DAG の監視サーバーが起動した後にも「監視がエラー状態にある」と警告が表示される現象について


今回は DAG の監視サーバーがメンテナンスや障害から復旧した後でも「監視がエラー状態にある」と警告が表示される場合がある現象についてご紹介いたします。
なお、本内容は Exchange 2010 / Exchange 2013 / Exchange 2016 のいずれの環境でも同様となります。

Exchange 2010 以降で提供される DAG を偶数のメールボックス サーバーで構成する場合、フェールオーバー クラスターの [ノードとファイル共有マジョリティ] モードを使用してクォーラムを構成します。
この際には DAG の監視サーバーに対応するクラスター コア リソース (ファイル共有監視: File Share Witness) が別途作成され、監視サーバーがダウンした場合には File Share Witness のクラスター リソースも [失敗] の状態となります。

ここで DAG の監視サーバーがメンテナンスで一時的に停止することを考えます。
この状態で Exchange 管理シェルや Exchange 管理センターから DAG の設定を確認すると以下のように警告が表示されますが、これ自体は監視サーバーが停止しているので特に違和感は無いと思います。

<< Exchange 管理シェルの場合 (Status オプションを指定した場合のみ) >>
picturea

<< Exchange 管理センターの場合 >>
pictureb
 
注: Exchange 2010 の Exchange 管理コンソールで DAG のプロパティを開く場合には警告は表示されません。

ただし、DAG の監視サーバーが正常に起動した後も上記の警告が 1 時間程度継続して表示される場合がございます。
これは File Share Witness のクラスター リソースが再度起動を試みる時間が既定で 1 時間後に設定されていることに起因しており、この期間は File Share Witness のクラスター リソースは [失敗] の状態のままとなるため、結果として上記の警告が継続して表示されることになります。
本設定はフェールオーバー クラスター マネージャーから File Share Witness のプロパティを開くことでも確認することができます。

picturec

1 時間経過すれば File Share Witness のクラスター リソースも自動的に [オンライン] の状態となりますが、Exchange 管理シェルから以下のコマンドを実行することでも File Share Witness のクラスター リソースを起動する処理が内部で実施されて上記の警告が表示される現象を解消することができます。(このコマンドを実行しても DAG の設定は変更されません)

Set-DatabaseAvailabilityGroup -Identity <DAG 名>

(実行例)
Set-DatabaseAvailabilityGroup -Identity DAG01

DAG の監視サーバーをメンテナンスなどで再起動する場合、メンテナンス後に上記のコマンドを実行して明示的に File Share Witness のクラスター リソースを起動することも必要に応じてご検討ください。

 
※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。


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