Internet Explorer 11 で Cookie を共有 (Roaming) する方法


こんにちは。日本マイクロソフト Internet Explorer サポート チームの片岡です。

本日は、Web ページを閲覧する際によく利用される技術である Cookie に関する動作について、ご紹介させていただきます。

 

Cookie とは、クライアントと Web サーバー間で任意に情報を送受信するための技術であり、各クライアントに情報が保存されます。

そのため、同じユーザー アカウントで複数の端末にログオンした場合、それぞれの端末ごとに Cookie 情報を保存しており、すべての端末で共有はされません。

しかし、同じユーザー アカウントで複数の端末にログオンした場合でも、どの端末でログオンしても Cookie 情報を共有したい (Cookie 情報を Roaming の対象としたい) というご要望を伺うこともありますので、今回のブログでは、以下の順でご要望を実現する方法をご紹介します。

 

1. Cookie を Roaming 対象に含める方法
2. Cookie を Roaming する際の動作概要

 

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1. Cookie を Roaming 対象に含める方法
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Internet Explorer 10 以降、Cookie やキャッシュなど、Web ページを閲覧する際に端末に保存される情報の管理方法が変更されました。(※1)

そのため、以前のバージョンでは Cookie が保存されるフォルダーをフォルダー リダイレクトすることで Roaming 対象とすることが可能でしたが、IE10 以降では、Cookie を Roaming 対象とする場合には、移動ユーザー プロファイルをご利用いただく必要がございます。

なお、IE11 の環境で移動ユーザー プロファイルで Cookie を Roaming 対象とする機能は、2014 年 6 月にリリースされた更新プログラムで取り入れられましたので、以下の更新プログラム以降にリリースされた更新プログラムの適用が必要となります。

 

技術文書番号:2969262
タイトル:[MS14-035] Internet Explorer 用の累積的なセキュリティ更新プログラム (2014 年 6 月 10 日)
URL:https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/2969262

 

また、グループ ポリシーで設定をひとつ配布する必要があります。

まとめると、IE10 以降では、移動ユーザー プロファイルを利用していることを前提に、以下の条件を満たすことで、Cookie を Roaming 対象とすることが可能です。

 

– MS14-035 (KB2969262) 以降にリリースされた更新プログラムを適用する
– 以下のグループ ポリシーを配布する

[コンピューターの構成] – [ポリシー] – [管理用テンプレート] – [システム] – [ユーザー プロファイル] – [一時記憶された移動プロファイルのコピーを削除する]

 

※ ご参考
移動ユーザー プロファイル環境かつフォルダー リダイレクトを利用する環境で Cookie を Roaming できないという不具合があり、以下の更新プログラムで修正されました。

 

技術文書番号:3049563
タイトル:[MS15-043] Internet Explorer 用の累積的なセキュリティ更新プログラム (2015 年 5 月 12 日)
URL:https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/3049563

 

なお、毎月のセキュリティ更新プログラムでは、セキュリティ対策や不具合修正などを配信しています。
MS14-035 の適用によって Cookie の Roaming 機能をご利用いただけるようになりますが、上記の不具合修正などもございますので、最新の更新プログラムの適用をお奨めいたします。

 

(※1)
Cookie 情報は、Roaming 対象ではない %UserProfile%\AppData\Local フォルダー配下に存在する WebCache フォルダーに保存されます。
WebCache フォルダーでは、Cookie 情報の他にインターネット一時ファイルや閲覧履歴の情報等も、併せて保存、管理されております。

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2. Cookie を Roaming する際の動作概要
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Internet Explorer 10 以降、Cookie を Roaming する場合、Cookie 情報は %UserProfile%\AppData\Roaming フォルダー配下に作成される INetCookie フォルダーに保存します。
そして、ログオン後の初回 IE 起動時に、上記のディレクトリにアクセスし、前回のログオン時に保存されたすべての Cookie データを引き継ぎます。

なお、INetCookies ディレクトリへのアクセス数は、保存されている Cookie の量に依存して増減し、以前のバージョンの IE と比較するとアクセス数が増える傾向にあります。

そのため、移動ユーザー プロファイルを利用して Cookie を Roaming 対象とする環境では、ユーザー プロファイルを格納するサーバーやクライアント端末の性能テストをご実施いただくことをお奨めしております。
また、AppData\Roaming フォルダーをフォルダー リダイレクトしている環境では、ログオン後の初回 IE 起動時にそのフォルダーへのアクセスが発生しますので、適宜リダイレクト先のファイル サーバーなどにおける性能テストも併せてご実施いただくことをお奨めしております。

 

引き続き IE の最新情報や Tips などをご紹介していきますので、次回も楽しみにお待ちください!


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