Azure Site Recovery を用いた Azure IaaS 仮想マシンの Azure to Azure のレプリケーション


こんにちは、Azure サポート チームの伊東です。
Azure Site Recovery を用いて Azure IaaS 仮想マシンを別リージョンの Azure 仮想マシンへとレプリケーションする機能 (Azure to Azure) のプレビュー版が、先日公開されました。今回はこの新機能の概要と、レプリケーションの有効化後、フェールオーバー、フェールバックする際の手順をご紹介します。
※ Recovery Services コンテナーは作成済みとします。

概要

Azure Site Recovery は、プライマリ リージョンの仮想マシンや物理サーバーを継続的にレプリケートし、障害発生時にセカンダリ リージョンのサーバーにフェールオーバーすることで障害から素早く復旧するためのソリューションです。

今まで Azure Site Recovery ではオンプレミスのサイト間、もしくはオンプレミスのサイトと Azure 間でのみレプリケートすることが可能でしたが、Azure 上の仮想マシンを別のリージョンにレプリケートすることは出来ませんでした。しかし、2017 年 5 月 31 日 (日本では 6 月 1 日) から、異なる Azure リージョン間でのレプリケーション機能が公開 (プレビュー)されました。

この新機能により、Azure 仮想マシンを自動的に別のリージョンにレプリケートし、障害発生時にフェールオーバーすることが可能になりました。

メリット

シンプルでコスト効率に優れたバックアップ (BaaS) ソリューション

追加で仮想マシンなどのインフラストラクチャを準備する必要がないため、Azure サブスクリプションを持っているだけでレプリケーション機能を使用できます。

簡単な操作

Azure 仮想マシンを別リージョンへとレプリケートする際、複雑な操作は必要ありません。レプリケートする対象の仮想マシンとレプリケート先のリージョンを選び、レプリケーション ポリシーなどを設定することで、Azure to Azure のレプリケーションを行うことが可能です。

中断なしのテスト

運用環境や実行中のレプリケーションに影響を与えることなくテスト フェールオーバーを簡単に実行出来ます。

価格

Azure to Azure で Azure Site Recovery を用いる場合の価格についてご紹介いたします。Site Recovery では保護するインスタンス数に基づいて課金されます。Azure Site Recovery では保護するインスタンスはすべて最初の 31 日間無料で、31 日後からは保護するインスタンスにつき ¥2,550/月が課金されます。
価格の詳細につきましてはこちらをご覧ください。

Azure to Azure のレプリケーション及びフェールオーバー、フェールバックの実行手順

Azure ポータルより Azure Site Recovery を用いた Azure to Azure のレプリケーション及びフェールオーバー、フェールバックの実行手順を以下よりご案内します。
※ 以下 Azure ポータルの操作手順になります。

レプリケーション

1. Azure ポータル(https://portal.azure.com)よりサインインします。

2. 画面サブのリソース一覧より [Recovery Services コンテナー] を選択し、対象のコンテナーの名前をクリックします。

3. [Site Recovery] – [手順1: アプリケーションのレプリケート] の順にクリックし、ソース欄で [Azure – プレビュー] を選択します。

4. 対象のリソース グループからレプリケーションを行う仮想マシンを選択します。

5. ターゲットの場所を選択し、レプリケーションを有効化します。※ ターゲット リソースは限られた場所にのみ作成可能です。詳しくはこちらをご覧ください。

テスト フェールオーバーとフェールオーバー

1. 画面サブのリソース一覧より [Recovery Services コンテナー] を選択し、対象のコンテナーの名前をクリックします。

2. 右にブレードが開き [レプリケートされたアイテム] をクリックし、対象の仮想マシンを選択します。右に開いたブレードからテスト フェールオーバーをクリックします。

3. テスト フェールオーバーが成功したことを確認したら、テスト フェールオーバーをクリーンアップします。[レプリケートされたアイテム] のブレードから対象の仮想マシンを右クリック し、[テスト フェールオーバーのクリーンアップ] を選択します。

4. 2と同様に [レプリケートされたアイテム] のブレードから対象の仮想マシンをクリックし、[フェールオーバー] を実行します。

5. [レプリケートされたアイテム] のブレードから対象の仮想マシンを右クリックし、[コミット] をクリックします。

 

フェールバック

1. プライマリ リージョンの仮想マシンへのレプリケートを開始するために フェールオーバー先の Azure 仮想マシンを再保護します。

2. レプリケートが完了したら、上記フェールオーバーと同様の手順でセカンダリ リージョンの仮想マシンをフェールオーバーすることで、プライマリ リージョンの仮想マシンへフェールバックします。

 

参考情報

以上、Azure Site Recovery を用いて Azure 仮想マシンを別リージョンへレプリケーションする機能の概要と実行手順です。

※本情報の内容(添付書類、リンク先などを含む)は、作成日時点のものであり、予告なく変更される場合があります。

 

 

Comments (0)

Skip to main content