EdgeSync を実施している Exchange 2010 環境下における RecoverServer オプションによる HUB サーバーの復元について


Exchange 2010 にはエッジ トランスポート サーバーの役割があります。

エッジ トランスポート サーバー (以下、Edge サーバー) はインターネットと Exchange 組織の境界ネットワークに配置されるため、内部組織の Active Directory ドメインのメンバーにはならず、Active Directory 情報へのアクセス権がありません。
しかし、エッジ サブスクリプションを作成するとコネクタの情報など、Active Directory 上に存在する情報が Edge サーバー上で動作する Active Directory ライトウェイト ディレクトリ サービスに同期することが可能です。
EdgeSync の詳細な情報については以下の技術情報をご参照ください。

Title: エッジ サブスクリプション
URL: http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/aa997438(v=exchg.141).aspx

Title: EdgeSync レプリケーション データ
URL: http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/bb232177(v=exchg.141).aspx

この EdgeSync をご利用いただいている環境下において、HUB サーバーを RecoverServer オプションで復元インストールを実施した場合、以下のエラーが表示されて失敗します。

これは、以前の HUB サーバーと Edge サーバー間での EdgeSync を実施するために生成された、同期のための認証情報が Active Directory 上に残っていることに起因します。
このような状況下で RecoverServer オプションにて復元インストールを実施するためには、認証情報を Active Directory から直接削除する必要があります。
手順は以下となります。

- 手順
1. ADSI エディターを起動します。
2. 以下まで移動をします。

[構成]
-[CN=Configuration]
-[CN=Services]
-[CN=Microsoft Exchange]
-[CN=<組織名>]
-[CN=Administrative Groups]
-[CN=Servers]
-[CN=<HUB サーバー名>]

3. RecoverServer オプションにて復元インストールを実施する HUB サーバー名を右クリックし [プロパティ] を選択します。
4. [属性エディター] タブにて msExchEdgeSyncCredential を選択し、[編集] を押下します。
5. 値をすべて削除します。

上記手順にて msExchEdgeSyncCredential 属性値を削除後、HUB サーバーの RecoverServer オプションによる復元インストールが可能になります。

なお、msExchEdgeSyncCredential 属性値が削除されているため、復元インストール完了後、エッジ サブスクリプション ファイルの再講読が必要となります。
エッジ サブスクリプション ファイルの一般的な再講読手順は以下となります。

(1) エッジ サブスクリプション ファイルのエクスポート
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
各 Edge サーバー上で、エッジ サブスクリプション ファイルのエクスポートを実施します。
以下の手順は各 Edge サーバー上で実施ください。

- 手順
1. Exchange 管理シェルを起動します。
2. 以下のコマンドを実行します。

New-EdgeSubscription -FileName <ファイル出力先のパス>
例) New-EdgeSubscription -FileName "E:\EdgeSubscription.xml"

(2) エッジ サブスクリプション ファイルのインポート
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(1) で出力されたエッジ サブスクリプション ファイルをインポートします。
HUB サーバー上で以下の作業を実施します。

- 手順
1. (1) で出力されたファイルを、HUB サーバーにコピーします。
2. Exchange 管理コンソールを起動します。
3. [組織の構成] - [ハブ トランスポート] - [エッジ サブスクリプション] を開きます。
4. 画面右ペインより、[エッジ サブスクリプションの新規作成] をクリックします。
5. [Active Directory サイト] として、エッジ トランスポート サーバーと関連付けるハブ トランスポート サーバーを含む Active Directory サイトの名前を指定します。
6. 続いて、[サブスクリプション ファイル] に 手順 1. でコピーしたエッジ サブスクリプション ファイルを指定します。
7. [このエッジ サブスクリプションの送信コネクタを自動的に作成する] にチェックが入っていることを確認します。
8. [新規作成] をクリックします。
9. Exchange 管理シェルを起動します。
10. 以下のコマンドを実行します。

Start-EdgeSynchronization

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