リンクされたメールボックスを使用している場合の空き時間情報の参照権限について


こんにちは、Exchange サポートチームの和山です。
今回は、リンクされたメールボックスを使用している場合に発生する、空き時間情報の参照時の制限事項についてご紹介します。

予定表を他の複数のユーザーと共有する場合、グループに対して "参照者" や "空き時間情報" などのアクセス許可を割り当てることがあるかと思います。
この時、グループのメンバーがリンクされたメールボックスであった場合、以下のような動作となります。

<”参照者” 以上の権限の場合>
グループに割り当てられたアクセス許可を使用して予定表にアクセスします。
* ただし、空き時間情報の取得操作に関しては "既定" のアクセス許可を使用して実施されます。

<"空き時間情報" または "空き時間情報、件名、場所" 権限の場合>
"既定" のアクセス許可を使用して予定表にアクセスします。

グループに対して "空き時間情報" または "空き時間情報、件名、場所" のアクセス許可が割り当てられている場合、通常のメールボックスであればグループに割り当てられたアクセス許可を使用します。
しかしリンクされたメールボックスの場合、空き時間情報に特化した上記 2 つのアクセス許可についてはグループに割り当てられたアクセス許可ではなく、"既定" のアクセス許可を使用します。
この動作については、現在のところリンクされたメールボックスを使用した場合の制限事項となっていますため、ご利用いただく際はご注意ください。

リンクされたメールボックスから空き時間情報を取得できるようにするための回避策としては以下の 2 つの方法があります。

1. グループではなく、"既定" に対してアクセス許可を付与する。
2. グループではなく、リンクされたメールボックス個人に対してアクセス許可を付与する。

 

- 2013/08/19 Update -

先日リリースされた Exchange Server 2010 SP3 RU2 において、この動作の修正が行われ、リンクされたメールボックスをご利用の場合も空き時間情報を取得可能となりました。
対応手順は以下の通りです。

1. Exchange 2010 に Exchange Server 2010 SP3 RU2 を適用します。
2. CAS サーバーの下記フォルダにある web.config ファイルをそれぞれ開きます。

 C:\Program Files\Microsoft\Exchange Server\V14\ClientAccess\owa
 C:\Program Files\Microsoft\Exchange Server\V14\ClientAccess\exchweb\ews

3. それぞれの web.config を開き、<appSettings> と </appSettings> の間に、以下の内容を追加します。

 <add key="UseDisabledAccount" value="1" />

4. IIS サービスを再起動します。

[補足]
web.config の編集は、CAS サーバー上のみで結構です。

 

- 2015/03/18 Update -

この問題は Exchange 2013 でも発生します。
詳しくは以下のブログ記事をご参照ください。

TITLE: Exchange 2013 でリンクされたメールボックスを使用している場合の予定表の表示について
URL: http://blogs.technet.com/b/exchangeteamjp/archive/2015/03/18/3646615.aspx


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