Microsoft Office 365、英国公的機関全体での使用について内閣府より G-Cloud IL2 認定を取得

(この記事は英国の In Government Blog に 2013 年 2 月 4 日に投稿された記事の翻訳です)

マイクロソフトが提供する、電子メール、共同作業およびWeb 会議を含むユニファイド コミュニケーションが利用できるパブリック クラウドの生産性スイートが、データの安全な格納および通信において英国政府の Impact Level 2 分類に適合していることが認定されました。

英国、レディング — 2013 2 4 マイクロソフトのパブリック クラウド ベースの生産性スイートである Office 365 が Impact Level 2 (IL2) 認定を取得しました。これにより、現在の G-Cloud フレームワークおよび CloudStore でのマイクロソフトのサービスがさらに強化されます。IL2 評価は、データの処理、格納および転送で「保護」レベルのセキュリティを必要とする地方公共団体、地方政府、NHS 信託、一部の中央政府機関など、広範な英国の公的機関組織で役立てられます。これは、2015 年までに ICT のコストを削減し、新しい ICT サービスの 50% をクラウドに移行するという目標を掲げている英国政府をサポートするうえで重要な節目になります。

Office 365 では、Outlook、Word、Excel、PowerPoint などの使い慣れた Microsoft Office のツールが、Exchange の電子メール、SharePoint の共同作業支援 (コンテンツ管理、ソーシャル ネットワーキングなど)、および Lync のユニファイド コミュニケーションと統合されています。Office 365 を使用すると、コスト効率の高い、柔軟なサブスクリプション サービスを通じて、Web に接続したあらゆるデバイスからこれらのアプリケーションを利用できるようになります。IL2 汎政府認定が加わることで、公的機関組織とそのサービスを受ける市民に安心感を与え、情報が、政府が運営する省庁によって定められた規定に違反しないという信頼感をもたらします。

マイクロソフトの EU データセンターはダブリンとアムステルダムを拠点としています。Office 365 サービスは ISO27001 品質標準に準拠していて、英国のお客様に対し、EU モデル条項が組み込まれた包括的なデータ処理規定を適用しています。

「これは、パブリック クラウド サービスが安全であること、そして、Microsoft Office 365 が柔軟な作業環境とモビリティを実現し、優れた価値を提供する役割を果たすことの大きな裏付けとなります」と、Microsoft UK の公的機関担当ゼネラル マネージャーである Nicola Hodson は述べています。「大規模な IT サプライヤーの中でも、このレベルの認定を受けたパブリック クラウド サービスはまだほとんどありません。便利なパブリック クラウド サービスが、ファイアウォールの背後にデータを保管する方法と同じように安全であり、公的機関のデータに最適だということを理解していただくことが非常に重要です」

「Office 365 プラットフォームはマイクロソフトの SME パートナー コミュニティにも素晴らしい機会をもたらします。80 を超える SME パートナー様が CloudStore 市場に既に参加しており、政府機関ユーザーにも市民にも同様に、専門家によるクラウド コンサルタント サービスを提供したり、費用対効果の高い、革新的なアプリケーションを開発したりすることができます」と、Nicola Hodson は続けています。

ウィルトシャー州議会情報サービス部門、サービス提供責任者、Andy Spurway 氏:
「ウィルトシャー州議会は、適切なクラウド サービスを有効活用するという幅広い戦略の一環として Exchange Online に移行しました。私たちは独自の調査とマイクロソフトとのワークショップに基づいて、Exchange Online と Office 365 に用意されているセキュリティおよびサポート構造が信頼できるものであるという確信を持つに至ったため、正式な IL2 認定を取得しようというマイクロソフトの取り組みに対して公式なサポートを喜んで提供しました。この認定の取得によって、私たちが行った Exchange Online サービスの整合性に対する評価が立証され、情報セキュリティに対するマイクロソフトの長期間にわたるコミットメントがさらに保証されました」

教育技能省 ICT ユニット責任者、Lindsay Harvey 氏:
「Office 365 はすばらしい製品です。ウェールズのすべての学生と教師に Office 365 を提供できることを大変喜んでいます。すべてのユーザーのデータとプライバシーを確実に保護するために IL2 認定は重要な要件だったため、IL2 認定を取得したというニュースは私たちにとって大変喜ばしいものでした」

ウェールズ自然資源省、最高情報責任者、Martin Britton 氏:
「Office 365 はすばらしいソリューションで、当組織に最適だと以前から認識していました。独自のリスク分析プロセスによって、Office 365 が当組織のセキュリティとプライバシーのニーズを満たしていると判断しました。内閣府が Office
365 に正式に IL2 認定を授与したというニュースは、当組織のユーザーと、サービスを提供する市民の両方を安心させる追加のお墨付きとなりました」

TrustedIA (専門セキュリティ会社)、プリンシパル CLAS コンサルタント、Dave Williams 氏:
「英国政府機関には、その基準を満たすことが独立機関によって保証されたリスク許容度が設定され、組織に関する認定の決定をサポートしています。Office 365 が IL2 認定を取得したことにより、英国政府機関の組織はこのリスク許容度内で情報資産がセキュリティで保護されることを把握しながら、クラウド サービスを利用できるようになりました。今日の経済情勢において、Office 365 は、組織が情報に基づいたリスク決定を行い、コストを削減し、お客様に柔軟にサービスを提供することを可能にします」

IMGROUP (戦略的情報管理サービス コンサルタント会社)、クラウド サービス責任者、Jeremy Neal 氏:
「マイクロソフト クラウド OS の提携パートナーで、支持者でもある IMGROUP は、Office 365 の IL2 認定のニュースを聞いて喜んでいます。これは、政府機関、保健省、およびその他の IL ベースの部門が、プライベート、パブリックあるいはハイブリッドであれ、クラウドのメリットを実現するために役立つ、マイクロソフトの取り組みを証明するものです。パートナーの観点から見ると、これは、公的機関においてパートナー企業が Office 365 を使用して成功を収めるのに役立つ、重要な前進であると言えます」

以上。

 

IL2 について
Impact Level (IL) は、サービスで管理対象となる情報の機密度を示しています。IL 2 は「PROTECT」とも呼ばれており、これには個人情報が含まれます。Impact Level は内閣府と CESG によって定義されます。CESG は英国政府の情報保証に関する国家技術機関です。Impact Level の詳細については、次のドキュメントを参照してください。

https://www.cesg.gov.uk/publications/Documents/business_impact_tables.pdf