【TFセミナー】 Live Meeting の効果を考えてみる

最近 ライブ中継つきのセミナーをやることが増えてきました。まだまだその活用をいただけていないと思うので改めて書いてみようかなと思いました。TFセミナーについては 以下のサイトで詳細をご確認ください。

Tech Fielders セミナー
https://www.microsoft.com/japan/powerpro/TF/seminar.mspx

オープンソース系のコミュニティで実施しているセミナーではすごく学ぶべきことが多いです。歴史も長く なかなか 会場を借りるのも厳しいというような背景があると思いますし、技術的に活用できるものは貪欲に使っていくそんな姿勢を尊敬していますし、感銘をうけることも多いです。マイクロソフトのセミナーだって色々やれるだろうという視点でいつも田辺と色々と議論をしている中でライブ中継したいなぁという話がだいぶ前に当然でました。

社外で見るインフラの適用は Ustream が多くみられます。ライブ→そのまま公開 という流れが必然なのでそういう機能を持っているこの仕組みが多く使われているのだと思います。一方で マイクロソフトの大きなイベントで最近やっているライブ中継は Live Smooth Streaming(IIS+Extension+Silverlight)です。あの画質は会場における機材をフル活用しているので、映像機材はテレビに近いものですし、同時接続数はかなりのサイズを想定しているため、そういった構成(*)が必要になってきます。当然イベントのスクリーンに出すだけで相当映像機材を持ち込むのでそれを再活用しているのでそこにLive Smooth Streamingの仕掛けをプラグインするだけに近いためあの映像が実現できます。テレビと一緒であれについては画面切り替えを相当行っていて、飽きがこない映像を作り出しているのでそこまでやると一歩進んだライブ中継になります。

※誤解があるといけないので書いておくと、カメラはHDカメラでできます。なのでマイクロソフトがイベントで使っているようなそんなにすごい機材の用意はいりませんが、ライブをする場合には同時接続数に応じたエンコーダーが必要になります。この辺は私のブログの Media タグか、大西のブログを見ていただければと思います。

TFセミナーでも毎回そういう機材を持ち込んでやるという点も考慮しましたが、当然コストとのマッチングがあります。ということで米国のエバンジェリストもフル活用している Live Meeting を使ってやってきています。

Office Live Meeting
https://office.microsoft.com/ja-jp/livemeeting/FX101729061041.aspx

単にセミナールームでセミナーをした場合と Live Meeting をした場合をちょっと比較してみます。

最初に思いつくのは当然物理的な制限の突破です。どこで Live Meeting を開催してもいいですし、参加する方もインターネットに繋げて、音声が再生できるクライアントがあれば参加できます。つまりは 東京以外の方にとっては今まで参加できなかったセミナーに参加できるようになります。また、参加申し込みを考えると、セミナールームだけの場合、当然申し込み人員のキャパシティがあるので満席ということがありえるのですが、100人クラスの会場での実施でもオンラインではもっと多くの人数に参加いただけることになります。簡単にたとえて言うと、「いいとも」の観客席にいるのがセミナー申し込みできた人で、テレビの前の視聴者が Live Meeting 利用者ということになります。本当に概念的にはテレビがお手本になります。(^-^)

もう一つの効用として見えているのは時間の確保です。セミナーに参加するには当然物理的に移動する時間がかかります。また、私も IT 業界の人間として経験が何度もあるのですが、突発的にその日の予定が空いたときにセミナーの場合だったら満員で入れない、申し込んでいて予定が入ったらキャンセルをせざるを得ないという事態になります。でも Live Meeting の場合はオンラインでの参加申し込みは必要ですが、いきなり当日に参加を決めたとしても参加可能です。もちろんセミナーを受けるという行為はきちんと時間を確保しないとちゃんとやれないというタイプの人(私も結構そうです。)もいるとは思うので万能なわけではないです。でも可能性は多く広がります。

