グループのメンバーを参照した際における非表示の受信者に関する挙動について


今回は Exchange Server 2010 以降で一部動作が変更となった非表示の受信者に関するメンバー表示の動作についてご紹介いたします。

Exchange Server 2007 以前では Outlook や OWA でグループのメンバー情報を参照した際にはアドレス帳から非表示 (HiddenFromAddressListsEnabled = True) の受信者もメンバー欄に表示される動作となっておりました。
ただし、Exchange Server 2010 以降ではアドレス帳から非表示の受信者に関してはグループのメンバーを参照した際にもメンバー欄には表示されないように動作が変更されました。

例えば、Exchange Server 2003 / 2007 / 2010 の混在環境で以下のように groupA のメンバーを構成していることを考えます。

groupA
– Admin (非表示)
– userA
– userB
– userC

Exchange Server 2003 / 2007 にメールボックスを持つユーザーが groupA のメンバー情報を参照すると以下のように Admin も含めてメンバー欄に表示されます。



一方で Exchange Server 2010 にメールボックスを持つユーザーが同様に groupA のメンバー情報を参照した際には以下のように Admin はメンバー欄には表示されない結果となります。



なお、Outlook ではメール送信画面でグループの左に表示される「+」をクリックすることでグループの展開操作を実施する機能がございますが、こちらに関しても Exchange Server 2010 以降ではアドレス帳に非表示の受信者は展開されない動作となります。

Title: Exchange 2010 hidden or not be hidden: That’s the question.
URL: http://blogs.msdn.com/b/pepeedu/archive/2010/12/27/exchange-2010-hidden-or-not-be-hidden-that-s-the-question.aspx

Exchange Server 2003 / 2007 の環境から Exchange Server 2010 / 2013 の環境に移行する場合には動作が一部変更されることになりますのでご注意ください。

注意事項 A
Exchange Server 2010 SP2 RU2 未満では OWA からグループのメンバー情報を参照すると非表示の受信者もメンバー欄に表示されてしまう問題がございます。
本問題は Exchange Server 2010 SP2 RU2 以降で修正されております。

Title: A hidden user is still displayed in the Organization information of Address Book in OWA in an Exchange Server 2010 environment
URL: http://support.microsoft.com/kb/2635223/en-us

注意事項 B
Outlook の接続先となる Exchange Server 2010 の CAS に GC の役割もインストールされている場合、非表示の受信者もメンバー欄に表示されてしまう問題がございます。
本問題に関しては Exchange Server 2010 では残念ながら修正が見送られておりますが、Exchange Server 2013 では修正されております。


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