EWSEditor で OAuth を使用する

こんにちは、Exchange サポート チームの小間です。以下のブログ記事でご紹介しているように、オープン ソースで開発されている EWSEditor 1.14 で OAuth を使用できるようになりました。 TITLE: EWSEditor 1.14 ReleasedURL: https://blogs.msdn.microsoft.com/webdav_101/2016/04/02/ewseditor-1-14-released/ Exchange Online では EWS 接続に OAuth を使用することができますので、独自開発した EWS アプリケーションのトラブル シューティングなどに EWSEditor も活用できるようになります。しかしながら、OAuth を使用するには Azure Active Directory にアプリケーションを登録する必要があります。そのため、今回の記事ではアプリケーションの登録方法と、EWSEditor の設定方法をご紹介します。 なお、Azure Active Directory を使用するため、今回の記事は Office 365 (Exchange Online) のテナントをお持ちで、かつ管理者アカウントで Microsoft Azure のサブスクリプションも有効化されている方を対象にしています。 アプリケーションの登録 1. 以下の URL から、Office 365 の管理者アカウントで Microsoft Azure の旧ポータルにサインインします。https://manage.windowsazure.com/ 2. 左ペインから [ACTIVE…


Active Directory サイトを活用した Exchange 導入

(この記事は 2015 年 11 月 18 日に Office Blogs に投稿された記事 Exchange Active Directory Deployment Site の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)   新しい Exchange サーバーを導入するときは、考慮すべきことがいくつかあります。そのうちの 1 つが、現在サポートされている新しいバージョンの Exchange サーバーを稼動中の運用環境に導入するときに、Active Directory (AD) 展開のサイト設計オプションを活用すると作業がスムーズになるという点です。 クライアント アクセス サーバー ロールを持つ新しい Exchange サーバー、またはすべての Exchange 2016 サーバーを導入するときは必ず、セットアップ プロセスで Active Directory 内に新しいサービス接続ポイント (SCP) (英語) レコードが追加されます。内部ドメインに参加しているクライアントおよびアプリケーションが自動検出 (英語) サービスを見つけるためにSCP レコードを使用します。実際の環境の構成内容によっては、新しいサーバーを構成する前に、クライアントがこの新しい SCP レコードを参照し、そのサーバーに自動検出要求を直接送信し始める可能性があります。しかし、既定の自己署名証明書はクライアントから信頼されていないため、この新しいサーバーとやり取りするすべてのクライアントで、エンド ユーザーに証明書のエラーが表示されるようになります。この最良とは言えないエクスペリエンスは簡単に防ぐことができます。 クライアントがこの新しいサーバーに自動検出要求を直接送信するのを回避するために、皆様は既に、新しい SCP レコードの AutodiscoverServiceInternalUri 値を「空白のまま」にしているか、扱いやすく負荷分散される URL に設定しているかもしれません。この設定によって、クライアントは…


Exchange 2013 にて、オンライン モードの Outlook でアドレス帳のフリガナ検索を有効化する方法

Exchange 2013 CU12 がリリースされました。多数の修正が含まれていますが、日本のお客様にとって重要な修正がありますのでご紹介します。これまで Exchange 2013 は、Outlook をオンライン モードで使用したときに、アドレス帳の中でフリガナを使用した検索が利用できませんでした。キャッシュ モードでオフライン アドレス帳を利用している場合、OAB に追加されているアドレス帳ではフリガナを利用した検索が可能です。その場合でも、OAB に追加されていないアドレス帳ではフリガナは使用できません。それらのアドレス一覧へのアクセス時は、ダウンロードした OAB ではなく Exchange 2013 を経由してグローバル カタログにアクセスするため、オンライン モードと同じ動作になるからです。 日本の人名は同じ漢字でも複数の読み方がありますので、お客様によっては、漢字の表示名順に並んでいるアドレス帳の並びを制御するために、表示名の先頭に「あいうえお」などの文字を挿入して運用する場合もあるかと思います。その問題を解決するため、Exchange 2010 では Active Directory ユーザーとコンピューターのフリガナプロパティページ set-userコマンドの-phoneticdisplaynameオプション でAD の msDS-PhoneticDisplayName 属性にフリガナを設定することでアドレス帳のエントリーをフリガナ順に表示できていましたが、Exchange 2013 では利用できなくなっていました。 Exchange 2013 CU12 でこの問題が修正され、日本語の Outlook をお使いの場合はアドレス帳がフリガナ昇順に並ぶようになりました。しかし、CU12 をインストールしただけではアドレス帳の表示はこれまでと同様に表示名順のままで、フリガナでの検索も有効化されません。機能を有効化するためには、日本語の Outlook を利用するユーザーのメールボックスがあるメールボックスサーバーにて以下の手順でレジストリを設定し、Microsoft Exchange RPC Client Access サービスを再起動します。 レジストリの設定とフリガナ機能の有効化 1. CU12 をインストールしたメールボックス サーバーでレジストリ エディターを開きます。2. 以下のキーまで移動します。 HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\MSExchangeAB…


異なる Exchange 組織間での空き時間及び予定表参照について

いつも Exchange Server をご利用いただきありがとうございます。最近では多くのお客様でオンプレミス Exchange Server  (OnPrem Exchange)から Office 365 Exchange Online (EXO) への移行が進められており、移行関連のお問い合わも増えております。 OnPrem Exchange と EXO  のハイブリッド構成を組んで移行されるお客様ではハイブリッド構成に特化したトラブルも多くお寄せ頂いた頂いており、ハイブリッド環境のトラブルシューティング方法を以下のブログとして公開しておりおます。 Title: ハイブリッド構成について ~ まとめ編 ~Url: http://blogs.technet.com/b/exchangeteamjp/archive/2014/10/03/3638722.aspx 上記のブログでも紹介しておりますが、ハイブリッド環境を構築する場合は、OnPrem Exchange にてハイブリッド構成ウィザードを実行することで自動的にハイブリッド構成に必要な設定が行えるため、非常に便利です。ただしお客様の利用用途としては OnPrem Exchange と EXO (または別の OnPrem Exchange ) がそれぞれ別の Exchange 組織である場合はハイブリッド構成ウィザードによる自動設定が適切ではないシナリオがあります。このような場合に、OnPrem Exchange と EXO (または別の OnPrem Exchange ) とで空き時時間参照や予定表参照を実現した場合は、どのようにするのでしょうか?ハイブリッド構成ウィザードが実行できないので、手動で設定する必要があるのですが、その手順は公開されているのですが、一つの手順として纏まっていなく設定方法に苦慮します。そのため今回のブログではハイブリッド構成ウィザードを実行せずに、OnPrem Exchange と EXO (または別の OnPrem Exchange ) との間で空き時間参照や予定表参照を実現したい場合の手順やそもそもの空き時間参照や予定表参照がどういった機能なのかについて紹介させて頂きます。ハイブリッド環境のお客様でも十分有益な情報だと思いますので、ご活用頂ければ幸いです。 2 種類の共有機能について==================まずはじめに空き時間情報の共有と予定表の共有はそれぞれ参照方法が全く異なっており、空き時間情報の共有は 組織の関係ベースの予定表参照そして予定表の共有は共有ポリシー…


EventHistory を活用してメール アイテムに加えられた操作 (Store Event) を追跡する!

今回は以下の英語の Blog にて公開している受信したアイテムが意図せず移動している、削除されたといった場合のデータベース上の EventHistory テーブルを使用した調査方法について、追加の情報をご案内いたします。※以降の説明は、Exchange 2010 以上のバージョンを基に説明しております。 Title: Adventures in querying the EventHistory tableURL: http://blogs.technet.com/b/exchange/archive/2013/06/24/adventures-in-querying-the-eventhistory-table.aspx 調査の前にまず、アイテムが意図せず削除された場合にご確認いただきたい内容については、下記 Blog にてご案内しております。   Title: 突然アイテムが消えた!場合の対策  URL: http://blogs.technet.com/b/exchangeteamjp/archive/2015/04/15/3648071.aspx しかしながら、お客様よりお寄せいただくお問い合わせの中には、上記 Blog の内容をすべて確認した場合にも説明ができない現象が稀にございます。原因究明に至ることを保証するものではありませんが、問題のメールボックスが存在するデータベース上で発生する Store Event (アイテムの作成/変更/移動/削除) の記録である EventHistory テーブルを調査することで、ヒントが得られる場合があります。 本 Blog では、お客様にご案内の実績のある EventHistory テーブルの確認手順を以下にご紹介いたします。メールボックス内の特定のアイテムに関する調査で行き詰った際などに、アイテムへ操作を行ったのが Outlook なのか、OWA なのか、それとも ActiveSync なのかといったことは明確になるため、何か手がかりとなるかもしれません。 ==========================================================================EventHistory テーブルを出力し、Store Event を確認する==========================================================================既定では EventHistory テーブルは直近 7 日間の Store Event のみ保持しております。※ Get-MailboxDatabase コマンドにおける、EventHistoryRetentionPeriod…


Exchange 2013 環境におけるログの出力について

Exchange 2013 は以前のバージョンに比べ、出力されるログの種類も増えていることは Exchange 2013 を運用されている方にとってはよくご存じの内容かと思います。 これらのログが存在することで、問題が発生した際のトラブルシューティングをより円滑に進めることができるようになっていますが、これらのログ ファイルについては Exchange 2013 の CU6 でさらに種類が増え強化されています。 しかしその反面 CU6 以降のバージョンを適用してしばらく経過した後に、Exchange のインストール ディレクトリが存在するディスク容量が逼迫してしまっていたといったお問合せをいただくことがありました。 ※ 運用状況にもよりますが、CU6 以降では以前の CU に比べ、Exchange 関連のログ量が数 GB 程度増えたといった報告があります。 Exchange 2013 ではシステム要件として OS や Exchange の DB が使用する領域以外に 30GB のディスク領域を用意する必要があり、多くの環境では各ドライブの使用量を監視いただいていることやディスク容量に余裕を持って運用されていることかと思いますが、もし Exchange 2013 がインストールされたディスクの空き領域が残り少なくなってきた場合は以下の内容をご確認の上、早めの対処をご検討いただければと思います。 まずはどんなファイルにより多くの領域が使用されているか確認しましょう ドライブの使用領域が残り少なくなってきた場合、基本的には出力されるログ量を保存可能なディスク容量をご用意いただく必要がありますが、不要なファイルやディレクトリなどが存在するようでしたら、まずはそれらの退避や削除などをご検討いただければと思います。 徐々にドライブの使用量が増え続けているような状況であるものの 「何が増えた (増えている) のかわからない」 という場合は以下のようなツール (Get-DirSizeFunction.ps1) を使って簡単に特定のドライブ配下の使用量等を確認することができますので、お試しいただければと思います。 増加傾向を確認する場合はこのツールを使用して、定期的に使用量を確認・比較し、増加傾向にある情報を特定していきます。 Title : コンピューターで多くの領域を占有しているフォルダーを確認する方法はありますか URL : https://gallery.technet.microsoft.com/scriptcenter/4e83afe2-ebdf-414a-bfc9-36e76b7e9750…


よくわかる Exchange Online のメッセージ追跡 ~ Part 1 取得編 ~

みなさんこんにちは、Exchange Server サポートの 杉山 卓弥 です。Exchange Online で送受信されているメッセージを調査する場合、管理者にてメッセージ追跡を実行する機会は非常に多いかと思います。そこで、メッセージ追跡に役立つ情報を順次 Exchange Server サポートよりご紹介していきます。Part 1 では、Exchange Online のメッセージ追跡の実行方法、取得方法について使用頻度が高い順にご説明していきます。 Exchange Server サポートからのお願い********************************************************弊社サポートにメッセージ配信に関するお問い合わせをいただく際、メッセージ追跡ログをあらかじめ送付いただくことで、すぐに調査を開始することができます。また、事象の早期解決に結びつくことも多くございますので、事前の HistoricalSearch (詳細版) の取得にご協力をいただけますようお願いいたします。******************************************************** <取得方法>A. HistoricalSearch (詳細版)B. MessageTrace (詳細版)C. MessageTrace (要約版) D. HistoricalSearch (要約版) <事前準備>Windows Powershell から Exchange Online に接続します。 Title: リモート PowerShell による Exchange への接続URL: https://technet.microsoft.com/library/jj984289(v=exchg.160).aspx  ==================A. HistoricalSearch (詳細版)==================使用頻度 : ★★★詳細度 : ★★★実行時間 : ★☆☆ (長い)取得可能期間 : ★★★ (過去 90 日) 特徴…


