【★ミ】 2009年はコミュニティ活動に精を出してみては?

私が SI事業で現場にいた前職の時代はもう10年も前のことになります。なので現状の実体験な感想ではないのですが、セミナーをしたり、私の方から出かけていく中で感じることがあります。如何に IT が進化しようが、検索エンジンがより”お友達”になろうが、専門家や自身と同類の仕事をしている人たちと話すこと以上の良質な情報ソースは無いということです。

私の10年前を振り返ると現状抱えている仕事で精一杯という常套文句とともに外に本当に目を向けてなかったんだなぁとすごく今だからこそ思います。「会社がトレーニング費用をかけてくれないから」というのは今後もまずは改善しないでしょう。一方で外に目を向けると各メーカーは経済状況を鑑み、より Sales ピッチな無償セミナーや展示会をするようになってくるでしょう。この状況を冷静に分析するとそこには IT技術者としての絶好の機会が存在します。つまり、Salesピッチではない部分を広い集め、自分で組み立てれば、無償のセミナーも相当有用であるということです。

以前の私も90分のセミナーを受けるということは、90分全体がその価値で満ちていなければ受講する価値がないと考えたものでした。しかし、最近は仕事がらもあるとは思いますが、社外の方がお話になる講義を見る目がだいぶ変わってきたと思っています。自分の側に”翻訳機能”が備わったのかもしれません。例え 畑違いな話であっても「その人の言っていることは現状に置き換えるとこうこう考えることができる、それは自分のシチュエーションにも合っている」ということが増えてきています。よくWin-Winな関係とか言いますが、こういう学び方こそ IT技術者の Win-Win なのかもしれません。

ちょっと尊大なことを言うと、私たち マイクロソフトのエバンジェリストは少なくとも単にそのテクノロジーを伝えたいから登壇していることは少なく、それに関連して拡大して学ぶ方法、どう IT技術者 が生かせるかを話していて、それぞれのエバンジェリストの個性ある言葉やスライドでそれを表現していると思っています。つまり、ヒントがいっぱい転がっているんですが、どうもそのキャッチボールを楽しんでいただける方が減ってきているように思われるのが残念でなりません。質問も減ってきている傾向が見受けられます。

だからこそどんどん外に出ていくことを皆さんに2009年としてお薦めしたいことに選ぶことにしました。

ここまではセミナーをひとつの例えにしてきましたが、例えば展示会に顔を出した時に皆さんは今までどうしてきましたか?パンフレットをとにかくかき集めましたか?気になるテクノロジーについてはブースで質問をしてみましたか?この不景気の中、ブースに立っている人は話したくてしょうがないに違いありません。Salesピッチを交わしながら何か一つ聞き出してやろうと積極的にアプローチしましたか?今年はぜひここまでやりましょう。

それからユーザーグループやメーリングリストなどのコミュニティ活動は自分の蚊帳の外だと思っている人も多かったんじゃないでしょうか?なんかすごく狭いエリアで固まっているオタクの集まりだとか思っていたことはありませんか?確かにエバンジェリストも自分のことをよくそう言いますが、オタクっぽいところがあります。私もVistaのパフォーマンス評価で5.9が並んでいるマシンを組んだ時にそこに満足している自分が変だと思うことがあります。でもそこには共通点があって、技術に対する熱意が多い人が集まっているのです。そこにもヒントはいっぱい転がっているはずなんです。

2008年に色々なアンケートを拝見したり、直接お話しをお聞きする中で、もう一つ例えばオンラインフォーラムに対する姿勢をお聞きできたことがあります。それはある程度調べてからでないと恥ずかしくて書けない、そんな雰囲気を持った掲示板が多いという心象を持っている人が多いということです。本当?!確かに初心者を攻撃するタイプの書き込みをする人がいますが、それはやっぱりその掲示板に書き込みをする熱意の表れであって、その質問をした人がもっと参画しようとしていないからではありませんか?ある答えを得たらそれで満足して二度と来ない、そんなことを繰り返していませんか?

オンラインでもオフラインでもいい、ぜひ今年はもっと出かけていって、しかももっと積極的に関わっていくと今まででは思いもよらないすごい体験をできるかもしれません。それと、最初からヒントを拾うつもりで行きましょう。どうでしょう、この発想は?(●^o^●)2009年は「攻めの学び」ですよ!!