Mailbox Calculator について


Mailbox サーバーを設計支援ツール Mailbox Calculator をご存知でしょうか。Excel ファイルで、一枚のシートに必要な情報を入力すると、Backup やログ複製に必要な要件などが計算されて別シートに表示されるというもので、The Microsoft Exchange Team Blog (英語) からダウンロードが可能です。

こちら、xlsx 内がすべて英語で書かれているので、各項目について、日本語の説明を書いてみることにしました。今回は、必要情報を入力する部分についてです。(それでもかなり長いです。) 使用した Mailbox Calculator のバージョンは 6.3 です。バージョンが異なると入力項目や選択可能な値が異なる場合がありますので、その点はご注意ください。

 

参考情報

Exchange 2010 Mailbox Server Role Requirements Calculator

Updates to the Exchange 2010 Mailbox Server Role Requirements Calculator

Mailbox Calculator ダウンロード

 

Calculator.xlsx の構成

Calculator は以下の7枚のシートで構成されています。今回は、赤い文字のシートの入力部分について説明をしていきます。

[Input] シート    このシートはメールボックス サーバーの設計に必要なデータを入力するシートです。

[Role Requirement] シート

[LUN Requirement] シート

[Backup Requirement] シート

[Log Replication Requirement] シート

[Storage Design] シート    RAID 構成を入力します。

[Version Changes] シート

 

 

 

[Input] シート

このシートには、メールボックス サーバーの設計に必要なデータをすべて入力します。このシート内は 5 つのエリアに分かれています。それぞれのエリア内に構成情報を入力する表が用意されています。それぞれの表ごとに入力項目の説明をしていきますね。

Note: 英語になりますが、より詳細な説明はxlsx ファイルの各項目のコメントに記載されていますので必要な場合はご参照ください。

 

エリア1. Role Requirements Input Factors - Environment Configuration

Exchange Environment Configuration

Mailbox Database Copy Configuration

Lagged Database Copy Configuration

Database Configuration

Exchange Data Configuration

Exchange I/O Configuration

エリア2. Role Requirements Input Factors - Mailbox Configuration

エリア3. Role Requirements Input Factors - Backup Configuration

エリア4. Role Requirements Input Factors - Storage Configuration

エリア5. Role Requirements Input Factors - Log Replication Configuration

------------

 

エリア1. Environment Configuration

ステップ1は、メッセージング環境構成に必要な情報を入力するステップです。高可用性アーキテクチャ、データベースのコピーの構成、データおよび I/O の構成、CPU を入力します。

Note: 最適なサイジングのために、データベース コピーの総数、メールボックス サーバーの数を選択します。

このエリアは 6つのセクションに分かれています。それぞれのセクションの入力項目ごとに説明をしていきます。

 

Exchange Environment Configuration

Exchange Environment Configuration

Value

Global Catalog Server Architecture

32-bit/64-bit

Server Multi-Role Configuration (MBX+CAS+HT)

Yes/No

High Availability Deployment

Yes/No

Site Resiliency Deployment

Yes/No

Site Resilience User Distribution Model

Active/Passive

Site Resilience Recovery Point Objective (Hours)

0-24

Number of Mailbox Servers Hosting Active Mailboxes / DAG

6

Number of Database Availability Groups

1

Global Catalog Server Architecture:

Exchange 2010環境で使用する予定のグローバル カタログ サーバーが 32-bit 62-bit かを選択します。この選択はグローバル カタログのコア レートに影響します。

 

Server Multi-Role Configuration (MBX+CAS+HT): 

Mailbox の役割をインストールするマシンに Hub TransportClient Access の役割もインストールする場合は、Yes を選択します。Mailbox の役割のみにするか他の役割もインストールするかで、クライアントからのリクエストの負荷分散、メモリの使用量、CPU使用率が変わってきます。

High Availability Deployment:

データベース可用性グループ (DAG) を展開する場合は、Yes を選択します。

DAG Exchange Server 2010 から導入された新しい高可用性のアーキテクチャです。複数のメールボックス データベースコピーの展開を可能にするなど、柔軟性に富んだソリューションを提供します。

DAG に関する情報: Exchange Server 2010 自習書シリーズ3.高可用性編http://technet.microsoft.com/ja-jp/exchange/2010/dd775186.aspx

Site Resiliency Deployment:

[High Availability Deployment] Yes に設定した場合 (DAG を使用する場合) に入力する項目です。

DAG 障害対策用のバックアップサイトを準備する構成で展開する場合、Yes を選択します。

この Calculator では データセンターを1つしか設定できない作りになっていますが、実際は DAG

AD サイトやネットワークの拡張なしで、複数のデータセンターにデータベースのコピーを格納することができます。

Site Resilience User Distribution Model: 

[Site Resiliency Deployment] Yes に設定した場合に入力する項目です。障害対策用のバックアップ サイトを準備する構成で使用可する分散モデルを選択します。

この Calculator では、今のところ Active/Passive ユーザー分散モデルのみ設定が可能なので、Active/Passive に設定します。

Exchange 2010 の障害対策用のバックアップサイトを準備するモデルをプランする場合、実際には 2つのモデルがあります。Namespace モデル (あるいはデータベース センター モデル) とユーザー分散モデルです。名前空間、またはデータセンターモデルを実行するためには、Active/Active 構成のデータセンターが必要です。DAG に所属するどちらのデータセンターも Active で到達可能な名前空間であること、そして発生する負荷をサポート可能であることが条件です。