さらにこんなのもありました。事前に連絡をいただいて、会場・会議室で複数人で見ることをやってもいいかというものです。この時の回答はもちろん Yes でしたが、こういう使い方をしていただけると設備的には1つの接続なので何も変わらないのですが、きっと会議室で Discussion しながら聞いてもらえたんじゃないかと思います。我々からは何が起きたかはもちろんわからないんですが、QAの質があがるのでいい効果だなぁと思いました。日本では結構質問をしないことが美徳というか、なかなか会場の時間の都合でとか、質疑応答よりもきっちり講義をして欲しいというアンケート結果が出ることが多いです。米国のセミナーはまったく違います。講義の成功は如何に会場の人が疑問をクリアにして帰るか、それとともに本論がそれなりにきちんと終わることになっています。日本のは本当に学校の講義に近いですよね。オンラインからは会場で質問が出なくても結構質問が入りますし、今後も続けてほしいと思います。無論 会場でも「質問をするのは美徳です」から今後はできたら一つは質問をするつもりでいて欲しいなぁと個人的感想としては書いておきましょう。

さて、、、

上記を背景として明日も Live Meeting 併設セミナーをやります。


Tech Fielders セミナー 東京 [Windows PowerShell 2.0 による Windows Server の管理]

会場:マイクロソフト株式会社 新宿本社 5F セミナールーム
スピーカー:安納順一、田辺茂也
Windows Server 2008 R2 Server Core を素材に、Windows PowerShell 2.0 の具体的な活用方法について解説します。
LiveMeeting によるライブ中継も行いますので、セミナー会場以外からのご参加も可能です。
ライブ中継へのご登録はこちらから
[詳細&登録へ→]

ライブ中継にご参加の方は「ライブ中継へのご登録はこちらから」からお申込みください。
当日でも全然間に合います。。。これ本当。


ライブ中継の場合には、セミナーの申し込み画面を進めていった先で接続するボタンが時間になると表示される仕組みになっているので開始時間前にページにいくと「あれー?どこから接続してみるんだろう?」と思うと思います。でも時間30分前にはオープンするように大概段取りしていますので開催時間が近くなったら接続してみていただけるとうれしいです。

上記のページには書いていると思いますが、Live Meetingに接続する際にクライアントのインストールが必要になります。質問やチャット、資料のダウンロードなどをするインタフェースがついているのでよろしくお願いします。事前に準備したい方は下記からでもインストール可能です。

Microsoft Office Live Meeting 2007 クライアントのダウンロード
https://office.microsoft.com/ja-jp/help/HA101733831041.aspx

参加前の確認メール(かなり前に登録された方は何通か)やアンケートのお願いメールなどが登録したメールアドレスに届きますのでメールボックスの方もウォッチいただけるとよりスムーズに受講できると思います。

ぜひ今後開催される ライブ中継、ご活用いただければと思います。今カレンダーに載っているものだけでも 12/21にあるSilverlight 系の小高のセッションなんかもありますから全国の皆様のご参加をお待ちしています。もし海外の方で時間帯が合って、日本語で受けたいようなケースでも受講できると思います。(^-^)/

ちょっと補足:

インターネットを利用したこうしたライブ中継は2つの大きな要素があるのを忘れないでください。テレビだと当然アンテナがちゃんと整備されていて、テレビが接続できれば見れるわけですが、アナログ地上波はアンテナの受信感度と場所によって映像が乱れることがあったと思います。最近は地デジな方も多いのでそういうのを経験したことがない人もいると思いますが、子供のころはよく悩まされたものです。インターネットのライブ中継はどの方法論をとってもエンコードを行っているので手元のPCスペック、手元の回線接続状況によって大きく影響を受けるのです。そうした背景を改善したくて登場したのが実は Smooth Streaming なんですが、Live Meeting の場合は方式が違いますので接続速度と品質が厳しい接続での場合は当日の視聴中に音声が切れたりとかビデオが見れないとかが起こります。配信側は一生懸命問題なく配信している環境を維持しますが、そういう場合もありますのでご容赦いただければと思います。