Exchange 2013 OWA から写真の変更を制御する方法について


いつも Exchange Server をご利用いただきありがとうございます。
今回は、Exchange 2013 の Outlook Web App (OWA) 上で、ユーザーの写真を登録、変更する操作を有効化または無効化する方法と、その設定方法に関する TechNet 上の記載についてご案内します。

Exchange 2013 の OWA では、ユーザーの写真を登録する方法として以下の 2 つの操作方法が実装されています。

 操作 A: OWA 右上のユーザー名をクリックして変更する方法
 操作 B: OWA 右上の歯車アイコンをクリックしてオプション画面より変更する方法

これらの操作は、Exchange 2013 ではそれぞれ独立した処理として実装されており、操作 A が OWA 仮想ディレクトリの設定により制御され、操作 B は OWA メールボックス ポリシーにより制御されます。
このため、Set-OwaVirtualDirectory コマンドによりクライアント アクセス サーバーの OWA 仮想ディレクトリの SetPhotoEnabled パラメーターを False に設定した場合、操作 A による写真の変更操作が無効化されますが、操作 Bによる写真の変更操作は無効化されません。
その逆に、Set-OwaMailboxPolicy コマンドにより OWA メールボックス ポリシーの SetPhotoEnabled パラメーターを False にして操作 B による写真の変更操作を無効化しても、操作 Aによる写真の変更操作は無効化されません。

これは Exchange 2013 の想定された動作となり、変更することができませんので、何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます。

なお、本ブログ公開時点では TechNet 上のそれぞれのコマンドの SetPhotoEnabled パラメーターの説明は下記の通り同じ内容の説明文となっており、いずれかのコマンドで写真の変更操作を無効に設定すれば、操作 A および操作 B のいずれも無効化できるように読み取れます。
 
Set-OwaVirtualDirectory および Set-OwaMailboxPolicy の SetPhotoEnabled に関する説明抜粋
「SetPhotoEnabled パラメーターは、ユーザーが Outlook Web App で送信者の写真を追加、変更、削除できるかどうかを指定します。このパラメーターの有効な値は、$true または $false です。既定値は $false です。この値を $true に設定すると、ユーザーは 2 つの方法で送信者の写真を管理できるようになります。ユーザーは Outlook Web App の右上で名前をクリックし、[変更] をクリックしてから、使用する写真を参照します。Outlook Web App の右上にあるギア アイコンをクリックしてから、[オプション] > [アカウント] > [マイ アカウント] > [編集] > [変更] の順にリックして、写真を管理することもできます。
 
しかし、実際の Exchange サーバーでは上述の通りそれぞれのコマンドにより無効化できる操作方法が限定されているため、この記述は誤りとなります。
さらに、「既定値は $false です。」との記載となっておりますが、この点も誤りとなり、既定値は $true で写真の変更操作が可能な値となります。

TechNet の記載をご参考にしていただいた管理者様には誠に申し訳ございませんが、上記に記載の通りの動作となりますことをご承知おきくださいますようお願いいたします。
引き続き、公開文書の正確性の向上に努めてまいりますので、今後ともご愛顧を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
 
参考情報
Title: Set-OwaVirtualDirectory
URL: https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/bb123515(v=exchg.150).aspx

Title: Set-OwaMailboxPolicy
URL: https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dd297989(v=exchg.150).aspx


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