ユーザー分散モデルでは、Active/PassiveActive/Active の両方のデザインがサポートされています。

Active/Passive ユーザー分散では、セカンダリのデータセンターはデータベースコピーを配置しているだけであり、このデータベース コピーは、Activeなメールボックスはホストしていません。また通常の運用では、データベースコピーはアクティベートされません。しかし、障害時には、Passive のデータセンターへ特定のデータベースのみクロスデータセンター データベース スイッチオーバーを実施することも可能ですし、データセンター内のすべてのデータベースを切り替えるフル データセンター アクティベーションもサポートします。Active/Active ユーザー分散の構成では、ユーザーは両方のデータセンターに通常等分に分けられます。障害が発生すると、もう一方のデータセンターへスイッチオーバーします。

Site Resilience Recovery Point Objective (Hours) :  

[Site Resiliency Deployment] Yes に設定した場合に入力する項目です。

データセンター間のログ シッピングの遅れをどの程度許容できるかを入力します。

複製の遅延を許容することにより、以下の 2 つの状況が発生することを考慮する必要があります。

1.     アクティブ マネージャはコピーキューが長いデータベースコピーはなるべく選択しません (より実行可能な代替が選択可能でない場合を除いて)

2.     コピーキュー長の値がターゲット サーバーの AutoDatabaseMountDial 設定より大きい場合は、アクティベートされる際にデータベースは自動的にマウントされなくなります。手動でデータベースをマウントするとコピーされていないデータをロスする結果になります。

Number of Mailbox Servers Hosting Active Mailboxes / DAG (Primary Datacenter):

プライマリ データセンター内で展開する予定のメールボックスサーバー数を入力します。

2以上の数値を入力した場合 (DAG の場合、入力可能な値は 2 16 になります)、この Calculator では、ユーザーのメールボックスをメールボックスサーバーに等分に配分し、環境全体および各サーバーのパフォーマンスやキャパシティの推奨を計算します。セカンダリーデータセンターに関しては、入力された要件 (データベース数、コピー数) をもとに展開が必要なメールボックスサーバー数を決定します。

Number of Database Availability Groups:

[High Availability Deployment] Yes に設定した場合に入力します。ここには、展開したい DAG 数を入力します。2 以上の数値を入力した場合、Calculator では入力された数の DAG に対し、ユーザー メールボックスを配分し、環境全体および、各サーバー、各  DAG のパフォーマンス、キャパシティ推奨値を計算します。

 

Mailbox Database Copy Configuration

Mailbox Database Copy Configuration

Value

Total Number of HA Database Copy Instances (Includes Active Copy)

016

Total Number of Lagged Database Copy Instances

02

Number of HA Database Copy Instances Deployed in Secondary Datacenter

01

Number of Lagged Database Copy Instances in Secondary Datacenter

02

Total Number of HA Database Copy Instances (includes Active Copy):

[High Availability Deployment] の項目で Yes を選択した場合に入力します。

高可用なメールボックス データベース コピーのインスタンスをいくつ展開したいかを入力します。

この値には、lagged データベース (時間差データベース) コピー数は含めません。しかし、Activeとすべての Passive 高可用性データベース コピーの数は含めます。最適なサイジングのために、メールボックスサーバー総数を何通りか試してみてください。

Total Number of Lagged Database Copy Instances:

[High Availability Deployment] の項目で Yes を選択した場合に入力します。

1 DAG 当たりに展開したい時間差データベースコピーの数を入力します。時間差データベース コピーはオプショナルな機能で、回避できない災害のシナリオ (論理的破壊など) への防御を提供します。時間差データベース コピーは高可用性データベース コピーとは異なるもので、アクティベートされるとログの再生によりデータベースが使用可能になるまで待たなくてはならなくなります。

技術的には、1 DAG 内に展開可能な時間差データベースコピー数の制限はありませんが、この Calculator では、最大 2コピーに制限されています。

Number of HA Database Copy Instances Deployed in Secondary Datacenter:

[Site Resilience User Distribution Model] Yes に設定した場合に入力する項目です。

セカンダリ データセンターに展開したい高可用メールボックスデータベース コピーの数を入力します。

障害対策用のバックアップ サイトを準備するソリューションを展開する場合、セカンダリデータセンターに展開する高可用データベース コピーの総数を入力します。

Number of Lagged Database Copy Instances in Secondary Datacenter:

[Total Number of Lagged Database Copy Instances] 1 以上の数値を入力した場合に入力する項目です。

セカンダリ データセンター内に展開したい時間差データベースコピーの数を入力します。障害対策用のバックアップ サイトを準備するソリューションを展開する場合、セカンダリ データセンターに展開する時間差データベース コピーの総数を入力します。

 

Lagged Database Copy Configuration

Lagged Database Copy Configuration

Value

Lagged Database Copies Hosted on Dedicated Servers

Yes/No

Lagged Copy Log Replay Delay (Hours)

24

Lagged Copy Log Truncation Delay (Hours)

0

Lagged Database Copies Hosted on Dedicated Servers:

