Lync Server 2010 の負荷分散について


こんにちは、 Lync サポートチームの吉野です。

今回は、 Lync Server から導入された「 DNS 負荷分散」についてご紹介します。

DNS 負荷分散
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/gg398634.aspx

この機能を利用したい場合、まずサーバー・クライアントが Lync (Server) 2010 である必要があります。
移行やプール間通信で Office Communication Server 及び Office Communicator がまだ残っている場合、利用できません。
以前のバージョンのサーバー・クライアントと混在して使用している場合、接続後のフェールオーバーに対応できません。
したがって、上記の Technet では下記のような表現になっています。

引用
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以前のバージョンのクライアントおよび Office Communications Server も DNS 負荷分散を実行しているプールに引き続き接続できますが、DNS 負荷分散で参照される最初のサーバーに接続できない場合は、プール内の別のサーバーにフェールオーバーすることはできません。 以前のバージョンを実行しているクライアントやサーバーがわずかである場合や、これらのコンポーネントを間もなく Lync Server 2010 に移行する場合は、許容できる可能性があります。

では新しく Lync Server 2010 Enterprise Edition を構築する場合、ハードウェアロードバランサーは完全に不要なのでしょうか?
残念ながらそうではありません。

フロント エンド プールとディレクター プールの SIP トラフィックに DNS 負荷分散を使用できます。 DNS 負荷分散を展開している場合でも、クライアントとサーバー間の HTTPS トラフィックに対してのみ、これらのプールに引き続きハードウェア ロード バランサーを使用する必要があります。 ハードウェア ロードバランサーは、ポート 443 とポート 80 経由のクライアントからの HTTPS トラフィックに対して使用します。

Lync Server ではアドレス帳や会議コンテンツのダウンロードに HTTPS を利用しています。この HTTPS については残念ながら DNS 負荷分散では対応できないため、ハードウェアロードバランサーを利用しなくてはなりません。
ですが、今まで、複数のプロトコルに対して利用していたロードバランサーを HTTP/HTTPS のみに利用すればよくなるため、ハードウェアロードバランサーの負荷を軽減できる (合によってはスペックの低いものを利用してコスト削減ができる)などの利点があります。

でも、HLBは入れたくない(入れられない)…

確かにそのようなご要望はいただきます。
その場合、 HTTP/HTTPS の冗長化を諦め、 Web サーバーURLとして単一のサーバーを指定することになります。
URLとしてプールを入れると見かけ上、動作しているように見えますが、パフォーマンスに問題が発生します。
弊社にお問い合わせいただいた場合でもまずはURLの変更(か、ロードバランサーの購入)を提案することになります。

ちなみに、引き続きハードウェアロードバランサだけで負荷分散を実施することも可能です。
状況・要件に応じてご検討いただければと思います。

 今後も当ブログ及びサポートチームをよろしくお願いいたします。


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