Exchange 2013 CU14 以前のサーバーに CU 16 以降の CU を適用するお客様へ

以下の TechNet 内の “重要” にも記載しております通り、Exchange 2013 CU14 以前のサーバーを CU16 以降にアップグレードする際のサポートされている手順としては CU15 を介する必要がございます。 これは Exchange 2013 CU16 以降で必須となる .Net Framework 4.6.2 が Exchange 2013 CU14 以前ではサポートされていないためとなります。   Title : Exchange 2013 の前提条件 URL : https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/bb691354(v=exchg.150).aspx —————————————— Exchange 2013 CU16 以降には .NET Framework 4.6.2 が必要です。先にサーバーを .NET Framework 4.6.2 にアップグレードしてから Exchange 2013 CU16 をインストールしてください。そうしないと、エラーが発生します。.NET Framework 4.5.2 が Exchange…


Office 365 のアイテム保持ポリシーについて

こんにちは。本日は Office 365 のアイテム保持ポリシーについてご紹介いたします。「アイテム保持ポリシーなんて知ってるし、とっくに使っているよ!」という声も聞こえてきそうですが、Exchange 管理センターのアイテム保持ポリシーと、Office 365 のアイテム保持ポリシーは異なる設定であるということをご存知でしょうか。 冒頭よりややこしくて恐縮ですが、今回焦点を当ててご紹介するのは Exchange 管理センターのアイテム保持ポリシーではなく、Office 365 のアイテム保持ポリシーとなります。 で、何が違うの? 早速ですが機能の違いを表にまとめました。まずは以下をご覧ください。 表1 Exchange Online のアイテム保持ポリシーと Office 365 のアイテム保持ポリシーの比較 全然違いますね。同じ名前ではあるものの、利用方法も動作も全然違います。特に機能的な差異で言えば、Office 365 のアイテム保持ポリシーではこれまでインプレース保持等で設定いただく必要があった「アイテムのホールド (保持) が行える」という特徴があります。 すでに Exchange 管理センターでは警告が表示されていますが、インプレース保持を利用するための新しい検索は 2018 年初頭には行えなくなる予定であるため、ご利用のお客様にはインプレース保持の代わりとしてこの記事でもご紹介している Office 365 のアイテム保持ポリシーをご案内しています。 あくまでイメージとはなりますが、「ある期間が過ぎたアイテムを削除/アーカイブするなど、古いアイテムを自動的に整理したい」という目的で利用するのが Exchange Online のアイテム保持ポリシーであり、「ある期間は絶対にアイテムを保持したい」という目的で利用するのが Office 365 のアイテム保持ポリシーであると認識いただければ、概ねイメージ通りにご利用いただくことが可能かと思います。 設定と動作の例 例えば、Exchange Online に既定で設定されているアイテム保持ポリシーに加え、以下のように 3 年間アイテムを保持する設定を行った状況を想定します。(Office 365 のアイテム保持ポリシーは、既定の設定は空となっています。) この状況で、アイテムの一生をいくつかのパターンごとに追ってみましょう。 パターン1: 受信後、ユーザーはそのアイテムを何も触らない。 Exchange Online の既定のアイテム保持ポリシーでは、2…


コネクタ設定における 3 つのポイント (送信元 : 組織のメール サーバー)

今回は Exchange Online のメール フローにおいて、お客様からしばしばお問い合わせをいただいておりますオンプレミスのサーバー向けにコネクタ設定を行う際の注意点をお伝えします。 Exchange Online は特定の送信元 IP から急激なメール受信量の増加を検知すると、サービスを保護するために当該 IP からのメール受信を自動的に制限し、遅延受信させます。 これは以下の blog でご案内の IP スロットリングの機能ですが、この特定の IP がお客様にて運用されている問題のないサーバーである場合には本機能の動作は不要であり、回避するためには送信元を組織のメール サーバー、送信先を Office 365 とするコネクタの設定が有効です。   Title: IP スロットリングについて URL: https://blogs.technet.microsoft.com/exchangeteamjp/2015/03/23/ip/   送信元を組織のメール サーバーとするコネクタを設定すると、特定の送信元サーバーからのメールをコネクタが作成されている Office 365 テナントへメールをルーティングする動作となります。 このようなコネクタを作成するときには以下の点について予めご留意いただきますようお願い申し上げます。   << Point 1 >> 他テナント宛てのメールも自テナントで受信する 前述のようにコネクタを作成することで対象となるメール サーバーから送信されたメールを Office 365 が受信すると、コネクタのあるテナントへまずメールをルーティングします (後述の Point 2 および 3 でご案内の、コネクタが使用される条件を満たしていることが前提となります)。 そのため、宛先が別の Office…


OWA 上でテキスト形式でメール アイテムを保存すると、メール アイテムの中身が消える事象について

今回は Exchange Server 2013 CU15 以上で発生する、OWA の新規作成アイテム保存時の挙動についてご案内いたします。 詳細な事象および原因は以下になります。   事象 OWA 上でテキスト形式でアイテムを作成し下書き保存すると、以下の流れのように、保存したアイテムの中身が消える事象が発生する場合がございます。 // テキスト形式でアイテムを保存します。   // 下書きフォルダ内のアイテムのビューのみでアイテムの内容が消える事象が発生します。   // その後、上記のように情報が一部欠けている状態でウィンドウを開き、かつ、アイテムを保存すると、内容が上書きされ、アイテムの内容自体も削除されます。 (保存する、または保存される前にウィンドウを閉じ、編集をキャンセルした場合は、アイテムの内容自体は削除されません)   現在確認している本事象の発生するオペレーションは以下になります。 – パターン 1. テキスト形式でアイテムを作成し、下書き保存する。 2. 下書きフォルダに明示的に移動し、対象のアイテムをクリックする。   原因 本事象は、Exchange Server 2013 CU15 以降の OWA の仕様変更によるものであり、Exchange Server 2013 CU15 以降で本事象は発生します。   回避策 Exchange Server の設定などで本事象を回避する方法はございません。 ご迷惑をおかけいたしますが、OWA を利用して下書き保存を行う場合は、テキスト形式ではなく、HTML 形式でメールを作成いただきますようお願いいたします。 なお、本事象は現時点では Exchange Server 2013 の今後リリースされる…