[High Availability Deployment] Yes に設定した場合に入力する項目です。

専用サーバーに時間差データベース コピーを展開したい場合は、Yes を選択します。時間差データベースコピー用に専用サーバーを使用すると、管理が容易になります。時間差データベース コピーはすべての DAG メールボックスサーバーに等分に配分されている場合、-ActivationOnly フラグ付きで Suspend-MailboxDatabaseCopy コマンドを使用して、マウントされないようにする必要があります。しかし、これをクリアするシナリオがあります。専用サーバーではサーバー全体をアクティベーションブロックすることが可能です。これにより RAID JBOD の選択の観点からストレージの設計に影響を及ぼします。複数の時間差データベースコピーを所有しない限り、時間差データベース コピーはRAIDを活用して更に防御されているストレージに設置するべきです。この Calculator では、要件(データベース数、コピー数など) をもとに、展開が必要な時間差データベース コピー サーバーの適切な数を決定します。

Lagged Copy Log Replay Delay (Hours):

[High Availability Deployment] Yes に設定した場合に入力する項目です。

時間差コピーのログ リプレイをどの程度遅らせるかを入力します。このパラメータは Microsoft Exchange Information Store サービスが時間差データベースへコピーされたログ ファイルのリプレイ前の待ち時間を設定します。リプレイ遅延の設定可能な最大値は、14日です。ここで指定した値は、すべてのコピーのログ キャパシティの要件や時間差コピーのマウントに必要な時間に影響を与えます。

Lagged Copy Log Truncation Delay (Hours):

[High Availability Deployment] Yes に設定した場合に入力する項目です。

時間差コピーのトランザクション ログの切捨てをどの程度遅らせるかを入力します。このパラメータは、Microsoft Exchange Replication サービスが時間差データベースにコピーされたログファイルの切捨てをする前の待ち時間を指定するのに使用します。時間差コピーにログが問題なくリプレイされてからの時間になります。設定可能な最大値は 14 日です。設定可能な最小値は 0 です。0 に設定した場合、ログ トランザクション処理のいかなる遅延も排除されます。

ここで設定した値は、全コピーのログ キャパシティの要件に影響します。

 

Database Configuration

Database Configuration

Value

Maximum Database Size Configuration

Default/Custom

Maximum Database Size (GB)

0

Automatically Calculate Number of Databases / DAG

Yes/No

Custom Number of Databases / DAG

0

Maximum Database Size Configuration:

メールボックスの役割のみをインストールする場合のデータベース サイズの推奨値は 200GB 以下です。メールボックス Resiliency を利用したソリューションの場合は、2TB以上です。これらの推奨値はハードリミットではありませんが、データベースサイズ の復旧時間を考えた場合の推奨値です。推奨値を使用する場合は、Default を選択します。

Maximum Database Size (GB):

[Maximum Database Size Configuration] Custom を選択した場合に入力する項目です。

最大データベース サイズを設定します。

Automatically Calculate Number of Databases / DAG:

[High Availability Deployment] Yes を選択した場合に入力する項目です。

デフォルトでは、Calculator はアーキテクチャをもとに最適なデータベース数を計算します。Calculator の計算をそのまま採用する場合は、この項目を Yes に設定します。No を選択する場合は次のCustom Number of Database/DAG で任意のデータベース数を入力する必要があります。

Custom Number of Database / DAG:

[Automatically Calculate Number of Databases / DAG] No を選択した場合に入力する項目です。

メールボックス サーバー内または DAG アーキテクチャで展開するデータベース数を入力します。

 

Exchange Data Configuration

Exchange Data Configuration

Value

Data Overhead Factor

20%

Mailbox Moves / Week Percentage

1%

Dedicated Maintenance / Restore LUN?

Yes/No

LUN Free Space Percentage

20%

Log Shipping Network Compression

Enabled/Disabled

Log Shipping Compression Percentage

30%

Data Overhead Factor:

設定の推奨値は 20% です。

この値はデータベースが予期せず増大した場合に備えて空けておくスペースの割合です。さらに、この値はデータベース内のメールボックスサイズおよび空きスペースを計算する場合に必要ではないその他のデータも含まれます。例えば、データベース内のデータ構造 (表、ビュー、内部インデックス) はデータベースの合計サイズに加算されます。

ほとんどの場合において、データベース LUN を作成する場合に検討が必要な要因を考慮すると、データベースサイズの 20 30% が推奨値になります。

Mailbox Moves / Week Percentage:

1週間に移動するメールボックス数を入力します。このメールボックス サーバーへ移動するメールボックス数、またはこのサーバー内で移動する場合の両方を考慮する必要があります。メールボックスサイズを合計したサイズのトランザクションも移動先データベースに常に作成されます。

Dedicated Maintenance / Restore LUN?:

専用のリストア LUN を展開する場合は Yes を選択します。専用のリストア LUN はデータ リストアのステージング ポイントとして使用されたり、メンテナンス作業時に使用されます。Yes に設定した場合は、追加容量は各データベース LUN に組み込まれません。

LUN Free Space Percentage:

LUN 上のフリースペースの割合を指定します。ほとんどのオペレーション管理プログラムには閾値が設定されていて、LUN の使用率が 80%を超えるとアラートが出ます。最大容量を使い切るような設計にしないよう、この値を設定し、各LUN で一定の使用可能なディスク スペースを確保します。

Log Shipping Network Compression: 

[High Availability Deployment] Yes に設定した場合に選択する項目です。

DAG内でログ シッピングの圧縮を有効にする場合は Enabled を選択します。既定では、各 DAGは異なる IP サブネットにログをシップする場合に使用するソケットコネクションを圧縮、暗号化するように構成されています。(これらの機能をまとめて無効に設定したり、サブネットに関係なくすべてのコミュニケーションに対してこの機能を有効に設定することができます。)

Log Shipping Compression Percentage:

[High Availability Deployment] Yes に設定した場合に入力する項目です。ログシッピングの圧縮率を設定します。ログ シッピングに使用されるソケット コネクションの圧縮能力はトランザクション ログ ファイルのデータによるため、使用状況により異なります。既定では 30% を推奨しますが、計画している環境の分析 (Exchange 2010 をいったん展開し、圧縮を無効にした場合と有効にした場合のスループット率を比較評価する) を行い、この値を決定することも可能です。

 

IOPS Configuration

Exchange I/O Configuration

Value

I/O Overhead Factor

20%

Additional I/O Requirement / Server

0.00

I/O Overhead Factor:

ここには、予期せず I/O が高くなった場合に、その他の I/O に障害が出ないように異常な I/O 活動に割り当てられる I/O の率を入力します。異常な I/O のスパイクが発生する場合を考慮して設定する推奨値は 20% です。

Additional I/O Requirement / Server:

各メールボックス サーバーのストレージを設計する際に考慮すべき追加の I/O に必要な IO サイズを入力する項目です。例えば、メールボックスに対するソリューションに 500 IO/秒が必要だとします。さらにアンチ ウイルス ソフトなど追加の IO を生成する製品を、ユーザーアクセスがピークの時でも問題なく稼動させたい場合、この追加 IO の負荷を考慮する必要があります。そこで、このフィールドに 300 (IO/) と入力します。ホストの観点から、ソリューションに必要な IO 800 IO/秒になります。この項目を正しく入力するためには、ベースラインシステムと、インストールされているアプリケーション稼動時に発生する IO を比較検証した方が良いかもしれません。

 

 

エリア2: Mailbox Configuration

ステップ 2 では、ユーザー プロファイルを定義します。

 

User Mailbox Configuration

Tier-1 User Mailbox Configuration

Value

Total Number of Tier-1 User Mailboxes

24000

Projected Mailbox Number Growth Percentage

0%

Send/Receive Capability / Mailbox / Day

50 messages

100 messages

150 messages

200 messages

250 messages

300 messages

350 messages

400 messages

450 messages

500 messages

Average Message Size (KB)

75

Mailbox Size Limit (MB)

2048

Personal Archive Mailbox Size Limit (MB)

0

Deleted Item Retention Window (Days)

14

Single Item Recovery

Enabled/Disabled

Calendar Version Storage

Enabled/Disabled

IOPS Multiplication Factor

0.00

Desktop Search Engines Enabled (for Online Mode Clients)

Yes/No

Predict IOPS Value?

Yes/No

Tier-1 User IOPS / mailbox

0.00

Tier-1 Database Read:Write Ratio

3:2

 

Total Number of Tier-1 User Mailboxes:

展開する予定のメールボックス数を入力します。1台のサーバーのみに展開する場合、そのサーバー上に展開するメールボックス数になります。複数サーバーで展開する場合は、その Exchange 環境全体で展開したいメールボックス数になります。複数の DAG を展開する場合、この値は、すべての DAG で展開するメールボックス数になります。例えば、5台のサーバーを展開し、サーバー当たり 3,000 メールボックスを展開する場合は、15,000 と入力します。

2 つの DAGを展開し、それぞれの DAG 6台のサーバーを展開する場合、メールボックス総数が 24,000 の場合、 DAG 当たりのメールボックス数は 12,000 になります。この場合、このフィールドに入力する値は 24,000 です。

Projected Mailbox Number Growth Percentage:

メールボックス増加率の予測値を入力します。

例えば、展開したいメール サーバー ソリューションを展開した場合、その設計で運用できる寿命に到達する頃にはメールボックス数が 30% 増加していると予想したとします。開始時のメールボックス数が 1,000 だとすると末期のメールボックス数は、1,300 になります。この Calculator は、ソリューションを展開している間、容量や性能を維持できるよう、予測されるメールボックスの増加を考慮するつくりになっています。

この Calculator は予測される増加率にプラスして、キャパシティとパフォーマンスを維持できるよう余分にメールボックス数を追加して計算します。

Send/Receive Capability / Mailbox / Day:

ユーザーが 1日あたり平均何通メールを送受信するかを入力する項目です。すでに用意されているメール数から選択します。この定義済みのメール数は、メモリやプロセッサの拡張性の要件を考慮して計算されたものです。

Average Message Size (KB):

メッセージの平均サイズ (KB) を入力します。ほとんどのユーザーの場合、平均サイズはだいたい75KB ほどです。

Mailbox Size Limit (MB):

メールボックス サイズの上限値 (MB) を入力します。容量要件を十分にコントロールしたい場合、ユーザーのメールボックスサイズの上限を設定する必要があります。

Personal Archive Mailbox Size Limit (MB):

パーソナル アーカイブを展開する場合のアーカイブ クォータの上限サイズを入力します。容量要件を十分にコントロールしたい場合、ユーザーのメールボックスサイズの上限を設定する必要があります。

Deleted Item Retention Window (Days):

削除済みアイテムの保存期間を設定します。既定値は 14 日に設定されていますが、御社のポリシーにあわせてこの値を設定してください。

削除済みアイテムの復旧にバックアップ メディアへアクセスしないようにするために単一アイテムの回復を有効に設定した場合、削除済みアイテムの復旧に関するポリシーに合うように日数を設定してください。

Single Item Recovery: 

単一アイテムの回復 (Single Item Recovery) を有効にしたい場合は、Enabled を選択します。単一アイテムの回復は削除済みアイテムまたは変更されたアイテムを設定された期間、保存するための機能です。Exchange 2010 RTM バージョンの既定の設定では、この機能は無効になっています。有効に設定すると、メールボックスの必要なキャパシティが増加します。

Calendar Version Storage: 

予定表の変更を記録するかどうかを設定します。既定の設定では、予定表アイテムに対する変更はすべて記録され、ユーザーのメールボックスに保存されます。古い会議アイテムは 120日間保存され、削除したアイテムの復旧を行うことができます。このデータはメールボックスの削除済みアイテム フォルダーに保存されます。この設定を有効にすると、メールボックスの必要容量が増加します。

IOPS Multiplication Factor: 

メールボックスの計算に、IO/秒 増加要因を含めたい場合はこの項目に数値を入力します。IO/秒 増加要因は、メールボックスが追加 I/O を必要とする (例えば、これらのメールボックスが他社製のモバイル デバイスを使用している場合など) 場合、メールボックス当たりの IO/秒増加を計算に組み入れるために使用します。計算式は次のとおりです。(IO/秒値 x 増加要因) + IO/秒値 = IO/秒値

Desktop Search Engines Enabled (for Online Mode Clients): 

デスクトップ サーチ4.0 以前のバージョンまたは他社製のデスクトップ サーチを使用している Outlook オンライン モード ユーザーのためにデスクトップ サーチを有効にするかどうかを設定します。有効の場合は Yes を選択します。デスクトップ サーチ4.0 以前のバージョン、または他社製のデスクトップサーチを使用している場合、メールボックス サーバー ストレージ サブシステムへの読み取り I/O が増えます。こういったデスクトップサーチエンジンを有効にするかどうか検討が必要です。Windows Desktop Search 4.0 またはそれ以降のバージョンを使用すると、キャッシュモードで Outlook を使用する場合と類似した同期プロトコルを使用しメールボックス内のコンテンツのインデックスを作成するため、ディスク読み取り I/O によるインパクトはわずかで済みます。

Predict IOPS Value?:  

I/O 予測関数を使用するか自身でIOPSの予測を行うかを選択する項目です。既定では、この Calculator はメールボックス当たりのメッセージ数とユーザー メモリ プロファイルをもとにメールボックス当たりの IO/秒を予測します。お客様によっては独自の I/O プロファイルを使用して設計を行いたいという場合もあります。その場合、この項目は、No に設定します。

Tier-x User IOPS / mailbox:

前述の [Predict IOPS Value?] No を選択した場合に入力する項目です。

Tier-x Database Read:Write Ratio:

前述の [Predict IOPS Value?] No を選択した場合に入力する項目です。データベースの読み取り/書き込み率を入力します。

 

エリア3. Backup Configuration

ステップ 3 では、バックアップモデルとトレランス設定を入力します。トランザクション ログをデータベースと分離するかどうかもここで設定します。

 

Backup Configuration

Value

Backup Methodology

Exchange Native Data Protection

 Hardware VSS Backup/Restore

 Software VSS Backup/Restore

Backup Frequency

Daily Full

Weekly Full / Daily Incremental

Weekly Full / Daily Differential

Bi-Monthly Full / Daily Incremental

Database and Log Isolation Configured

Yes/No

Backup/Truncation Failure Tolerance

3

Network Failure Tolerance (Days)

0

 

Backup Methodology:

どのバックアップ ソリューションを使用するかを選択します。バックアップ方法としてはいくつかの選択肢があります。VSS ソリューション (ハードウェア ベース または ソフトウェア ベース)Exchangeが提供するデータ プロテクションも選択肢の一部です。どのソリューションを選択するかは、多くの要因に依存します。例えば、メールボックス resiliency を使用し、単一アイテムの復旧機能を使用したい場合、従来どおりのバックアップ アーキテクチャを使用するのではなく、Exchange の提供するバックアップを使用したいと思うかもしれません。また、法的な理由でバックアップをとる必要がある場合、VSS ソリューションを選択するでしょう。VSSソリューションの種類によってはストレージアーキテクチャに依存します。ハードウェア VSS は ストレージ エリア ネットワーク (SAN) を利用可能です。ソフトウェア VSS は、SAN または直接接続されたストレージ アーキテクチャのどちらかを利用します。さらに、バックアップ方法は LUN の設計にも影響を与えます。例えば、ハードウェア VSS はデータベース当たり 2 LUN の構成が必要です。

Backup Frequency:

バックアップの頻度を設定します。バックアップ方法としてVSS を選択した場合、この項目を入力します。

選択肢は以下のとおりです。

·          毎日フル バックアップ

·          週に1回フル、毎日差分バックアップ

·          週に1回フル、毎日増分

·          2週ごとにフル、毎日増分

バックアップの頻度は、LUN のデザイン、ディスク容量に影響します。(例えば、毎日差分バックアップを行う場合、7日分のログが生成されることを考慮する必要があります)

Database and Log Isolation Configured:

データベースからログを切り離す場合は Yes を選択します。

データベースとログの分離を行う場合、 DB ファイルとログを同じメールボックスデータベースから、異なる物理ディスクの異なるボリュームに分けて配置します。スタンドアローン アーキテクチャの場合、災害復旧の観点から、データベース ファイル (.edb) とログを同じデータベースから物理ディスクの異なるボリュームに分けて配置することが最善の方法です。メールボックス Resiliency を活用する場合は、分離は必須ではありません。

Backup/Truncation Failure Tolerance:

ログの切り詰めに失敗し、ログ切り詰めなしで運用が可能かを表す項目です。

この項目にはログの切り詰めの失敗回数を入力します。フルバックアップ、または増分バックアップなしでも運用できる回数を入力します。最小値は 1 です。例えば、週 1 回フル バックアップを行い毎日差分バックアップを行う予定の場合、ログの切り詰めが発生するのは、フルバックアップの時だけです。フル バックアップに失敗した場合、次のフルバックアップまでまるまる 1 週間待つか、臨時でフルバックアップを行うことになります。このパラメータは、すぐに緊急のフルバックアップをしなくても十分キャパシティがあるかを示すものです。バックアップの方法としてExchange のネイティブな データ保護機能を活用している場合は、3を入力します。

Network Failure Tolerance (Days):

ネットワーク障害が発生した場合に、どのくらい耐えられるかを示す項目です。ネットワーク障害が発生すると、ログの複製ができなくなります。その結果コピーキューの長さは増大していき、さらにログの切り詰めは実行されないという事態になります。地理的に離れた場所に DAG を展開するためには、ネットワーク障害はメールサーバーの機能に大きな影響を与えます。あまりにも長い時間ネットワークが遮断される場合、ログの許容量を超えてしまい、手動でログの切り詰めを実行しなくてはならない事態になります。一度こういった事態になるとリモートコピーはリシードされる可能性があります。この項目は、ログ LUN 上に十分な容量があり、重度のネットワーク障害にも耐えられる日数を入力します。

 

エリア4. Storage Configuration

ステップ 4 では、ストレージの構成を入力します。

 

Storage Options

Storage Options

Value

Consider Storage Designs Utilizing JBOD (if applicable)

Yes/No

Consider Storage Designs Utilizing JBOD (if Applicable):

この項目では、JBOD を利用したストレージ設計にするかどうかを選択します。JBOD ストレージは RAID を使用せず、単一ディスクにデータベースとトランザクションログを配置します。このタイプのストレージ ソリューションを展開するためには、3 つ以上の高可用性データベース コピーとデータベース当たり 1 LUN LUN アーキテクチャが必要です。この項目で Yes を選択した場合、Calculator JBOD ストレージを展開するようソリューションを設計します。

 

Disk Configuration

Disk Configuration

Disk Capacity

Disk Type

Database

36 GB

72 GB

120 GB

146 GB

160 GB

250 GB

300 GB

320 GB

400 GB

450 GB

500 GB

600 GB

640 GB

750 GB

1000 GB

1500 GB

2000 GB

5.2K RPM SATA 2.5"

5.4K RPM SATA 2.5"

5.9K RPM SATA 2.5"

5.2K RPM SATA 3.5"

5.4K RPM SATA 3.5"

5.9K RPM SATA 3.5"

5.2K RPM SAS 3.5"

5.4K RPM SAS 3.5"

5.9K RPM SAS 3.5"

7.2K RPM SATA 2.5"

7.2K RPM SATA 3.5"

7.2K RPM SAS 2.5"

7.2K RPM SAS 3.5"

10K RPM SAS 2.5"

15K RPM SAS 2.5"

10K RPM FC/SCSI/SAS 3.5"

15K RPM FC/SCSI/SAS 3.5"

Log

上記と同じ

上記と同じ

Restore LUN

上記と同じ

上記と同じ

Database, Log, Restore LUN:

展開したいディスク容量と種類を選択します。展開を予定している LUN の種類 (データベース、ログ、リストア LUN) に合った容量、ディスクの種類を選択してください。

 

エリア5. Processor Configuration

ステップ 5 では、プライマリおよびセカンダリ データセンター内の各メールボックス サーバーのプロセッサコア数、および、各プロセッサ コア のメガサイクル数を入力します。

 

Server Configuration

Server Configuration

Processor Cores / Server

Megacycles /  Core

Primary Datacenter Mailbox Servers

1-48

0

Secondary Datacenter Mailbox Servers

1-48

0

Lagged Copy Servers

1-48

0

Primary Datacenter Mailbox Servers, Secondary Datacenter Mailbox Servers, Lagged Copy Servers:

サーバー当たりのプロセッサ コア数、プロセッサ コアのメガサイクル数を入力します。

例えば、Intel Xeon x5470 3.33GHZ プロセッサ (2x4 コア) を使用する場合、パフォーマンスのスループットは 3,300メガサイクルになります。この計測と www.spec.org (SPEC CPU 2006 結果) を比較することで、他のプロセッサ構成の見積もりも可能です。

Note: Intel x5470 ベースライン以外のプロセッサについては、以下の手順でメガサイクルを再計算し、Calculator に入力することをお勧めします。

手順

1. http://www.spec.org/cgi-bin/osgresults?conf=all に接続

2. Available Configurations: SPECint2006 を選択。Search Form Request Simple を選択

3. Simple Request セクションで、検索キーワードを入力し、[Execute Simple Fetch] ボタンをクリックし検索

(: x5550 プロセッサを検索する場合、リストボックスで Processor を選択し、テキスト ボックスに x5550 と入力し、検索)

4.  検索結果の中から展開予定のシステムを見つけ result 値をメモします。

例えば、Dell PowerEdge M710 サーバー(Intel x5550 2.67GHz プロセッサ、8 コア) がお探しのサーバーの場合、SPECint_rate2006 の結果は、240です。コア当たりのプラットフォーム値は 30 になります。

5. ベースライン システムを検索します。HP DL380 G5 x5470 3.33GHz8 コアの場合、手順3で、Processor Matches x5470 で検索します。SPECint_rate2006 の結果は 150 なので、コア当たりのベースライン値 は18.75になります。

6. 次のメガサイクルの計算式に上記で得た値を代入します。

コア当たりのメガサイクル = ((コア当たりの新プラットフォーム値) * (新プラットフォームの総メガサイクル数)) / (コア当たりのベースライン値)

= 30 * 2,670 / 18.75

= 4,272

7. 4272 Megacycles/Core に入力します。

 

エリア6. Log Replication Configuration

ステップ6 では、サイト Resilient アーキテクチャで予想される1時間当たりのログ生成率、ネットワーク リンク、そしてネットワーク リンク 遅延を定義します。

 

Log Replication Configuration

Log Replication Configuration

Hours in the Day

Logs Generated / Hour Percentage

1

0.00%

2

0.00%

3

0.00%

4

0.00%

5

0.00%

6

0.00%

7

0.00%

8

0.00%

9

0.00%

10

0.00%

11

0.00%

12

0.00%

13

0.00%

14

0.00%

15

0.00%

16

0.00%

17

0.00%

18

0.00%

19

0.00%

20

0.00%

21

0.00%

22

0.00%

23

0.00%

24

0.00%

Total

0.00%

1日のうち1時間ごとに生成されるトランザクション ログの量を%で入力します。Exchange 2003 Exchange 2007 をお使いの場合は、その環境を参考にしてください。Exchange Server をお使いでない場合は、お使いの環境から 1 時間ごとの生成率の変化を測定し、%で入力してください。

データの収集をおこなうために、VBS スクリプトを用意しました。すべてのファイルをひとつのフォルダに集め、ログファイルに書き出します。タスクスケジューラを使用すれば、定期的にこのスクリプトを実行し、ログファイルを生成することが可能です。24時間分のログファイルを生成したら、それを Excel に インポートし、重複したエントリを削除するなどデータを整形します。1時間ごとにいくつのログが生成されているか確認します。このスクリプトは、こちらからダウンロード可能です: Collectlogs VBS script

 

Network Configuration

Network Configuration

Value

Network Link Type

64 Kilobit

128 Kilobit

192 Kilobit

256 Kilobit

384 Kilobit

768 Kilobit

DS1 / T1 (1.5 Mbps)

E1 (2 Mbps)

DS2 / T2 (6.3 Mbps)

E2 (8.4 Mbps)

Ethernet

16 Megabit

E3 (34.4 Mbps)

DS3 / T3 (44.7 Mbps)

Gigabit Ethernet E1 (50 Mbps)

OC-1 (51.8 Mbps)

Fast Ethernet

Gigabit Ethernet E3 (150 Mbps)

OC-3 (155 Mbps)

Gigabit Ethernet E6 (300 Mbps)

Gigabit Ethernet E9 (450 Mbps)

Gigabit Ethernet E12 (600 Mbps)

OC-12 (622 Mbps)

Gigabit Ethernet

OC-24 (1.2 Gbps)

OC-48 (2.5 Gbps)

OC-96 (5 Gbps)

10 Gigabit Ethernet

Network Link Latency (ms)

50.00

Network Link Type:

データセンター間で使用する予定のネットワーク リンクの種類を指定します。

Network Link Latency (ms):

ネットワーク リンクの待ち時間を設定します。単位はミリ秒です。

-------

 

 

さて、次は Storage Design シートにある入力項目です。

 

Storage Design シート

Storage Design シート上部に RAID 情報を入力します。

 

Storage Design Input Factors – RAID Configuration

物理ディスクの要件を決定するために、ストレージ ソリューションの基本情報を入力します。

 

RAID Parity Configuration

RAID Parity Configuration

Value

RAID-1/0 Parity Grouping

1+1

2+2

3+3

4+4

RAID-5 Parity Grouping

2+1

3+1

20+1

RAID-6 Parity Grouping

6+2

ストレージ ソリューションで使用する RAID の構築ブロックを選択します。

データ + パリティ (d+p) でグループ分けされています。RAID-5 3+1 構成というのは、RAID5 ではパリティはすべてのディスクに分散していますが、3ディスク分をデータに使用し、1 ディスク分をパリティに使用するという意味です。例えば 15ディスクをデータに使用できる場合は、RAID5 アレイで 3+1 グループを 5 つ展開することが可能です。

