Exchange 2013 で Get-CalendarDiagnosticLog コマンドを実行するとエラーが発生する

こんにちは、Exchange Server サポートの小間です。 今回は Exchange 2013 で確認されている Get-CalendarDiagnosticLog コマンドの問題を紹介します。 予定表アイテムに関する診断ログを取得する際に Get-CalendarDiagnosticLog コマンドが利用できます。 Get-CalendarDiagnosticLog コマンドの LogLocation パラメーターを指定すると、ログをファイルに書き出すことができます。 LogLocation パラメータが指定された Get-CalendarDiagnosticLog コマンドを実行する際、件名が空 (ブランク) の予定表アイテムに関するログが含まれていると、コマンドでエラーが発生します。 実際に件名が空の場合以外にも、件名を取得する処理の中で想定していないエラーが発生した場合は件名を空として扱うように実装されているため、結果としてコマンドの実行がエラーになります。     —– エラー内容 —– 警告: 予期しないエラーが発生しました。ワトソン博士のダンプを生成しています。値を Null にすることはできません。 パラメーター名:fileName 値を Null にすることはできません。 パラメーター名:fileName + CategoryInfo : NotSpecified: (:) [Get-CalendarDiagnosticLog], ArgumentNullException + FullyQualifiedErrorId : System.ArgumentNullException,Microsoft.Exchange.Management.StoreTasks.GetCalendarDiagnosticLog + PSComputerName : <コンピューター名> —– ここまで —–…


Office 365 グループの制御方法について

こんにちは。いつも Office 365 を利用いただきまして、ありがとうございます。 今回は、Office 365 グループの制御方法について、ご紹介いたします。   Offce365 グループとは Office 365 グループは、社内外のメンバーと予定を共有したり、SharePoint Online 上のドキュメントを共有したり、共同作業を行うのに大変便利な機能です。 Office 365 グループの概要 https://support.office.com/ja-jp/article/b565caa1-5c40-40ef-9915-60fdb2d97fa2 ※Office 365 グループを使用するには、Exchange Online(Plan 1 以上)のサービスを含むサブスクリプションがテナントにて有効になっている必要があります。 Office 365 グループに関する設定の既定値は下記の通りです。 a. 一般ユーザーであっても、Offce365 グループを作成可能 b. 一般ユーザーであっても、グループ保有者となり Offce365 グループにゲストユーザーを追加可能 c. ゲストユーザーは、招待された Office 365 グループのリソースにアクセス可能   便利だからこその懸念点 一般ユーザーの自由度が高いため、Office 365 のテナント管理者(情報システム部門など)としては、下記のような点を懸念するというお問い合わせを多くいただきます。 a. テナント管理者が知らないところで、Office 365 グループが作成される > Office 365 グループは、Outlook / Teams…


セルフサービス サインアップで登録されたドメインの対処方法

こんにちは。いつも Office 365 を利用いただきまして、ありがとうございます。 Office 365 にカスタムドメイン登録しようとしたときに、「ワンポイント アドバイス」といったメッセージが表示されることがあります。 多くのお客様よりお問い合わせをいただきますので、今回は、このときの対象方法についてご紹介いたします。 ※画面は、2017 年 9 月時点のものです。 原因 上記メッセージが表示される場合、登録しようとしているドメインのメールアドレスを使用しているユーザーによって、 「セルフサービス サインアップ」が実施されたことにより、管理者が不在の Office 365 テナント(非管理テナント)が存在している状況となります。 セルフサービス サインアップ(Self Service Sign-up)とは、ユーザーがクラウド サービスを使用するためにメールアドレスを入力してサインアップすることができ、 電子メール ドメインに基づいたユーザー ID が、そのドメインに紐づく Office 365 テナントにて自動作成される機能です。 当該機能および対応している Office 365 サービスについて記述している公開情報がございますので、下記にご紹介いたします。 Azure のセルフサービス サインアップについて https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/active-directory/active-directory-self-service-signup 組織でのセルフサービス サインアップの使用 https://support.office.com/ja-jp/article/4f8712ff-9346-4c6c-bb63-a21ad7a62cbd 対処方法 「セルフサービス サインアップ」によって作成された非管理テナントからドメインを切り離し、管理テナントに登録し直す必要があります。 具体的には下記の作業を行います。 (作業ドメイン:test.work、非管理テナント:testwork.onmicrosoft.com、管理テナント:contoso.onmicrosoft.com とします) 1. test.work のメールアドレスを使用しているユーザー(admin@test.work)を使用して、セルフサービス サインアップを行います。 個人として Power…


