DAG におけるアクティブ、パッシブ構成のデータ差分について


DAG におけるアクティブ、パッシブ構成のデータ差分を理解するために、まずはトランザクション ログについてご説明いたします。

1. Exchange トランザクション ログについて


Exchange は、予期しない電源断やソフトウェア障害時によるデータベース ファイル破損に備え、データベースを最新まで復元することが出来るよう、データベースに対する処理をトランザクション ログ ファイルに書き込みます。
Exchange は、トランザクション ログ ファイルを 1 つの大きなファイルに書き込むのではなく、1 MB 単位でファイルを作成します。

最新のログは、カレント トランザクション ログ ファイルと呼ばれる Enn.log に書き込まれます。
Exchange は、カレント トランザクション ログ ファイルが 1 MB に達すると、ファイルを閉じ最初のトランザクション ログ ファイルに Enn00000001.log という名前を付けます。
ログ ファイルは 16 進数方式で連続した番号を付けられているため、Enn00000009.log の次のログ ファイルは、Enn00000010.log ではなく Enn0000000A.log になります。
尚、nn はベース名またはログ プレフィックスという 2 桁の数字です。

Exchange は、トランザクション ログ情報をデータベース ファイルにどこまで書き込んだかを、チェックポイント ファイル (Enn.chk) によって追跡します。
各ログ ストリームに 1 つのチェックポイント ファイルがあり、各データベースには 1 つのログ ストリームがあります。

トランザクション ログについての詳細は、以下の弊社技術情報をご参照ください。
Title : Exchange 2010 のストアについて
URL : http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/bb331958(v=exchg.141).aspx

 

2. DAG におけるデータ コピーについて


DAG は、データベース単位でアクティブ側のログ ファイルなどをパッシブ側へコピーしますが、書き込み途中のカレント トランザクション ログ ファイルについてはコピーを行いません。

DAG におけるアクティブ、パッシブ構成のデータ差分が、上記のコピーされないデータによって発生する可能性があります。

例えば、タイミングによってはメッセージの一部がカレント トランザクション ログにあることによって、あるメッセージをリストアするために必要となるすべてのトランザクション ログがパッシブ側へコピーされていない場合があります。
このような場合は、少し時間を置くことでログが作成され、パッシブへファイルのコピーが行われます。

しかしながら、場合によっては確実にアクティブ、パッシブのデータベースを最新の状態に同期させたうえで、バックアップを取得しなければならない場面が出てくるかもしれません。
そのような場合は、手動によるシード処理を行うことにより、アクティブとパッシブのデータベースを同期させることができます。

シード処理の手順ついての詳細は、以下の弊社技術情報をご参照ください。
Title : メールボックス データベース コピーの更新
URL : http://technet.microsoft.com/ja-JP/library/dd351100(v=exchg.150).aspx

尚、シード処理は全てのデータを再同期するものです。データベースの容量によっては非常に時間がかかりますので、実施の際は十分にメンテナンス時間をお取りください。


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