Work like a network – ネットワークのようにつながり働く: エンタープライズ ソーシャル機能と未来の働き方


(この記事は 2014 年 3 月 3 日に Office Blog に投稿された記事 Work like a network! Enterprise social and the future of work の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)

今回は、マイクロソフトのエンタープライズ ソーシャル担当ゼネラル マネージャーを務める Jared Spataro の記事をご紹介します。

先日ラスベガスで開催された SharePoint Conference とアトランタで開催された Convergence では、多数のお客様にお越しいただきました。この機会に、マイクロソフトは、いくつかの新たな発表を含む、エンタープライズ ソーシャル機能に対する新しい展望とロードマップを皆様にお伝えしました。

世界が 1 つの巨大なネットワークに

ここ数年の間に、世界は 1 つの巨大なネットワークに変貌し、ソーシャル メディアがユーザーと情報のつながり方を一新しました。今では、Facebook で家族や友人との関係を深めたり、地球の裏側で起こった最新のニュースを Twitter で知ったり、マイクロソフトの最新の発表を LinkedIn で発見したりできます。この状況は、正に「"何を" 知っているかだけでなく "誰と" 知り合いであるかが重要」という古い格言の通りです。そして2014 年には、の人とつながり、関係を構築し、情報を共有することが、テクノロジによってこれまでよりもさらに簡単になります。

しかし、個人の生活を一変させた優れたアプリケーションやサービスも、オフィスの中では少なくとも一貫した使用方法は確立されていません。そこで、マイクロソフトは、この革新的な技術を業務に活用できる形に変換するというコンセプトの下、企業で "Work like a network" – ネットワークのようにつがなり働く (英語) ことを実現する、ソーシャル機能、コラボレーション、および通信テクノロジの統合ソリューションをご紹介します。ビジネスを推し進める人と人とのつながりを生むことで、企業は極めて重要なやり取りをキャッチしたり、変化のスピードを増す市場に適応したり、これまでには不可能だった方法で成長したりすることができます。

現在、世界中で 40 万社を超える企業が業務で Yammer を使用しています。この記事では、このネットワークの効果を Office 365 や Microsoft Dynamics、および企業にとって重要となるほぼすべてのアプリケーションやサービス、基幹業務アプリケーションの各ユーザーに拡張するためのマイクロソフトの取り組みについて説明します。

基礎の構築

マイクロソフトは、エンタープライズ ソーシャル機能が現在の業務形態に組み込まれ、社内・社外を問わず、人的ネットワークの力を各ユーザーが場所やデバイスを選ばずに業務に活用できるようになるべきであると常に考えています。この 2 年間、マイクロソフトはこのアプローチの基礎の構築に尽力し、さまざまな投資を戦略的に進めてきました。

    • 2013 年 2 月に Yammer を Microsoft Dynamics CRM に統合し、ユーザーは、ソーシャル メディアでの会話に参加したり、重要なデータを共有したり、CRM アプリケーションから移動しなくても更新をフォローしたりできるようになりました。2014 年春にリリースされる Microsoft Dynamics CRM (英語) では、さらにユーザー向けのエンタープライズ ソーシャル機能が強化され、ソーシャル リスニング、マーケティング、およびサービス デスクの一連の機能が包括的に提供されます。
    • 先月、Office 365 から Yammer へのログインを簡略化する機能をリリースしました。この機能では、Office 365 ユーザーが Yammer アカウントにマッピングされます。これにより、Office 365 のグローバル ナビゲーション バーで [Yammer] をクリックしてログインする際の再認証が不要になりました。今年夏には Yammer に Office 365 のナビゲーション バーを導入し、Office 365 との間でナビゲーションを統合します。
    • 先日、SharePoint 2013 Service Pack 1 (SP1) がリリースされました。このリリースでは、オンプレミスの SharePoint のデプロイメントとクラウド上の Yammer ネットワークとの接続 (英語) が簡単になっています。

