テクノロジによって実現する新しい働き方


(この記事は 2014 年 3 月 3 日に Office Blogs に投稿された記事 Technology is enabling new ways of working の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)

今回は、Office サービスおよびサーバー グループ担当コーポレート バイス プレジデントを務める Jeff Teper の記事をご紹介します。

現在は、IT 業界、マイクロソフト、Office のいずれにとっても活気にあふれた時期を迎えています。先日の SharePoint Conference では、クラウド、ソーシャル、モバイル、ビッグ データなどの、人々の働き方を変えつつある技術分野の大きなトレンドについてお話ししました。こうしたトレンドは変わらず健在であり、世界中の市場、業界、企業における変革を積極的に促す要因になっています。

しかし、今年のマイクロソフトは、技術トレンドを話題にするだけに留まりません。今年は、そうしたトレンドに対するマイクロソフトの取り組みと、それらの強力なテクノロジを活用して働き方を変革する方法をご紹介したいと考えています。今回、そして今後数年にわたって皆様に発表する予定の技術革新は、以下の 4 つの中核となる考えに基づいています。

    • まず、マイクロソフトでは、将来の働く形はネットワークのようにつながることこそがすべてだと考えています。重要なのは、関係を築き、情報を共有し、絶え間なく変化する状況に対応することです。そしてその基礎となるのが、新たなレベルの生産性を実現するオープン性と透明性です。
    • 次に、不要な情報を取り除くために、先を見越してカスタマイズされた分析情報が必要だと考えています。私たちには人間として、目標を達成するためのすばらしい能力がありますが、それが発揮されるのは意識を集中できる場合のみです。そして、大きな目標の達成に力を集中するには、便利なテクノロジが必要になります。
    • さらに、マイクロソフトは、オープンな開発プラットフォームと確固としたエコシステムの力を信じています。私たちの認識によれば、画一的なアプローチではすべてのニーズに対応できず、企業ごとにカスタマイズされたソリューションを、数年単位ではなく数週間単位で開発する必要があります。
    • そして最後に、こうした将来の働く形は、ユーザーが場所やデバイスを問わず業務に従事することができ、かつ企業がキュリティやコンプライアンスの確実な管理に必要な手段を備えている場合にのみ実現できると考えています。

皆様と共に働き方を変革し、ユーザーの作業の進め方を大きく変えることができれば、これほど嬉しいことはありません。

ユーザーや企業の支援

今日の世界は、人々が情報や他者ときわめて密接につながった巨大なネットワークのようなものです。友人や家族と Facebook 上で会話したり、1 件の単純なツイートでブランドが確立されることも崩壊することもあったり、LinkedIn の連絡先を通じて仕事探しをしたりできます。また、情報や知識が移動するスピードも増しています。そして、私たちは密接につながっているからこそ、力を合わせてより多くのことを達成できるのです。その一方で、多くの企業では従来と同じ働き方を続けています。つまり、階層構造の中で業務を行い、情報は上の階層から降りてくるか分断されたシステムに留まっており、情報伝達の経路も機能していません。

対応力を高めるために、私たちは変化していく必要があります。より適切に連携して顧客サービスを向上させるために、高度な知識を持つ密接につながったユーザーのネットワークを利用して、情報の流れを滑らかにする必要があります。

マイクロソフトではこのたび、クラウドにおける技術革新の例をご紹介でき、たいへん嬉しく思っています。これらの革新によって、今日の大部分の企業で満たされていないニーズに対応し、企業内でネットワークのようなつながりを実現します。Office Graph では、Office 365 から得られるインサイトを活用し、ユーザー、グループ、ファイル、会話などの間の関係を機械学習によってマッピングすることで、最も関連性の高いコンテンツをインテリジェントに結び付けて表示できます。これが、ソーシャル、クラウド、ビッグ データ、機械学習の組み合わせによって実現する高度な機能です。Office Graph は、Office 365 のユーザーの皆様に合わせてカスタマイズされた、コンテキストに応じた新しいエクスペリエンスを数多く実現します。Office Graph を活用した最初のエクスペリエンスの 1 つは、Oslo (開発コード名) です。Oslo は、会議、ユーザー、会話、ドキュメントなどに基づいてカスタマイズされたインサイトを、単一のユーザー インターフェイスで提供します。Oslo アプリケーションは、ユーザーが Exchange、Outlook、SharePoint、Office、Lync、Yammer などで行った操作に基づいて、各ユーザーにとって最も関連性が高いと思われる情報を表示します。マイクロソフトではこれを、複数のアプリケーションにわたるデジタル メモリを構築して高度にカスタマイズされたエクスペリエンスを作り上げ成果を向上させるという、画期的な取り組みの始まりだと考えています。Office Graph と Oslo の詳細については、こちらのブログを参照してください。

マイクロソフトでは、ユーザーがよりオープンに働けるようにすることで、企業内でネットワークのようなつながりを実現し、対応力を高める (そして成功する) ことができると考えています。私たちはトレンドの調査や顧客との会話のほか、Yammer、Lync、Outlook、Exchange のエクスペリエンスとソーシャルな枠組みをつなぐ方法の検討に、多くの時間を費やしました。このソーシャルな枠組みとは、すべての Office に広がり、直観的で、Office で普通に仕事をしているだけで企業がネットワークの効果のメリットを得られるものです。そのため今回は、Yammer でご好評をいただいているグループの概念に基づく、グループ機能もご紹介します。この機能は、すべての Office 365 アプリケーションに適用される予定です。グループ機能は、Office 365 サービス全体にわたるユーザー、メール、会話、予定表、ファイルなどを共通の構造にまとめ、ユーザーが最もお気に入りのエクスペリエンスで同じように共同作業できるようにします。これによって、Office 365 のエクスペリエンス全体でソーシャルなつながりが生まれます。この機能の詳細については、こちらのブログを参照してください。