 

·          RAID-1/0 では 1d+1p , 2d+2p, 4d+4p をサポートします。

·          RAID-5 では、3d+1p から 20d+1p のグルーピングをサポートします (ストレージ ソリューションによってはその他の構成がサポートされている場合もあります)

·          RAID-6 では、6d+2p のグルーピングをサポートします。

 

RAID Rebuild Overhead

RAID Rebuild Overhead

Value

RAID-1/0 Rebuild Overhead

35%

RAID-5 Rebuild Overhead

50%

RAID-6 Rebuild Overhead

50%

ディスクがロストした場合、ディスクの入れ替えと再構築が必要になります。この作業中、RAID グループのパフォーマンスに影響が出ます。このインパクトはユーザーのアクションに影響を与えます。RAID の再構築がメールボックス サーバーの全体パフォーマンスに影響しないようにするために、RAID パリティを設計する際にパフォーマンスの計算に十分なオーバーヘッドを設定することをお勧めします。RAID-1/0 の場合、ほとんどの実装で、再構築によるパフォーマンスへの影響は 25% です。RAID-5 または RAID-6 場合は、50% に達します。

この Calculator は既定では以下のマイクロソフトの推奨値を使用していますが、変更可能です。

·          RAID-1/0 の場合、35% のパフォーマンス オーバーヘッドを組み込む

·          RAID-5/RAID-6 の場合、100% のパフォーマンス オーバーヘッドを組み込む

加えて、RAIDの再構築の影響を適切に見積もるためには、ストレージ ベンダーへ相談することをお勧めします。

 

Database RAID Configuration

Database RAID Configuration

Value

Override RAID Configuration

Yes/No

Desired RAID Configuration

RAID-0

RAID-1/0

RAID-5

RAID-6

Override RAID Configuration:

既定では、RAID ストレージ ソリューションとして、この Calculator では容量や I/O を評価し、要件を満たす最小ディスク構成を決定し、RAID-1/0 か、RAID-5 を推奨します。この既定値を上書きし、特定の RAID 構成 (RAID-0 RAID-6 など) Calculator に計算させたい場合は、Yes を選択します。

Desired RAID Configuration:

[Override RAID Configuration] Yes を選択した場合、この項目で RAID 構成を選択します。データベース RAID 構成の選択を上書きすることは可能ですが、ログ RAID 構成を変更することはできません。ログ RAID 構成は常に RAID-1/0 が選択されます。

Note: この Calculator では、パフォーマンス面から 5.2K5.4K5.9K、および 7.2K ディスクの場合、RAID-5 または RAID-6 を選択できません。

 

Restore LUN RAID Configuration

Restore LUN RAID Configuration

Value

RAID-1/0 Parity Grouping

1+1

2+2

3+3

4+4

RAID-5 Parity Grouping

2+1

3+1

20+1

RAID-6 Parity Grouping

6+2

Restore LUN RAID Configuration

RAID-0

RAID-1/0

RAID-5

RAID-6

パリティのタイプとリストア LUN RAID 構成を選択します。

 

Storage Design Results Pane – Total Disks Required

Storage Architecture

Value

Storage Architecture will be Deployed:

As Calculated

Entirely on RAID

Entirely on JBOD

 

既定値は As Calculated で、Calculator が計算する最も少ないディスク数で効率的な設計を採用します。RAID Storage Architecture JBOD Storage Architecture の表をもとに RAID または JBOD、あるいは両方を活用し障害発生を最小限にしつつ、ディスク数を最小限に抑えた値を採用します。

Entirely on RAID RAID Storage Architecture 結果のセクションで定義されている RAID ストレージを使っている場合に選択します。

Entirely on JBOD は、JBOD Storage Architecture 結果のセクションで定義されている JBODストレージを使用している場合に選択します。ここで注意してほしいのは、1 つは JBOD がサポートされていないデザインの場合は、JBOD は選択できません。2つ目に Entirely on JBODを選択すると致命的な障害 (セカンダリ データセンターの JBOD にコピーがひとつしか存在しない場合など) が発生する可能性を考慮する必要があります。JBOD を使用する場合は以下の点を考慮する必要があります。

1. プライマリ データセンターでの JBOD の展開: DAG 3 つ以上の 高可用性コピーを持つ必要があります。同じサーバー上に時間差コピーも存在する場合 (専用の時間差コピー サーバーを使用しない場合)、少なくとも 2 つの時間差コピーが必要です。

2. セカンダリ データセンターで JBOD を使用: セカンダリデータセンターに少なくとも 2つの高可用性コピーが必要です。そうすれば、セカンダリ データセンターでコピー ロスが発生しても WAN 経由のリシードや、データロスを防ぐことができます (データセンターアクティベーションの場合)。同じサーバー上に時間差コピーも存在する場合 (専用の時間差コピーサーバーを使用しない場合)、少なくとも 2 つの時間差コピーが必要です。

3. 専用の時間差コピー サーバー: JBOD を使用するにはデータセンター内に少なくとも 2 つの時間差コピーが必要です。そうでないと、デスク ロスが発生した場合に、時間差コピーをロスしてしまいます。

 

 

パート 2 に続く。

Skip to main content