エンタープライズ ソーシャルと未来の働き方

ここまでに説明した基礎も、その上に有効な機能を構築しなければ役に立ちません。マイクロソフトは、このたび、企業内でネットワークのようなつながりを実現するため、3 つの新しいソーシャル エクスペリエンスを発表します。

Office Graph の導入: 最初に、マイクロソフトは、Yammer の Enterprise Graph (英語) というコンセプトを Office 365 全体に拡張し、Office Graph という機能を導入しました。Yammer の買収時にマイクロソフトが興味を持ったテクノロジの 1 つに、「いいね!」や投稿、返信、共有、アップロードをそれぞれ記録するだけでユーザーと情報をマッピングするというものがありました。時代の流れが大きく変わりつつある中で、マイクロソフトはこのアイデアを Office に広く拡張し、メール、ソーシャル メディアでの会話、ドキュメント、サイト、インスタント メッセージ、会議などからの合図を使用して、業務に役立つ情報とユーザーの間で関係をマッピングできるようにします。一般ユーザー向けのソーシャル ネットワークでは、他の方法では追随できない情報とユーザーのつながりを作りますが、同様に Office Graph はユーザー組織そのものをつなげて、企業の業務を活性化させます。

Office Graph は、ユーザーと情報との関係をマッピングします。

また、Office Graph を有効活用するためにユーザーを支援するアプリケーションとして最初のものである Oslo (新規アプリケーションのコードネーム) では、各自のインサイトを配信し、それぞれをつなげて各ユーザーが業務の遂行に活用できるようにします。Oslo を Office Graph と連携させると、企業全体から人と情報の流れを管理したり、発見したり、検索することができます。

Oslo を通じて Office Graph の中のインサイトを把握できます。

同僚やそのコンテンツの詳細を知ることができます。

グループ エクスペリエンスの拡張: 次に紹介するのは、Yammer の最も強力なユーザー エクスペリエンスの 1 つを Office 365 に拡張するものです。企業全体へ向けた投稿は、全社に通知を出したりフィードバックを要請したりする際には便利ですが、Yammer では、長年にわたる実績の結果、対象とするユーザーを特定のプロセスや通知先で絞った小規模のグループに限定することで、エンタープライズ ソーシャル機能の価値が飛躍的に高まることを発見しました。このシンプルなグループ エクスペリエンスは非常に強力で、マイクロソフトではこれを Office 365 全体のコンセプトとして採用し、Office 365 アプリケーション群全体にわたってユーザー、プロファイル、会話、メール、予定表、およびファイルを統合することにしました。Office 365 内の任意の場所でグループを作成すると、自動的に専用の受信箱、ソーシャル フィード、予定表、ドキュメント ライブラリがプロビジョニングされ、グループのメンバーが業務に使用できるようになります。該当するグループの Yammer フィードと受信箱は、両方とも同一の会話で表示されるため、Yammer を使い慣れているユーザーはフィードを介してグループに参加でき、メールを好むユーザーは受信箱からグループに参加することができます。また、Yammer と同様に、発見と共有のしやすさを向上させるために、グループは既定で公開されるように設定されています。ただし、明確にお伝えすると、必要に応じてグループを非公開に設定することもできます。情報の透過性と開放性が非常に重要な場合もありますが、マイクロソフトでは、プライバシーとアクセス制御の確保も欠かせないことを理解しています。

 

Yammer のグループのソーシャル フィード

 

Outlook Web App のグループの受信箱

個人用の予定表と一緒にグループの予定表 (緑色) を表示

グループのドキュメント ライブラリ

インラインのソーシャル エクスペリエンスの導入: 最後に、Office 365Microsoft Dynamics、および業務で重要となる他の任意のアプリケーション、サービス、および基幹業務システムに対応したインラインのソーシャル エクスペリエンスを導入することで、最重要事項であるソーシャル機能のアプリケーションへの組み込みを実現しました。具体的には、Yammer の会話が SharePoint Online および OneDrive for Business のドキュメントに追加され、SharePoint Online や Outlook から Yammer へ更新やドキュメント、メールを簡単に投稿できるようになります。また、Microsoft Dynamics CRM の統合型ソーシャル機能の強化も引き続き実施します。将来的には、Yammer を Lync および Skype と統合し、非同期の投稿から音声や動画まで、あらゆる領域でインタラクティブなソーシャル機能を実現します。マイクロソフトは、場所やデバイスを選ばず簡単な操作で人と情報をつなげる統合型エクスペリエンスにより、ネットワークを自然な形で業務に活用するための支援に取り組んでいます。