ドキュメントや会話では、すべての内容を最適な形で表現できるわけではありません。多くの企業では動的なポータル、Web サイト、モバイル アプリケーションなどを作成して、従業員にとって最も重要な情報を表示しています。この分野で、マイクロソフトは大胆な新しいアプローチにも取り組んでいます。私たちの考える次世代ポータルの条件は、クラウドにおける容易な作成とカスタマイズ、ソーシャルなやり取りを通じた深いエンゲージメント、関連性の高い情報の提供、マルチメディアの活用です。そして最も重要な点は、場所やデバイスを問わずアクセスできることです。この分野では、今年発表する予定の多くの取り組みが行われていますが、今回はすぐに利用できるソリューションとして、SharePoint、Yammer、Office 365 の Office Graph、Azure メディア サービスを基盤とした新しいソーシャル ビデオ ポータルをご紹介します。

開発者にとっての Office 365

既に 340 万人を超える開発者の皆様 (ほぼ半数が SharePoint の開発者) が、Office プラットフォームと、マイクロソフト史上最も速いペースで成長している製品である Office 365 を基盤として開発作業を行っています。私たちの開発プラットフォームには 2 つの目的があります。1 つ目は、ソリューションを構築するか購入するかを問わず、マイクロソフトの製品をビジネス上の具体的なニーズに合わせて調整できる最大限の俊敏性をお客様に提供することです。2 つ目は、ビジネスを成長させるための絶好の機会をパートナーの皆様に提供することです。今回開発者向けに発表する内容の詳細については、こちらのブログを参照してください。たいへん嬉しいことに、過去数週間で GoDaddy (英語)DocuSign をはじめとするさまざまなパートナーの皆様に、Office 365 を中心としたソリューションやサービスを構築いただきました。これにより、パートナーの皆様の成長を支援することができ、また、日常的な作業に Office 365 内から直接アクセスできることで、お客様にもさらなる価値をご理解いただくことにつながります。マイクロソフトの開発パートナーの皆様にとっては今後、こうした絶好の機会がさらに増えるでしょう。

信頼性の高いプラットフォーム

マイクロソフトでは、基礎となる信頼性に留まらず、セキュリティやプライバシー、コンプライアンスが最も重要だと認識しており、クラス最高レベルの企業向けクラウド サービスを提供できるよう取り組んでいます。そのために、物理的なデータ センターとアプリケーション レベルのセキュリティ、停電時の運用、第三者がお客様のデータにアクセスできない設計、インテリジェントな監視などに、莫大な投資を行っています。マイクロソフトのクラウドと Office 365 の場合、データを所有して制御するのは "お客様" です。サービス提供以外のいかなる目的でも、私たちがお客様のデータを閲覧したり使用したりすることはありません。マイクロソフトでは、このすべてに対する独立した機関による証明が不可欠だと認識しています。実際、プロセスの公開を実施しており、ISO、EU モデル条項、HIPAA、FISMA、そしてカリフォルニア州やテキサス州などの最も大規模かつ最も要件の厳しいお客様に対応する CJIS といった業界標準や規制に適合しています。マイクロソフトが提供する信頼性の高いプラットフォームの詳細については、Office 365 セキュリティ センターを参照してください。


お客様との連携

マイクロソフトの FastTrack 展開アプローチによって、Office 365 の導入はこれまでになくスピーディかつ容易になっています。しかし、すべてのお客様が既存の資産すべてを一度にクラウドに移行できるわけではありませんので、すべてのお客様と緊密に連携して、利用開始に際しての負荷を低減できるよう努めています。そして 2015 年には、SharePoint と Exchange の新しいサーバー製品をリリースする予定です。マイクロソフトでは引き続き、拡張された検索機能や基幹業務との連携といった、クラウドとオンプレミスの両方のテクノロジにまたがるハイブリッド展開もサポートしていく予定です。こうしたサーバー製品のリリースには、今回ご紹介した、Office 365 にしかない計算能力と統合性によって実現するエクスペリエンスのうちの一部が含まれる予定です。

はっきり申し上げましょう。マイクロソフトは、今回の新しく優れたエクスペリエンスからおわかりのように、クラウドを通じてお客様にさらなる価値をお届けすることが可能です。もちろん、お客様に合わせた構成やペースで移行していただけるよう、お客様の支援にも取り組んでまいります。

マイクロソフトではお客様のペースで移行いただけるように、ソーシャル機能とファイル機能によってクラウドの利用開始を容易にしました。SharePoint Server 2013 Service Pack 1 では、オンプレミス環境の SharePoint 2013 サーバーをクラウドに接続して、OneDrive for Business または Yammer をクラウドでの最初のワークロードとして有効化し、それらを既存の SharePoint 資産と並行して稼働させることができます。

しかし、マイクロソフトではさらに 1 歩進めたいと考えました。そこで今回、非常に魅力的な価格の新しい OneDrive for Business (英語) スタンドアロン型サブスクリプションを発表します。まだ OneDrive for Business をご利用ではない場合は、今がクラウド採用に向けた最初の 1 歩を踏み出すための絶好のチャンスです。

テクノロジが世界を変革しつつあります。マイクロソフトではこれに乗じて Office を変革し、あらゆる面でお客様の貴重な情報を保護しながら、お客様の皆様が対応力と即応性を高めることができるよう支援してまいります。今後にぜひご期待ください。

– Jeff Teper

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