あなたもすぐに試せる!顔写真から感情を読む人工知能が登場!

[2015 年 11 月 11 日]

人間であれば顔の感情を簡単に認識できますが、コンピュータに認識させようとするとそう簡単ではありませんでした。しかし、最近の機械学習と人工知能の分野における進歩により、コンピュータ科学者は、音、言葉、画像、さらには表情などを識別できるよりスマートなアプリを作成することができるようになりました。

Microsoft Project Oxfordチームは、開発者が感情を認識できる機能を含む、新しいツールのパブリックベータ版をリリースする計画を本日発表しました。これらのツールの多くはマイクロソフトの自社製品でも使用されており、必ずしも機械学習や人工知能の専門知識を持っていなくても、音声認識、画像認識、言語理解などの機能をアプリケーションに組み込むことができます。

今日リリースされた感情検出ツールは、怒り、軽蔑、恐怖、嫌悪感、幸福、中立、悲しみ、または驚きの8つの感情状態を認識するシステムの作成に利用することができます。顔認識の場合、システムは訓練用の写真から特定の特徴を認識することを学び、その情報を用いて新しい写真の顔の特徴を識別することができるようになります。機械学習を用いているシステムは、より多くのデータで訓練されるにつれ、よりスマートになります。この技術は、Skype Translatorのリアルタイム翻訳やCortanaパーソナルアシスタントなどの画期的な進歩の基礎となっています。

この感情検出の仕組みを使うと、たとえばマーケティング担当者が店舗のディスプレイ、映画、または食品に対する人々の反応を評価するためのシステムを開発者は作成できます。また、写真で認識される感情に基づいてさまざまなオプションを提供するメッセージングアプリなどのコンシューマーツールを作成するのに役立つかもしれません。他にも、表示されている人の顔に基づいて写真のコレクションをグループ化するなどの使い方も可能です。

この感情検出ツールは、今日からパブリックベータ版として開発者に提供されます。さらに、マイクロソフトは年末までにいくつかの新しいツールのパブリックベータ版をリリースします。これらのツールは無料試用版として利用できます。

Microsoft Project Oxford が開発者に提供する AI API の概要は以下のビデオをご覧ください。

[embed]https://www.youtube.com/watch?v=_1jqgP7ZRtE[/embed]

感情検出 (Emotion) API の概要はこちら

 

また、関連サービスとして、顔写真から「髭」のランク付けを行う MyMoustache.net もリリースされていますので、ぜひお試しください。

 

この文章は以下の原文を要約したものです: