開封通知が仕分けされない

今回は Exchange Server 2010 から 2016 へユーザーを移行した環境で開封通知のメールを件名で仕分けする際に仕分けルールが動作しない事象についてご紹介いたします。   事象 Exchange Server 2010 から Exchange Server 2016 へ移行後、開封通知のメールに対する Outlook の仕分けルールが正常に動作しなくなった。 ・適用していたルールの条件:件名に “開封” を含むメール ・Outlook より手動で仕分けルールを再実行すると、正常に仕分けされる。   原因 トランスポート サービスで配信処理が行われる際に、件名が Outlook 上で表示される “開封: 〇〇〇” ではなく、“Read: 〇〇〇” として処理されることが原因で発生します。 以下は、”テストメール” という件名のメールに対する開封通知がトランスポート サービスによって処理される際の追跡ログの例となります。 例) 追跡ログ 抜粋 ———————————— 2017-06-20T11:29:04.653Z,172.30.35.18,MBX02,,MBX01.***.com,”MDB:***, Mailbox:***, Event:10018369, MessageClass:REPORT.IPM.Note.IPNRN, CreationTime:2017-06-20T11:29:03.788Z, ClientType:MOMT, SubmissionAssistant:MailboxTransportSubmissionEmailAssistant”,,STOREDRIVER,SUBMIT,,,***,User02@***.com,,,1,,,Read: テストメール,User01@***.com ———————————— 上記のような開封通知に対する追跡ログは、お客様環境におきましても以下のコマンドから確認することができます。 Get-MailboxServer | Get-MessageTrackingLog…


OWA での未読/既読が反映されなくなる問題について

Exchange 2016 と Exchange Online の OWA (Outlook on the web) で未読/既読の変更が UI 上反映されない状態になる問題が確認されています。 再現手順は以下のとおりです。 1. [フィルター]-[並べ替え] で 2 回以上並べ替え順を変更する 例: 日付昇順->日付降順->日付昇順 など 2. アイテムを右クリックして、[未読にする] (または [開封済みにする]) をクリック この時、未読になる場合には本来アイテムがハイライトされますがそうならず、逆に既読にしても未読時のようにハイライトされたままとなります (ただし、フォルダの未読数等には正しい値が反映されます)。 以下現象再現時の状況です。 ※ 以下ではわかりやすいように [表示方法] で [メッセージ] を選択している状態ですが、[スレッド] 表示の場合にもアイテムごとに未読/既読を変更すると現象が発生します。 この事象はあくまで OWA Client (JavaScript) におけるビューの更新の問題であり、サーバー上アイテムの状態の変更は問題なく実施されます。そのため、Outlook 等他のクライアントには影響はありません。 修正について現在検討中ですが、ページをリロードすることで現象自体は一時的に回避することは可能です。 ご迷惑をおかけして申し訳ございませんが、もし現象を確認された場合には暫定的に回避くださいますようお願いいたします。   ※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。


OWA で作成した予定表アイテムの出席者の欄に表示される会議室メールボックスの連絡先が表示されない事象について

今回は Exchange Server 2013 および Exchange Server 2016 で発生する、OWA の予定表アイテム作成時の不具合について紹介いたします。 詳細な事象および原因は以下になります。   事象 あるユーザーが OWA にログインし、予定表にて会議室の予定表を追加で表示し、会議室の予定表に直接アイテムを作成すると、出席者の欄に表示される会議室メールボックスの連絡先が、以下のように表示されない場合がある。 “新しいイベント” など新規にアイテムを作成して会議室を追加した場合は本事象は発生しない。   ・出席者の欄にある会議室のメールボックスの連絡先が表示されないの場合   ・出席者の欄にある会議室のメールボックスの連絡先にメールアドレスが表示されている場合 (正常)   原因 本事象は対象の会議室メールボックスに対して Reviewer 権限をもっているユーザーがその会議室メールボックスの連絡先を参照する際に発生します。 OWA にて会議室メールボックスの連絡先を表示する際の処理で、GetMailTips と呼ばれるリクエストが行われますが、そのリクエスト内に “EmailAddress” の情報が含まれます。 この EmailAddress に格納された値をもとに、参照先会議室メールボックスの連絡先として表示するメールアドレスに反映されます。 Reviewer 権限をもっていない場合は、EmailAddress の値に SMTP アドレスが格納されているため、本事象は発生しません。 しかしながら、Reviewer 権限をもっている場合は EmailAddress の値として FolderID が格納されてしまいます。 EmailAddress の値として SMTP アドレスではない値 (FolderID) が格納されるために、連作先の情報として識別できず空白の表示となります。   回避策…