早わかり!エンタープライズ モード


こんにちは、Internet Explorer サポート担当の原です。

本日は、2014 年 4 月のアップデートでリリースしました、Internet Explorer 11 の "エンタープライズ モード" の効果をおさらいしましょう。

 

まず、エンタープライズ モードの全体像については、以下のドキュメントをご覧ください。

 

  Internet Explorer 11 向けエンタープライズ モードを利用して常に最新の環境を確保

  http://blogs.msdn.com/b/ie_ja/archive/2014/04/16/stay-up-to-date-with-enterprise-mode-for-internet-explorer-11.aspx

 

  エンタープライズ モードとは

  http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dn640687.aspx

 

ここでは、エンタープライズ モードの主要な特徴を説明します。

 

動作モード

Internet Explorer 8 (以下、IE8) 相当になります。

最新のドキュメント モードは IE8 標準モードとなり、IE8 と同様の判断でドキュメント モードを決定します。

 

有効化の方法

[ツール] – [エンタープライズ モード] メニューから手動で行うか、グループ ポリシーで有効化できます。

なお、[エンタープライズ モード] メニューを表示するためには、レジストリかポリシーの設定が必要です。

 

  エンタープライズ モードを有効にしてサイト一覧を使う

  http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dn640699.aspx

 

  エンタープライズ モードのローカル制御とログを有効にする

  http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dn640690.aspx

 

設定できる単位

ドメイン、サブ ドメイン単位だけでなく、URL のパスまで指定して細やかに制御できます。

 

  Enterprise Mode Site List Manager を使ってエンタープライズ モードのサイト一覧にサイトを追加する

  http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dn640689.aspx

 

ユーザー エージェント文字列

IE8 と同等のユーザー エージェント文字列を送信します。

例えば、Windows 8.1 の IE11 では、以下のようになります。

 

Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 6.1; Trident/4.0; .NET4.0E; .NET4.0C; .NET CLR 3.5.30729; .NET CLR 2.0.50727; .NET CLR 3.0.30729; BRI/2; InfoPath.3; Tablet PC 2.0)

 

X-UA-Compatible の解釈

IE8 では、X-UA-Compatible に複数のドキュメント モードを指定した場合、最初のひとつが有効になります。

エンタープライズ モードでは、X-UA-Compatible の解釈が IE8 と同等になります。

例えば、以下のような meta タグがある場合、エンタープライズ モードでは IE7 標準モードになります。

 

<meta http-equiv="X-UA-Compatible" content="IE=7,IE=8">

 

一方、IE9 以降は X-UA-Compatible に複数のドキュメント モードを指定すると、その中で最新のモードが有効になります。

そのため、エンタープライズ モードが有効でなければ、上記の例では IE8 標準モードになります。

 

拡張保護モードの無効化

エンタープライズ モードでは、拡張保護モードの設定が有効でも、拡張保護モードを無効化します。

拡張保護モードが有効な場合、拡張保護モードと互換性がないすべてのアドオンが動作しない問題を救います。

拡張保護モードの詳細は、以下のブログ記事をご覧ください。

 

  IE10 & IE11 : 拡張保護モードの実態

  http://blogs.technet.com/b/jpieblog/archive/2013/11/30/3614857.aspx

 

ナビゲーションの高速化機能の無効化

IE11 では、"プリレンダリングとプリフェッチ" および "戻るナビゲーションのキャッシュ" という高速化機能を実装しています。

一部のブラウザー ヘルパー オブジェクト (BHO) やツール バーで生じる、これらの高速化機能との互換性の問題を救います。

 

  プリレンダリングとプリフェッチのサポート

  http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/ie/dn265039.aspx

 

  戻るナビゲーションのキャッシュ

  http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/ie/dn265017.aspx

 

CSS expressions (CSS 式) のサポート

IE11 以降、CSS 式はインターネット ゾーンに読み込まれた Web ページでは無効になりました。

エンタープライズ モードでは、CSS 式が有効に機能します。例えば、以下のような記述です。

 

<div style='font-size: 18pt; text-align: center;' ID='oDiv'

  style='background-color: #CFCFCF; position: absolute;

         left: expression(document.body.clientWidth / 2 – oDiv.offsetWidth / 2);

         top: expression(document.body.clientHeight / 2 – oDiv.offsetHeight / 2)">

Centered DIV

<div style='font-size: 8pt;'>via CSS expressions</div>

</div>

 

  インターネット ゾーンにおける CSS 式のサポート停止

  http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/ie/dn384050.aspx

 

clientCaps ビヘイビアのサポート

IE10 以降、clientCaps ビヘイビアは廃止されました。

エンタープライズ モードでは、clientCaps ビヘイビアが有効に機能します。例えば、以下のような記述です。

 

<body style='behavior: url(#default#clientCaps);'>

Browser version via clientCaps behavior is

<script>

document.write(document.body.getComponentVersion("{89820200-ECBD-11CF-8B85-00AA005B4383}", "ComponentID"));

</script>

</body>

 

  clientCaps Behavior (英語)

  http://msdn.microsoft.com/en-us/library/ms531416.aspx

 

スクリプト バージョン関数

エンタープライズ モードでは、以下のスクリプト バージョン関数が、IE8 相当の結果を返却します。

一部の Web ページは、スクリプト バージョンを厳密にチェックするため、互換性の問題を救います。

 

ScriptEngineBuildVersion

ScriptEngineMajorVersion

ScriptEngineMinorVersion

 

  JScript 関数

  http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/cc392026.aspx

 

以上です。

IE11 のエンタープライズ モードを活用し、最新の Web 技術と企業資産が共存できる環境を構築ください!

それでは、次回もよろしくお願いいたします!

Comments (0)

Skip to main content