業界が注目する、ユニファイド コミュニケーション環境のソフトウェア定義ネットワーク

(この記事は 2014 年 5 月 19 日に Office Blogs に投稿された記事 Unified Communications software-defined networking—rallying the industry の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)

今回は、Lync チームのシニア プロダクト マーケティング マネージャーを務める Jamie Stark の記事をご紹介します。

先週ヒューストンで開催された TechEd North America において、Office トラックのセッションを担当し、Lync とユニファイド コミュニケーション (UC) 環境のソフトウェア定義ネットワーク (SDN) についてお話しました。私たちはこの 1 年間、従来のネットワークは柔軟性に乏しいと主張し続けてきましたが、このセッション後に私のもとにお越しいただいた多くの方々からも同様のご意見を伺うことができました。負荷のかかるネットワーク全体で最適なメディア トラフィックを実現するために必要な従来のテクノロジのスキャフォールディングは、脆弱です。DSCP にマークが付けられずにルーターがアップグレードされる、VLAN が消失する、電子メール用に設計された Wi-Fi で HD ビデオがプッシュされるなどの問題が報告されており、お客様がネットワーク機能の現状に満足していないという事実が浮き彫りになっています。

日差しが降り注ぐシアトルの自宅に戻った後、Unified Communications Interoperability Forum (UCI Forum) からすばらしいニュースが届きました。UC SDN でのサービス品質を自動的に保証するための最初のユース ケースの仕様を公開したことが発表 (英語) されたのです。これは、Open Network Foundation (ONF) が進めるノースバウンド インターフェイスの取り組みにも影響を及ぼすもので、非常に大きな一歩であると言えます。ONF は、ノースバウンド インターフェイスの仕様をより詳細にまとめる際に、UCI Forum が公開したシナリオを参照して、確実に要件満たせるようになります。このことは、お客様に多大な価値をもたらすだけでなく、ベンダー全体で分け隔てなく利用できるオープンな SDN モデルを構築するうえで不可欠です。

UCI Forum の UC SDN タスク グループが公開している概念図

UCI Forum のプレスリリースには、マイクロソフトのほか、Aruba Networks や HP Networking の担当者からのコメントが引用されています。私たちは、独自の SDN API を使用した Lync、または Lync の業界グループを利用して、SDN が引き起こしたこの劇的な変化の波に乗るよう、業界内の他の企業にも直接呼びかけています。先ほど言及したように多数のお客様がネットワークに関する問題を抱えていますが、この変化は必ずお客様にメリットをもたらします。今こそ、SDN で現在利用できる豊富なサービスについて検討するときです。

先週の TechEd のセッションでは、Lync と UC SDN を取り上げ、Aruba Networks、HP、Nectar Systems といったパートナー ソリューションについてお話しました。どのソリューションもすばらしく、詳細情報を確認していただくだけの価値があります。Lync Conference 2014 の各セッションの録画映像は、Channel 9 にて配信されています。ご参加いただけなかった方は、ぜひご覧ください。

—Jamie Stark (@nomorephones)