Exchange 2013 を強制的にアンインストールする



こんにちは。Exchange サポート チームの小間です。
今回は、やむをえない事情によって Exchange 2013 を強制的にアンインストールする必要が生じた場合の対処方法をご案内いたします。

このブログ記事は、2014年 9月30日に公開されていた以下の記事の更新版です。

TITLE: Exchange 2013 で再セットアップ (アンインストール後のインストール) に失敗する
URL: http://blogs.technet.com/b/exchangeteamjp/archive/2014/09/30/3638445.aspx

Exchange サーバーをアンインストールする場合、サポートされる方法は、コントロール パネルからウィザードを使用して対話的にアンインストールするか、setup.exe を使用してコマンドラインでアンインストールをする方法の 2 つとなります。
しかしながら、例えばハードウェア障害などで Exchange サーバーの OS が起動できない状況の場合は通常のアンインストール手順は実施できないため、強制的に Active Directory 上から Exchange サーバーの情報を削除する必要が生じます。

その他にも、過去に Exchange サーバーをインストールしていて一度アンインストールした環境に改めて Exchange サーバーをインストールするときに、以前の情報が残っておりインストールに失敗する場合があります。
その場合にも、強制的に Active Directory 上から残っている Exchange サーバーの情報を削除する必要が生じます。

これから特定の Exchange サーバーを強制的にアンインストールする方法と、Exchange 組織も含めて全ての Exchange サーバーを強制的にアンインストールする方法の 2 つをご案内いたしますが、どちらも通常の運用で行う手順ではないことにご注意ください。
特に運用環境で特定の Exchange サーバーを強制的にアンインストールする場合は、既存の Exchange サーバーの動作に影響を与える可能性があるため、検証環境で十分に検証していただきますようお願いいたします。
また、作業の前には必ず Active Directory のバックアップを行ってください。実施した作業の切り戻しには Active Directory のリストアが必要となります。

特定の Exchange サーバーを強制的にアンインストールする

この手順では、特定の Exchange サーバーの情報を Active Directory から削除して、強制的にアンインストールします。
作業を開始する前に、可能な限り作業対象のサーバーが使用されないように構成を行ってください。
例えばメールボックスを別のサーバーに移動したり、DAG メンバーから削除したり、送信コネクタのソース サーバーから削除するなどの作業が必要となります。

1. アンインストール対象のサーバーをシャットダウンします。
2. ドメイン コントローラーで「ADSI エディター」を起動し、「構成」パーティションに接続します。
3. 構成パーティションに存在する以下のオブジェクトを削除します。Servers コンテナにはアンインストール対象以外のサーバーの情報もあるため、アンインストール対象のサーバーの情報のみを削除します。

  CN=Configuration,DC=<domain>,DC=<com>
    CN=Services
      CN=Microsoft Exchange
        CN=<組織名>
          CN=Administrative Groups
            CN=Exchange Administrative Group (<管理グループ名>)
              CN=Servers
                CN=<強制的にアンインストールするサーバー>  <— このオブジェクトを削除します。

  

4. 「Active Directory ユーザーとコンピューター」を起動します。
5. 対象サーバーのコンピューター オブジェクトを削除します。既定では Computers 配下に存在します。
6. 「DNS マネージャー」を起動します。
7. 対象サーバーのレコード (A レコードと、作成している場合は PTR レコード) を削除します。
8. この作業の影響でシステム メールボックスが破損する可能性があるため、Exchange サーバーの最初のインストール時に行われている PrepareAD を念のため再実行します。コマンド プロンプトを管理者権限で起動します。
9. cd コマンドで、Exchange サーバーのインストーラーが保存されているフォルダーへ移動します。
10. 次のコマンドを実行します。
Setup.exe /PrepareAD /IAcceptExchangeServerLicenseTerms

作業は以上で完了です。既存の Exchange サーバーの利用に影響が生じていないか、動作をご確認ください。


すべての Exchange サーバーを強制的にアンインストールする

この手順では、Exchange 組織も含めてすべての Exchange サーバーの情報を Active Directory から削除して、強制的にアンインストールします。
作業を開始する前に、可能な限り Exchange サーバーが使用されないように構成を行ってください。今後 Exchange サーバーを再インストールした場合に問題が生じる可能性があります。
例えばユーザーや配布グループのメールをすべて無効にしてください。

1. すべての Exchange サーバーをシャットダウンします。
2. ドメイン コントローラーで「ADSI エディター」を起動し、「構成」パーティションと「既定の名前付けコンテキスト」に接続します。
3. 構成パーティションから、Services コンテナ配下に存在する [Microsoft Exchange] と [Microsoft Exchange Autodiscover] の 2 つを削除します。

  CN=Configuration,DC=<domain>,DC=<com>
    CN=Services
      CN=Microsoft Exchange  <— このオブジェクトを削除します。
      CN=Microsoft Exchange Autodiscover  <— このオブジェクトを削除します。

  

4. 引き続き、既定の名前付けコンテキスト (Users コンテナなどがある場所) から、ルート配下に存在する [Microsoft Exchange Security Groups] と [Microsoft Exchange System Objects] の 2 つを削除します。

  DC=<domain>,DC=<com>
    (省略)
    OU=Microsoft Exchange Security Groups  <— このオブジェクトを削除します。
    CN=Microsoft Exchange Security Objects  <— このオブジェクトを削除します。

  

5. 「Active Directory ユーザーとコンピューター」を起動します。
6. システム メールボックスをすべて削除します。削除対象は Users コンテナにある以下のアカウントです。

– DiscoverySearchMailbox で始まるアカウント
– FederatedEmail で始まるアカウント
– Migration で始まるアカウント
– SystemMailbox で始まるアカウント

7. すべての Exchange サーバーのコンピューター オブジェクトを削除します。既定では Computers 配下に存在します。
8. 「DNS マネージャー」を起動します。
9. すべての Exchange サーバーのレコード (A レコードと、作成している場合は PTR レコード) を削除します。

以上で作業は完了です。

なお、すべての Exchange サーバーを強制的にアンインストールした後でその組織に Exchange サーバーを再インストールする場合、初めに PrepareAD を念のため手動で実行することを推奨いたします。
これにより、Exchange サーバーをインストールするために必要なオブジェクトが再作成されます。
手順は以下の通りです。

1. コマンド プロンプトを管理者権限で起動します。
2. cd コマンドで、Exchange サーバーのインストーラーが保存されているフォルダーへ移動します。
3. 次のコマンドを実行します。
Setup.exe /PrepareAD /IAcceptExchangeServerLicenseTerms


今後も当ブログおよびサポート チームをよろしくお願いいたします。

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