OWA でのオートコンプリート機能について

今回は Outlook Web App (OWA) でのオートコンプリート機能について紹介いたします。 オートコンプリート機能はメールの宛先欄で名前や電子メール アドレスを入力した際にその候補を表示する機能であり、現在は Outlook だけでなく OWA でも既定でユーザーが利用することができます。     このオートコンプリート機能を無効化したいというお問い合わせをいただくことがあり、Outlook では以下のページで記載している方法でオートコンプリート機能を無効化することができます。   Title: Outlook でオートコンプリート機能を無効にする方法 URL: https://blogs.technet.microsoft.com/outlooksupportjp/2016/09/21/outlook-%E3%81%A7%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%88%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%88%E6%A9%9F%E8%83%BD%E3%82%92%E7%84%A1%E5%8A%B9%E3%81%AB%E3%81%99%E3%82%8B%E6%96%B9%E6%B3%95/ 一方で Exchange Server (オンプレミスの Exchange 2010 / 2013 / 2016 や Exchange Online) の OWA ではオートコンプリート機能を設定などで無効化する方法は残念ながら提供されていません。 OWA でオートコンプリート機能を無効化することができないのは現時点での制限事項となりますので、予めご了承いただきますようお願いいたします。   ※ 本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。


マルウェア検体の提出方法の変更のお知らせ

こんにちは、Exchange Server サポートの渡辺です。 今回は Exchange Online におけるマルウェア検体のご提供手順に変更がございましたので、ご紹介させていただきます。 これまで Exchange Online でマルウェアの可能性があるメールを受信した場合や、逆にマルウェアでは無いにも関わらずマルウェアとして判定されてしまった場合には、以下のブログでもご紹介しております Microsoft Malware Protection Center (MMPC) より、検体をご提出いただいておりました。 Title : Exchange Online でマルウェアを受信した場合の対策について URL : https://blogs.technet.microsoft.com/exchangeteamjp/2015/11/16/exchange-online-7/ しかしながら、先月よりマルウェアの検体提出については、MMPC ではなく Windows Defender Security Inteligence を利用する形に変更されており、ご提供いただく際の手順等も変更されております。 基本的には入力いただく内容に大きな変更はございませんが、以下にご提供いただく際の手順をお纏めしておりますので、ご提供いただく際の参考としていただけますと幸いです。   Windows Defender Security Inteligence でマルウェアのサンプルを提出する手順 ===================================== 1. 以下の URL にアクセスします。   https://www.microsoft.com/en-us/wdsi/filesubmission 2. 検体をご提出いただくユーザーの種類を選択し、”Continue” をクリックします。   プライベートでご利用されているお客様 : Home customer   ビジネスでご利用されているお客様 : Enterprise…


改元が行われた際の Exchange Server への影響について

いつも Exchange Server をご利用いただきありがとうございます。 今回は和暦の元号が新しく制定された際のオンプレミスの Exchange Server、および Exchange Online への影響についてご説明します。 なお、以下の情報はあくまでブログ執筆 (2017 年 8 月) 時点の情報となることを、予めご了承いただきますようお願いいたします。 改元による影響について Exchange Server および Exchange Online では和暦の元号に関する独自の処理は実装されておらず、改元が行われた場合でも各機能の動作に影響はございません。 なお、OS の設定上で和暦表示を有効にしているコンピュータ上で Exchange 管理シェルを開いたり、PowerShell による Exchange Server (または Exchange Online) への接続を行っている環境においては、コマンド実行結果の年月日表示が和暦で表示される場合があります。(例: Get-Mailbox コマンドの WhenMailboxCreated など) 新しい元号への変更による動作の影響はございませんが、結果の表示が [平成] から新しい元号での表示に切り替わります。 Windows 上の元号について Windows 7 以降の OS では、和暦の元号に関する情報はレジストリで管理され、将来改元が行われた場合の変更は Windows Update により提供される予定となっております。 詳細に関しましては下記の弊社技術情報をご参照ください。 Title: Era Handling…


Office 365 の言語設定について

こんにちは。いつも Office 365 を利用いただきまして、ありがとうございます。 今回は、Office 365 での言語設定についてご説明します。 下記の設定が反映される箇所は、Office 365 ポータル / 各種管理センターです。 Office 365 を使用するユーザーは、2 種類があります。 1. クラウドユーザー : Office 365 上で作成したユーザー 2. ディレクトリ同期ユーザー : オンプレミス AD で作成後、ディレクトリ同期によって Office 365 上に同期されたユーザー それぞれのユーザーについて、Office 365 で使用する言語の設定方法は下記の通りです。 1. クラウドユーザー 「言語とタイムゾーン」にて設定する言語が使用されます。 2. ディレクトリ同期ユーザー ディレクトリ同期ユーザーの場合、クラウドユーザーのような「言語とタイムゾーン」設定項目がありません。 既定では、ブラウザの言語設定が Office 365 においても使用される動作となっています。 ユーザーが使用しているブラウザーの言語設定に依存せずに、Office 365 を使用するときは必ず「日本語」を使用するように設定するには、 オンプレミス AD 側で対象ユーザーの PreferredLanguage 属性の値を ja-JP に設定し、ディレクトリ同期を実施します。 ディレクトリ同期が完了しますと、Office 365 側でもユーザーの PreferredLanguage 属性値が…


