IME の変換効率と文書作成の生産性




はご利用いただいていますでしょうか? いずれOffice 2007のSP2に入りますが、是非早めに適用ください。

 

さて、今回は、IME の変換効率とユーザーの文書作成の生産性との関係について書きます。

 

日本語を入力する際、誤変換が起きると、入力しなおしたり、誤変換を修正したり、候補から選んだりなど、余計な操作をしなければなりません。それらは、人の思考を停止させます。

 

以下では、以前、ご紹介したカスタマエクスペリエンス向上プログラムを通して得られた統計情報から、面白いデータをご紹介します。


最初のデータです。ユーザが文字を入力する際、平均してみると文字入力を 2 文字するごとに 1 回 Back-Spaceキーが使われるということが分かっています。これを、社内データでさらに詳しく分析してみたら、1/3は書き直し、1/3はタイプミスの修正、残りの Back-Space キーは IME が誤変換したがそのまま確定してしまい入力しなおすためでした。このように、IME が誤変換すると、ユーザに余計な操作をしいていることがわかっています。

 

現代は、仕事にスピードを要求される時代です。また、昔の紙と鉛筆のように、現代は PC と IME がほとんどの日本人の仕事のツールになっています。そういう時代では、日本語を入力する効率は、仕事の生産性を左右します。


二つ目のデータです。IME の変換効率は、100 文字入力するうちで何文字誤変換をしたかで、その質を測ることができます。これをパーセントで表したものを、平均文字誤り率と呼んでいます。文字誤り率が低いほど、IMEの変換効率が高いということです。また、ユーザの文書作成の生産性は、1分間で何文字入力し確定したかで、測ることができます。これを分あたりの平均入力文字数と呼びます。人によってタイピングの速さが異なりますが、何万人というユーザのデータに関して平均をとれば、ユーザ全体に関する文書作成の生産性を見ることができます。ここで、平均文字誤り率が低ければ低いほど、分あたりの平均入力文字数が多い、ということがわかっています。つまり、IMEの変換効率が高いほど、ユーザの文書生産性は高いのです。

 

IME は日本の PC ユーザならば必ず使う、日常的なツールです。誤変換した時にしか意識されないという黒子のようなソフトウェアでありながら、以上のようにユーザの生産性を決定的に左右しています。

 

MSのIMEチームは、以上を踏まえて、変換精度の向上をもっとも重要なミッションとしております。

 

佐藤


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