OneNote を使えば生徒の人生が変わる

(この記事は 2015 年 4 月 1 日に Office Blogs に投稿された記事 Let them use OneNote—it could change their lives の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)

 

今回は、ケント学区の教員である Becky Keene 氏の記事を紹介します。彼は、全米教育専門職基準委員会 (NBPTS) から優秀な教員として認定を受けており、またマイクロソフトからも Expert Educator (教育 ICT のエキスパート) およびマスター トレーナーとして認定されています。

 

私が OneNote の活用を強く勧めるのには理由があります。それは OneNote が「すべての教育現場に導入できる最高のアプリ」だからです。2005 年の春、公立学校教育プログラムに関心を持つ 100 組ほどの家族を対象に、プログラムの 1 年間の学習成果を発表する機会があり、その準備を進めていたときのことです。Tony という生徒が、発表会でスピーチをしたいと申し出てくれました。これには少し驚きました。彼はその年、学校での勉強に苦労しており、居残り学習や宿題のや り直し、日々の課題をこなすための手助けが必要なことも少なくなかったからです。どんな題材について発表するのか私には想像も付きませんでした。しかし 7 年生の彼が意欲を見せてくれたのですから、ぜひ参加してもらうことにしました。発表する生徒たちを集めてリハーサルを行った時点では、彼はまだスピーチ内 容を決めていませんでしたが、最終的に彼が便利だと思ったものについて話すことになりました。OneNote です。彼は OneNote を使用した課題の整理方法や時間の節約方法を取り上げました。

ついに保護者を呼んで発表する日が来ました。Tony に順番が回ってきたとき、実を言うと私はとても心配でした。発表が始まると、まず彼はこう言いました。「僕はもともと成績のぱっとしない生徒でした。で も、この学校に来て OneNote を使い始めてから、僕の人生は変わりました」。私は彼の発言に驚き、他の先生たちと顔を見合わせました。

 Tony には以前、課題の期限を守れない、忘れ物が多い、保存したファイルを見つけられないなどいったことがありましたが、OneNote を使うようになってからは、持ち帰った課題をオフラインで終わらせたり、ページを再編成したり、タグを使ってノートを並べ替えたり、コンテンツを検索した りできるので、問題を解決できたと説明しました。さらに、グループ プロジェクトに取り組む際には、ノートブックを共有すれば、他の人の助けを借りながら自分のペースで作業できるので、授業中に焦る必要もなくなり、プロ ジェクトに貢献できるようになったとも話しました。1 年を通して私たちが伝えてきた OneNote のメリットをすべて発表してくれたのです。あのスピーチは忘れられません。

私は現在、Microsoft Expert Educator プログラム (英語) の一環として自分の学区や全米各地の教育関係者に OneNote を紹介する取り組みを行っています。読者の皆様の中には、ご存じの方もいらっしゃるかもしれません。生徒たちに OneNote を活用してもらう方法は驚くほど簡単です。使用を許可すること、ただそれだけなのです。OneNote は無料で利用でき、あらゆるプラットフォームやデバイスに対応しています。教育向けに設計され、ノートブックはセクション、ページといった学校で活用しや すい構造になっているため、生徒たちもすぐに理解できます。まず教師が OneNote を使いこなせなければならないというご意見もあるかもしれませんが、たとえ我々の手助けがなかったとしても、生徒たちは許可さえあれば OneNote を活用できるようになります。

Becky Keene