Office ドキュメントと iOS 向け Outlook の統合を強化

(この記事は 2015 年 8 月 20 日に Office Blogs に投稿された記事 Deeper integration between Office documents and Outlook for iOS の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)

 

このたび、Outlook とその他の主要な iPhone および iPad 向け Office アプリ (Word、Excel、PowerPoint) の統合が強化されました。外出先での Office ドキュメントの共同編集や共有がこれまで以上に簡単になります。ビジネス シーンにおいて Word、Excel、PowerPoint のドキュメントは、戦略文書、営業用プレゼンテーション、連絡先、市場分析など、インフォメーション ワーカーが生み出す知識と経験を大量に記録するために、多くの企業で利用されています。またプライベートでは、To-Do リスト、旅程表、毎月の家計表などとしても使用されています。そして、こういった情報は Outlook のメールを使用して他のユーザーと頻繁に共有されているのが現状です。

今回、iOS 向け Outlook では、添付ファイルとして送信された Office ドキュメントを従来の簡易ビューアーに代わって、対応するアプリで直接開けるようになりました。また、添付ファイルとして送信されたファイルの共同編集を 行うための手順も簡素化されています。今回更新された機能と、Outlook の優先受信トレイや緊密に統合された予定表、カスタマイズ可能なスワイプ ジェスチャ、予測検索などを併用することで、小さな画面からでもさらに効率的に作業を進められるようになります。

では、これらの新機能について見ていきましょう。

Outlook から直接添付ファイルを開く

添付ファイルとして送信された Office ドキュメントの編集をすばやく簡単に行えるようになりました。Outlook の添付ファイルをタップすると、対応する Word、Excel、PowerPoint のいずれかのアプリで直接ファイルが開かれるので、非常にリッチで強力な iOS 向けアプリを使用してファイルを編集することができます。Office アプリをダウンロードしていない場合は、Outlook に組み込まれたビューアーが読み込まれると共に、App Store からアプリをダウンロードするためのリンクが表示されます。

対応するアプリが既にインストールされている場合、添付ファイルのタイトルの下に「<アプリ名>で開く」というテキストが表示されます。

 「Word で開く」というテキストが表示されている場合、ファイルが Word で直接開かれます。対応する Office アプリがインストールされていない場合、ファイルは簡易ビューアーで開かれ、App Store へのリンクが表示されます。

メールの添付ファイルの共同編集を行う

添付ファイルの共同編集を行い、編集後のファイルをメールで送信するというのは多くのユーザーにとって一般的なシナリオ です。今日まで、この作業はほぼ例外なくコンピューターで行われてきました。iOS の組み込みのメール アプリを使用すると、多くの操作を手動で行わなくてならず、また、ときには入り組んだ操作も必要となるためです。Outlook と Word、Excel、PowerPoint の各 Office アプリを使用すれば、添付ファイルの共同編集を非常にスムーズに行うことができます。

今回の更新では、Outlook からファイルを開いて編集を完了したら、[Back] ボタンを 1 回タップするだけでドキュメントが閉じて Outlook が再び表示されるようになりました。そのとき、返信画面には更新後のファイルが添付ファイルとして自動的に追加されます。

Outlook から添付ファイルを送信する

ドキュメントの編集や共有がいつも受信トレイからスタートするとは限りません。他のユーザーとドキュメントの共同編集を 行うためには、ファイルを OneDrive に保存して共有する方法が最適ですが、場合によってはメールに添付する必要があります。そこで今回、Word、Excel、PowerPoint の [Share] メニューに [Send with Outlook] オプションを追加しました。このボタンをタップすると、Outlook の [Compose New Email] 画面が表示され、ドキュメントが添付された状態で新規メッセージが作成されるので、すぐに共有することができます。

外出先での生産性を高める

iOS 向けの Word、Excel、PowerPoint と Outlook を併用すれば、必要な主要ツールを利用して小さな画面でもスムーズに作業を進められるようになります。iPhone 向け Office アプリiPad 向け Office アプリは無料でダウンロードしていただけますので、ぜひお試しになり、今回の更新点に関するご意見をお聞かせください。

今後も Outlook をさらに強化するべく全力で取り組んでまいります。そのためにも、皆様からのフィードバックをお待ちしております。Outlook で [Settings]、[Suggest a Feature] の順に選択して、コメントをお送りください。

 

よく寄せられる質問

Q. Windows および Android 向け Office でもこの機能を利用できますか。

A. Windows 向け Office では、長年にわたり Outlook と Word、Excel、PowerPoint ドキュメントが高度に統合されています。Android 向け Office では、数か月以内にこの機能をご利用いただけるようになる予定です。

Q. iOS 向け Outlook にはいつ OneDrive for Business のサポートが追加されますか。

A. 現在 iOS 向け Outlook は OneDrive、Dropbox、iCloud、Google Drive、Box と接続できます。年内には OneDrive for Business にも対応する予定です。