Visio Pro for Office 365 で職場環境を見える化。複数拠点をリアルタイムモニターし省エネを実現。

 

今回は、Visio Pro for Office 365 とAzure SQLに蓄積したデータを連動させて、効率的に職場環境の可視化と省エネを実現した最新事例をご紹介します。

(Visio Pro for Office 365は、月額料金で1人5台のPCに、常に最新のVisioをインストールして利用できるサービスです。)

 

 

サクサ株式会社では、自社製品の無線 LAN センサ (WL100 および WL110) を活用して、温度や湿度、電力消費量といったデータを Microsoft Azure に送り Microsoft Azure SQL データベースに蓄積し、RSS 配信した情報を Microsoft Visio Pro for Office 365 で描かれた施設の平面図に、Visio データ グラフィックで表示させることで、電力消費量やオフィス環境の見える化を実現しました。これにより、温度/湿度/電力などの情報を単にグラフなどではなく、平面図にわかりやすく表示させることで、さまざまな "気付き" を得ることができると考えられています。

 

サクサ株式会社は2013 年末、省エネルギー化や CO2 削減に取り組むべく、自らが環境の見える化システムを開発して実証実験を行い、どのような効果が得られるのかを確認したうえで、新たな価値をユーザーに提供することを計画しました。WL100 および WL110 を利用して得られた情報を見える化し、オフィスの省エネ対策に役立てられるシステムとしてリリースされたのが、”SAXA M2M 環境見える化ソリューション”です。

 

サクサ株式会社 経営企画本部 事業企画部 担当係長の長島 知樹 氏は、「温度や湿度のデータを改めて取ってみると、思っていたよりも温度が高かったり、湿度が低いところがあることに気付かされます。エネルギー マネジメントだけでなく、職場環境の改善にも役立てられると感じました」と話します。また、始業前に急激に電力が上昇する場所があり、多くの電力が使われている原因を調べてみると、給湯室の電気ポットだったというエピソードも話してくれました。

SAXA M2M 環境見える化ソリューションによって、エネルギーが見える化され、たとえば、昼休みに照明を消し忘れていないかなどもすぐにわかるため、社員への "気付き" だけでなく、省エネ計画の立案や費用対効果を見るためにも、しっかりとしたデータを取る必要があると話します。「たとえば、照明を LED に変えた効果などもデータを取ればすぐにわかります。旧型のエアコンは非常に効率が悪いものがありますが、設備ごとに電力使用量を測定し、同一のデータで現状を知っておくことで設備投資計画を立てることができると思います」。

Visio で描かれた平面図では、リアルタイムのセンサ情報を RSS で受け取るためのアドオンを、株式会社マイスターが開発し、情報を Visio データ グラフィックで表示させることで、一般的な電力使用グラフではわからない "気づき" が得ることができます。「平面図の位置関係や環境的背景、空間的背景を見ることで、建物のクセを考えた省エネ対策が行えます。たとえば、平面図で温度や湿度を確認し、窓の開口寸法などと比較すれば、採光の多さが温度を高くしている原因であることがわかり、空調設備を入れるよりもブラインドを購入するだけでよいことがわかるかもしれません。CAD の図面とは異なり、環境に影響を与えるサーバーや機器などの配置を変更しようとするときにも、Visio なら機器のステンシルをドラック & ドロップで動かして、配置換えの計画を立てることができて便利です」。

今夏も酷暑が続くことが予想されますが、皆様の職場でもサクサ株式会社の取組とソリューションを参考にされてみてはいかがでしょうか。

詳しくは サクサ株式会社 Office 365導入事例 をご覧ください。