Yammer の会話を PowerPoint Online のプレゼンテーションなどのドキュメントと並べて表示することができます。

お客様側の準備

最近 18 か月の間に、エンタープライズ ソーシャル機能の戦略について多くのお客様やパートナーとお話しする機会が何度もありました。その中で、今後の対応についていただいた質問は、主に (1) SharePoint のソーシャル機能はどうなるのか、また (2) どのような準備をすればよいのか、の 2 点に関するものでした。この 2 つの質問にお答えし、このたびの発表を次のステップに結び付けて本稿の最後を締めたいと思います。

まず、SharePoint のソーシャル機能の今後についてお答えします。基本的なソーシャル機能を搭載した SharePoint Server 2013 のリリース後、この 1 年半の間に、SharePoint のソーシャル機能と Yammer のどちらを実装すればよいのかというご質問をいただきました。この件については、Yammer で間違いないとはっきりとお答えします。マイクロソフトではオンプレミス版 SharePoint Server には別の取り組みを行っており、ソーシャル機能は引き続き利用可能ですが、新機能を追加する予定はありません。ソーシャル機能に関するマイクロソフトの取り組みは Yammer と Office 365 に集中しており、これにより、新技術を迅速に導入してすばやくユーザーへの浸透を図ることができます。これは、元来存在しているネットワークの効果によってソーシャル機能をさらに強化するために、非常に重要な要素です。マイクロソフトでは、SharePoint ユーザーの多くが大規模なオンプレミスのデプロイメントを今後何年間も維持し続けるであろうことを認識していますが、お客様がハイブリッド環境の管理を簡単に行い、オンプレミスのリソースをクラウド上のソーシャル ネットワークに接続しやすくなるように取り組んでまいります。

次に、どのような準備をすればよいかについてお答えします。多くのお客様がマイクロソフトのエンタープライズ ソーシャル機能に関する戦略を、単純に「Yammer フィードを SharePoint に追加すること」または「Yammer と SharePoint の ID とプロファイルを統合すること」と考えていらっしゃいました。上記の 2 つ、およびその他多数の同様な改良は確実に実施しますが、同時に、既に説明したように、エンタープライズ ソーシャル機能に関する戦略は、機能の寄せ集めだけではなく、それをはるかに超えたものを見据えています。マイクロソフトは高遠な志を掲げ、皆様が働く方法を文字通り変化させることを目標としています。これを達成するために、いったん過去を振り返って、ソーシャル機能がどのように世界のつながりを変化させたか、いま世界を動かしている人と情報のつながりをどのように変革したかの本質を掴むことに努めました。Office Graph、Office 365 グループ、およびインラインのソーシャル エクスペリエンスという新しい革新的技術は、この展望を実現するうえで重要なステップとなります。お客様には、ただ Yammer に参加して、現代のネットワークのようにつながり働くことに踏み出していただき、その後、2014 年中にリリース予定の Office 365 Microsoft Dynamics で利用可能な高度なソーシャル機能を導入して、お客様やお客様の企業で独自のエンタープライズ ソーシャル機能の戦略を具体化していただきたいと考えています。

説明は以上です。世界は 1 つの巨大なネットワークとなっています。今こそ、お客様およびお客様の企業も、1 つにつながり働くように変化すべき時です。皆様と共にこの戦略を推し進めていければ幸いに思います。

–Jared Spataro (#worklikeanetwork)

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