します。

以下、Keith のブログ「TechNet 2.0 – Episode 2 – The New TechCenters」より。

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TechNet 2.0 に関するシリーズのエピソード 2 へようこそ。エピソード 1 をご覧いただいた方はご存じだと思いますが、エピソード 1 では、technet.microsoft.com プラットフォームで提供する多くのサービスと機能に影響を与える主要シナリオを紹介しました。TechNet Web サイトは、単にマイクロソフト製品に関する情報が提供されている場所または質問を投稿できるフォーラムが用意されている場所だと考えている方もいらっしゃるでしょう。ですが、それだけではありません。「エピソード 2」では、私がインタビューを通じて John Martin に投げかけた徹底的な質問の回答を紹介します。

このオーディオは .MP3 ファイルでも提供しています。Zune HD など、お好きなポータブル メディア プレーヤーを使用してオフラインでポッドキャストをお聞きになりたい場合は、こちらをご利用ください。

エピソード 2 のポッドキャスト

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TechCenter とは

TechNet プラットフォームでは、IT プロフェッショナルを対象に多数のサービスを提供しています。最初に思い浮かぶものは、TechNet フォーラムや TechNet ライブラリでしょう。ですが、実際のところ、TechNet はサイトのネットワークです。TechCenter は、このようなネットワークにおいて特定の製品やテクニカルなトピックに特化した情報を提供する特別なサイトです。

各製品の TechCenter は、マイクロソフトが提供する IT 製品に関する情報をオンラインで入手できるスタート地点です。Windows Server 技術情報ポータルでは、IT プロフェッショナルにとって関心があると思われる多数のセクションが用意されています。たとえば、ダウンロードを使用して作業に着手したり、How-To ビデオを見たりすることが可能で、おすすめダウンロードというセクションもあります。つまり、このサイトでは、Windows Server に関連するあらゆる情報にアクセスすることができます。

TechNet 2.0 では、TechCenter に、さまざまな新機能を導入する予定です。

製品のブランド化

外観を大幅に変更しています。皆さんがどう感じているかはわかりませんが、私自身は technet.microsoft.com のどのセクションにアクセスしているのかわからなくなることがあります。現行の TechNet サイトでは、どのページでも同じロゴ、色、フォントなどが使用されているため、John に言わせると「青一色」という状態です。今こそ改革のときです。外観の大幅な変更については火曜日に公開したエピソード 1 の私が作成した画像で確認できます (いくつかの製品の TechCenter を重ねて表示した状態をキャプチャした画像です)。

製品のブランド化により、TechNet では、製品ごとに一意なホーム ページを提供できるようになります。これは、下記の Windows クライアント TechCenter のスクリーンショットからも見て取れます。このサイトでは、Windows クライアント特有の鮮やかな青色が採用されています。

Windows

バージョンによる絞り込み

現在、ほとんどのマイクロソフト製品は、ユーザーによって複数のバージョンが展開、使用、およびサポートされています。ですが、TechNet ではバージョン固有のテクニカル コンテンツに簡単にアクセスできるという点において一貫性がなく非効率的でした。これは TechNet 2.0 で変わります。

バージョンの絞り込みについて最初に気付くのは、TechCenter のナビゲーション バー (マストヘッド) でしょう。上記の Windows クライアントのスクリーンショットでは、3 世代のデスクトップ オペレーティング システムのバージョンが表示されています。

また、Office TechCenter は、次のような状態になっています。

Office 2007 のダウンロード

上記の Office TechCenter の選択されたページでは、バージョン 2007 のダウンロードのみが表示されるというシンプルな設計になっています。このコンテンツの編成は、情報を探している IT プロフェッショナルの思考回路に基づいて行いました。製品を選択し、TechCenter で特定のバージョンを選択すると、そのバージョンに固有のコンテンツを入手できます。

TechCenter の操作については、検索機能についても絞り込みを行いました。ユーザーからのフィードバックに基づいて、新しい TechCenter では、マストヘッドで Bing 検索コントロールを使用して、検索範囲を当該の TechCenter に絞ることができます。つまり、特定の製品の TechCenter で、ページ上部に用意されている検索機能を使用すると、検索結果は、TechNet の全コンテンツではなく当該 TechCenter に制限されます。検索のエクスペリエンスについては、エピソード 3 で詳しく説明します。

タスク指向のページ

フォントとレイアウトについても説明しますが、その前に、いくつか説明しておきたいことがあります。TechCenter のページは、IT プロフェッショナルが日常的に行うタスクと関連があり、そのタスクに役立つものでなければなりません。エピソード 1 で紹介したように、TechNet 2.0 では、ラーニング、トラブルシューティング、ダウンロードなど、いくつかの主要シナリオに重点を置いています。そのため、TechCenter では、製品のホーム ページとバージョンのページから、日常的なタスクに最適なツールとコンテンツを見つけられるようにすることを目標としています。新しい TechCenter には、新着情報、How Do I ビデオ、トラブルシューティング ツールなど、必要なものをすばやく見つけるのに役立つセクションが用意されています。

上記の Windows クライアント TechCenter は、新着情報、トラブルシューティング ツール、ラーニング リソース、製品グループのブログへのリンクなどが、ホーム ページに掲載されている好例です。これは最も役立つコンテンツとリソースを簡単に見つけられるように講じた対策の 1 つです。

また、読みやすくするために、幅を固定したテンプレートを使用して、フォント サイズを大きくすることで、スタイルを改良しました。John は私の構想を物笑いの種にしますが、フォントとスタイルはオンライン エクスペリエンスで重要な要素です。この変更により、印刷量が減り、眼精疲労が和らぐので、私は、このフォントとレイアウトの変更をとても楽しみにしています。

まとめ

ご覧のように、TechNet 2.0 の視覚要素は、これまでと同様にサイトの全体的なエクスペリエンスにおいて重要な役割を果たしています。ですが、変更したのは視覚要素だけではありません。TechCenter の編成方法とページのデザインも変更し、必要な情報をより早く確実に見つけられるようにしました。

エピソード 1 と 2 では、コンテンツの参照に関する機能強化に限定して紹介しましたが、検索機能について知りたい方も多数いらっしゃると思います。実際、TechNet ではなく Google を使用する理由や TechNet の検索機能に対する要望についてのフィードバックを多数いただきました。明日、公開するエピソード 3 では、検索機能と検索時のエクスペリエンスについて取り上げます。ぜひアクセスしてください。