Exchange 2007 から Exchange 2013 へ移動したメールボックスの既定フォルダが重複する


こんにちは、Exchange サポートの大内です。
今回は、Exchange 2007 から Exchange 2013 へメールボックスを移動した際に、フォルダが重複する問題を報告させていただきます。

現象について
Exchange 2007 から Exchange 2013 (RTM から CU5) へメールボックスを移動した際に、既定のフォルダが重複する可能性があります。
*既定のフォルダ: 受信トレイ、送信済みアイテム、削除済みアイテム、下書き、ジャーナル、迷惑メール、メモ、仕事、連絡先

原因について
メールボックス移動時に既定のフォルダの EntryID に不正な値が入っていると、その既定のフォルダが存在しないと解釈される場合があります。
この場合既定のフォルダを新規に作成する処理が動作し、結果、フォルダーが重複してしまう事象が発生します。
なお、本事象につきまして Exchange 2013 CU6 で修正済みです。

-参考情報
Title: Exchange Server 2013 の累積更新プログラム 6 (KB2961810)
URL: http://www.microsoft.com/ja-JP/download/details.aspx?id=44022

事象発生後の対処策について
Exchange 2013 CU6 以前の環境における、フォルダ重複後の一般的な対処策としては下記 2 点の方法があります。

対処策1) Outlook から重複フォルダを削除します。
対処策2) MFCMAPI から直接メールボックスの重複フォルダを削除します。

対処策1) Outlook から重複フォルダを削除します。
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システムで認識されている既定のフォルダは、下記のように Outlook 上から削除できません。(フォルダーの削除がグレーアウトしています。)

削除可能な重複フォルダの内のアイテムを必要に応じて他のフォルダへ移動し、重複フォルダを削除します。

-補足情報
重複したフォルダを削除する際に、Outlook クライアントからは直接削除できない場合があります。
削除できない場合には、既定のフォルダをリセットするコマンド “outlook /resetfolders“ を実行いただき Outlook から直接削除可能かご確認ください。
それでも削除できない場合には、対処策2 の手順をお試しください。

フォルダのリセット手順
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1. 対象ユーザー様のクライアントにログオンし、[スタート] メニューの [ファイル名を指定して実行] をクリックし、以下を入力して [OK] をクリックします。
 outlook /resetfolders

2. Outlook が起動しますので、念のためフォルダの重複が解消されているか確認します。
※ 本オプションは、メールボックスのフォルダを既定の状態に戻すためのオプションとなりますため、ユーザー様が意図的に作成されたフォルダへの影響はございません。

-参考情報
Title: コマンド ライン スイッチ
URL: http://office.microsoft.com/ja-jp/outlook-help/HP001003110.aspx


対処策2) MFCMAPI から直接メールボックスの重複フォルダを削除します。
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MFCMAPI という弊社ツールをご利用いただき、各フォルダの作成日時を比較していただき、新しい日時のフォルダを削除します。
※ 事前に作成日時の古いフォルダにアイテムを片寄せください。

事前準備
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クライアント側でキャッシュではなくメールボックス サーバーの内容を表示できるよう、Outlook をオンライン モードに変更します。
※ [Exchange キャッシュ モードを使う] のチェックを外し、Outlook を再起動することでオンライン モードに変更できます。

フォルダの削除手順
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1. 以下の URL から、MFCMAPI (15.0.0.1041) をダウンロードします。

Title: MFCMAPI – Download: February 2014 Release
URL: http://mfcmapi.codeplex.com/releases/view/118446

2. 現象発生ユーザーのメールボックスにアクセスするための Outlook プロファイルを作成します。(オンライン モードで作成してください)
3. 手順 1 にてダウンロードした zip ファイルを任意のフォルダに解凍し、MFCMAPI.exe を起動します。
4. [About MFCMAPI] というダイアログが表示されましたら [OK] をクリックします。
5. [Session] – [Logon] をクリックします。
6. プロファイル選択画面が表示されましたら、手順 2 でご用意いただいたプロファイルを選択して、[OK] をクリックします。
7. 対象ユーザーのメールボックスをダブルクリックします。
8. [Root Container] – [インフォメーション ストアの先頭] を展開し、重複しているフォルダを選択します。
9. MFCMAPI の右側の画面にフォルダのプロパティ一覧が表示されますので、”PR_CREATION_TIME” というプロパティを探します。
10. “PR_CREATION_TIME” の “Value” 列の値をご確認いただき、日時が新しいフォルダを確認します。
11. MFCMAPI にて、削除対象のフォルダを右クリックして [Delete folder] をクリックします。
12. [Hard Deletion] にチェックを入れ、[OK] をクリックします。

以上の対処を実施いただいた後、Outlook を起動いただく際にフォルダのリセットを実施します。

-参考情報
対処策 2 の方法は下記の KB を参考にしております。
Title: How to remove duplicate folders in Outlook when connected to an Exchange Server mailbox
URL: http://support.microsoft.com/kb/2509983/en

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