新名称になった Power Map for Excel、3D 視覚化機能とツアー作成機能を大幅に更新

(本投稿は、9/25に投稿された記事 " Power Map for Excel earns new name with significant updates to 3D visualizations and storytelling " の参考訳です)

Microsoft ダウンロード センターで提供中の Power Map Preview for Excel (従来の開発コードネーム "GeoFlow" Preview for Excel) が、大幅に更新されました。マイクロソフトが開発コードネーム "GeoFlow" のプレビュー版を発表 (英語) したのは、わずか 5 か月ほど前のことです。4月に行われた第 1 回 PASS Business Analytics カンファレンスの席上、当社の Amir Netz がこのツールを使用して、世界中の音楽アーティストによるヒット曲の歴史をめぐる"ツアー" を披露し、会場は大いに沸きました (基調演説 (英語) の 1:17:00 あたりからご覧いただけます)。この3D 対応のデータ視覚化アドインは、Power View と同じく、Excel における Microsoft Power BI (英語) のビジネス インテリジェンス機能の中核を担う視覚化機能として位置づけられています。そしてこのたび、他のExcel 機能の名称 (Power Query、Power Pivot、および Power View) に合わせて、新たにPower Map」という名称に変更されました。

このツールを使用することで、Excel データを使用するインフォメーション ワーカーは、従来の 2D グラフでは表現できない、地理空間的な時間ベースのデータから洞察が得られる Power Map の可能性を実感しています。また、デジタルマーケターはキャンペーンのターゲットや時期を的確に選択 (英語) できるようになり、環境意識の高い企業では使用ピーク時における省エネ計画を微調整しています。これらはほんの一例に過ぎません。PowerMap を使用すれば、位置情報に基づくデータをわかりやすく鮮やかに表示して有効活用できるため、いまだに 2D の表、グラフ、地図をぼんやりと眺めているような競合他社に大きく差をつけることが可能になりました。こうしたお客様のフィードバックを参考に、マイクロソフトはPower Map にいくつかの新機能を導入しました。地図上へのデータ表示、洞察の発見、ストーリーの共有といったエクスペリエンスに関係する機能です。

地図上へのデータ表示

  • 作業開始時のエクスペリエンス向上: Power Map の起動時に Bing マップを使用してデータ ポイントが自動的にプロットされ、データの列に備わった地理特性の種類 (緯度/経度、市区町村、州、国/地域など) が認識されます。地図上に表示する各列の種類を選択するステップが不要になるため、即座に視覚化が可能です。

洞察の発見

  • 地域の視覚化: 新しい地域ベースの視覚化機能により、郵便番号、郡、州、国/地域といった地政学的な領域に基づいた色分けが可能です。たとえば選挙期間中、共和党と民主党の得票状況をそれぞれ赤と青で塗りつぶして表示できます。以下に掲載するビデオ
    ツアーでは、過去 100 年間において各州の主力となった発電方式の変遷をご紹介します。
  • 平面マップ: 球状マップまたは平面マップを使用し、水平線上や地球全体に 3D 縦棒を表示して比較できるようにして、ツアー中に 2 つのオプションを切り替えるときに魅力的な視覚効果を演出するなど、用途に最適な形式でデータを地図上に表示できます。

 

ストーリーの共有

  • ビデオ ツアーの作成: Power Map で作成した対話型ツアーを基に、モバイル (360p)、タブレット/コンピューター (720p)、HD ディスプレイ(1080p) 向けに最適化されたビデオを作成できます。このビデオは、ソーシャル メディア、PowerPointスライド、Office 365 など、あらゆる場所で共有することができるので、Excel ブックを外の世界へ向けて "解き放つ" 第一歩となります。

このようなPower Map ツアーの詳しい作成方法については、こちらのビデオ (英語) をご覧になり、米国発電所サンプル ワークブック (英語) をダウンロードしてください。

そのほか、お客様から多数のご要望をいただいたため、次の各分野についても改善しました。

  • 言語サポートの追加: Power Map のユーザー エクスペリエンスおよびジオコード化が可能なデータのサポート対象言語に、スペイン語、日本語、アラビア語が新しく加わりました。来年に予定されている Power Map の一般向け提供開始に向け、さらに多くの言語が近日中に追加される見込みです。
  • Power Pivot の集計フィールドと非表示列のサポート: Power Pivot でよく使用される、これらのモデリング特性が存在する場合、データモデルに含まれるデータを地図上に表示できます。
  • データ系列の色の変更: 視覚化に使用する配色パターンを、対象ユーザーや自分の好みに応じてカスタマイズできます。

マイクロソフトでは、皆様からのフィードバックをお待ちしています。また、すばらしいツアー作品が完成したら、ぜひ共有してください (現在、ビデオへのエクスポートも可能です)。まず、「Power BI for Office365 プレビューの利用開始」のページ (英語) に用意されたサンプル ワークブック (ツアー付き) でインスピレーションを磨きましょう。それからPower Map Previewfor Excel 2013 をダウンロードして、Power Map で視覚化するパブリックおよびプライベートデータを発見、フィルタリング、図形化してみましょう。ブラウザーと各種デバイスで使用可能なセルフサービス BI 機能を搭載して Excel レポートの機能を拡大できるよう、https://www.powerbi.com (英語) から Power BI forOffice 365 プレビュー版の申し込みを行ってください。皆様のご意見ご感想をお待ちしています。ページ下部のコメント欄をご利用いただくか、Twitter でハッシュタグ#PowerMap #MSBI #PowerBI を使用して @SQLServer 宛てにツイートをお送りください。