Exchange 2013 を強制的にアンインストールする

こんにちは。Exchange サポート チームの小間です。今回は、やむをえない事情によって Exchange 2013 を強制的にアンインストールする必要が生じた場合の対処方法をご案内いたします。 このブログ記事は、2014年 9月30日に公開されていた以下の記事の更新版です。 TITLE: Exchange 2013 で再セットアップ (アンインストール後のインストール) に失敗するURL: http://blogs.technet.com/b/exchangeteamjp/archive/2014/09/30/3638445.aspx Exchange サーバーをアンインストールする場合、サポートされる方法は、コントロール パネルからウィザードを使用して対話的にアンインストールするか、setup.exe を使用してコマンドラインでアンインストールをする方法の 2 つとなります。しかしながら、例えばハードウェア障害などで Exchange サーバーの OS が起動できない状況の場合は通常のアンインストール手順は実施できないため、強制的に Active Directory 上から Exchange サーバーの情報を削除する必要が生じます。 その他にも、過去に Exchange サーバーをインストールしていて一度アンインストールした環境に改めて Exchange サーバーをインストールするときに、以前の情報が残っておりインストールに失敗する場合があります。その場合にも、強制的に Active Directory 上から残っている Exchange サーバーの情報を削除する必要が生じます。 これから特定の Exchange サーバーを強制的にアンインストールする方法と、Exchange 組織も含めて全ての Exchange サーバーを強制的にアンインストールする方法の 2 つをご案内いたしますが、どちらも通常の運用で行う手順ではないことにご注意ください。特に運用環境で特定の Exchange サーバーを強制的にアンインストールする場合は、既存の Exchange サーバーの動作に影響を与える可能性があるため、検証環境で十分に検証していただきますようお願いいたします。また、作業の前には必ず Active Directory のバックアップを行ってください。実施した作業の切り戻しには…


イベント ID 9646 について

こんにちは。Exchange Server サポートの竹田です。 今回は、メールボックスに接続する際のセッション数の制限値についてご案内します。   Exchange Server では、メールボックスに接続できる 1 ユーザーあたりのセッション数が予め制限されています。 Outlook からの接続については、MAPI セッションの制限値として既定で 32 に設定されており、この制限値に抵触するとメールボックス サーバー上に以下のようなイベントが記録されます。  ID:       9646  Level:    Error  Source: MSExchangeIS  Message:  Mapi session “<Mailbox GUID>” exceeded the maximum of 32 objects of type “session”. この制限値に抵触すると、メールボックスにアクセスする際に新たなセッションが確立できないため、メールボックスへのアクセスができなくなります。 なお、この制限は接続するユーザーに対する制限となります。 例えば、共有メールボックスに対して複数人 (UserA、UserB、UserC と仮定) からアクセスしている場合、UserA からのセッション数が制限値を超過しても UserB と UserC に影響は及びません。 この現象については、既に以下のサポート技術情報 (KB 842022) として公開されており、以下のレジストリを作成して Information Store サービスを再起動することで回避できます。  …


SCOM 2012 で Exchange 2010 管理パックを使用すると、イベント ID 714,717 が生成される

こんにちは。Exchange サポート チームの上地です。   System Center Operations Manager (以下 SCOM) 2012 で、Exchange 2010 管理パックをインポートし、相関エンジン サービスを起動すると、以下のようにアプリケーション ログにイベント ID 717,714 が 30 秒ごとに生成されることがあります。   —————————————————- ログの名前:         Application ソース:           MSExchangeMonitoringCorrelation イベント ID:       717 レベル:           警告 説明: Connection with the Operations Manager Root Management Server failed. Error: The connection to the Operations Manager Root Management Server ‘localhost’ has been…