ハイブリッド環境でオンプレミスと Exchange Online の両方にメールボックスが作成される事象について

こんにちは、Exchange サポートの渡辺です。 今回はハイブリッド環境で同一ユーザーのメールボックスが “オンプレミス” と “Exchange Online” の両方に作成されてしまった際の対処方法についてご紹介します。   そもそもなぜ両方にメールボックスが作成されてしまうのか 通常、オンプレミスと Exchange Online の双方にメールボックスが作成されることはありませんが、オンプレミスから Exchange Online のメールボックス移動に際して発生することが、過去のお問合せとして報告されています。 具体的には、Exchange Online へのメールボックスの移動が終わり、その後のメールボックス移動の最終処理でオンプレミス側ではメールボックスからリモート メールボックスへの変換が行われます。 それに伴ってオンプレミス側のディレクトリ情報も更新される動作となっていますが、この際に何らかの要因でディレクトリ情報の更新がスキップされる場合があり、この結果オンプレミスがのメールボックスが残ってしまい、両方にメールボックスが存在する状態が発生します。 この際、以下のように移動要求自体は CompletedWithWarnings のステータスとなっており、Error 部分には移行の最終処理でクリーンアップ処理がスキップされたため、移動元 (オンプレミス) のメールボックスが残っている可能性がある旨が記録されます。 なお、エラーは発生していますが、メールボックスの移動 (データの移動) 自体はステータス上 Completed で完了している状態となり、前述のとおり Exchange Online への移動自体は完了しているため、メールデータも移動できております。 ********************** Status : CompletedWithWarnings StatusSummary : Failed State : Completed Error : MigrationMRSPermanentException: Warning: The mailbox was already moved…


開封通知が仕分けされない

今回は Exchange Server 2010 から 2016 へユーザーを移行した環境で開封通知のメールを件名で仕分けする際に仕分けルールが動作しない事象についてご紹介いたします。   事象 Exchange Server 2010 から Exchange Server 2016 へ移行後、開封通知のメールに対する Outlook の仕分けルールが正常に動作しなくなった。 ・適用していたルールの条件:件名に “開封” を含むメール ・Outlook より手動で仕分けルールを再実行すると、正常に仕分けされる。   原因 トランスポート サービスで配信処理が行われる際に、件名が Outlook 上で表示される “開封: 〇〇〇” ではなく、“Read: 〇〇〇” として処理されることが原因で発生します。 以下は、”テストメール” という件名のメールに対する開封通知がトランスポート サービスによって処理される際の追跡ログの例となります。 例) 追跡ログ 抜粋 ———————————— 2017-06-20T11:29:04.653Z,172.30.35.18,MBX02,,MBX01.***.com,”MDB:***, Mailbox:***, Event:10018369, MessageClass:REPORT.IPM.Note.IPNRN, CreationTime:2017-06-20T11:29:03.788Z, ClientType:MOMT, SubmissionAssistant:MailboxTransportSubmissionEmailAssistant”,,STOREDRIVER,SUBMIT,,,***,User02@***.com,,,1,,,Read: テストメール,User01@***.com ———————————— 上記のような開封通知に対する追跡ログは、お客様環境におきましても以下のコマンドから確認することができます。 Get-MailboxServer | Get-MessageTrackingLog…


OWA での未読/既読が反映されなくなる問題について

Exchange 2016 と Exchange Online の OWA (Outlook on the web) で未読/既読の変更が UI 上反映されない状態になる問題が確認されています。 再現手順は以下のとおりです。 1. [フィルター]-[並べ替え] で 2 回以上並べ替え順を変更する 例: 日付昇順->日付降順->日付昇順 など 2. アイテムを右クリックして、[未読にする] (または [開封済みにする]) をクリック この時、未読になる場合には本来アイテムがハイライトされますがそうならず、逆に既読にしても未読時のようにハイライトされたままとなります (ただし、フォルダの未読数等には正しい値が反映されます)。 以下現象再現時の状況です。 ※ 以下ではわかりやすいように [表示方法] で [メッセージ] を選択している状態ですが、[スレッド] 表示の場合にもアイテムごとに未読/既読を変更すると現象が発生します。 この事象はあくまで OWA Client (JavaScript) におけるビューの更新の問題であり、サーバー上アイテムの状態の変更は問題なく実施されます。そのため、Outlook 等他のクライアントには影響はありません。 修正について現在検討中ですが、ページをリロードすることで現象自体は一時的に回避することは可能です。 ご迷惑をおかけして申し訳ございませんが、もし現象を確認された場合には暫定的に回避くださいますようお願いいたします。   ※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。