Google が Microsoft Office のファイル形式のサポートを中止 – またもや無視された顧客のニーズ!


(この記事は Whymicrosoft.com に 2012 年 10 月 1 日に投稿された記事の翻訳です)

Google は本日をもって、Google Apps ではユーザーが Office 97 ~2003 の共通の形式にファイルをエクスポートできなくなると発表しました。これは数百万もの組織に影響を及ぼしかねない措置です。また、この通知から実施までの期間は、わずか 3 営業日でした。実に困ったことです。

これは、何を意味するのでしょうか? Google Apps でファイルを作成した場合、作成したファイルを日々数百万人が利用している Office 2003 以前の形式にエクスポートできないということです。.doc、.xls、および .ppt 形式を使用する Word、Excel、または PowerPoint で作業を行うすべてのユーザーがこれに該当します。

実際の問題として、Google Apps を使用している場合は、数百万人ものユーザーとドキュメントで共同作業や共有を行う際に大きな制限を受けるということです。このため、顧客やパートナーとの間でこれらの作業を行う場合ばかりでなく、組織内にも悪影響が及ぶ可能性があります。

 

互換性が重要な理由
なぜこれが大きなニュースになっているのでしょうか。それは、数百万もの企業が引き続き古いバージョンの Office を使用しているためです。Forrester Research が行った調査によると、IT 部門の 74% が引き続き “Office 2003 以前のバージョン” をサポートしています

この措置は、Google との連携には根深い問題があることを露呈しています。Google は何度も突然の決定を行い、何の前触れもなく顧客に通達するため、顧客には計画を立てるために十分な時間が残されていません。このことは、結果的には Google の企業顧客に対するあからさまな無視となっています。

 

Google の顧客に頭痛の種が出現
多くの媒体で厄介なニュースと言われています。The Next Web では、次のように述べています。「これは、Google Docs と古い Microsoft Office スイートの両方を使用している企業にとって、あまりよいニュースではありません。多くの企業が新しい形式に移行していますが、大部分の企業はまだ移行していないため、新しいバージョンにエクスポートしないと、企業全体で厄介な問題が生じる可能性があります」

PC World のJohn P. Mello Jr. 氏はこれに同意し、次のように述べています。「多様なユーザー ベースがある組織では、自社の商用生産性スイートを使用させるという Google の活動が迷惑行為になる可能性があります。古い形式がサポートされないと、なぜファイルを表示できないのか、なぜドキュメントの表示がユーザーによって異なるのかを把握するのに苦労し、ドキュメントの共同作業者の間で摩擦が生じる可能性があります」

なぜ Google はこのようなことを行うのでしょうか? BetaNew のJoe Wilcox 氏によると、Google ではバイナリ形式から離脱する理由としてオープンの原則を大きく宣伝しています。ただし同氏は、「オープンの別の定義 “広く使用されているものへのオープンなアクセス” が無視されています。Google はこのサポートを来週終了させます」と指摘しています。

ユーザーが古いバージョンの Office を使用して Google Apps ファイルを開く場合、Google ではマイクロソフトの無料の互換性プラグインをインストールすることを推奨しています。ただし、TechEYE.net の Nick Farrell 氏が述べているように、「[マイクロソフトが無料の互換性パックを提供する] というのは本当かもしれませんが、自社の製品に "アップグレード” するには競合他社のソフトウェアを使う必要があると顧客に告げるのは、少し変な話です」。同氏は、「Google は Google Apps ソフトウェアをかなり役立たないものにしているだけです」と断定しています。

 

マイクロソフトを選ぶ理由とは?
Googleの措置によって、なぜ顧客が Office を使い続ける必要があるのか、これまで以上に明確になっています。BetaNews の Wilcox 氏は、次のように述べています。「Office 2013 では、古いバイナリ形式がきちんとサポートされています。さらに良いことには、Google がサポートを終了するのと同じように、マイクロソフトではサポートを拡張しています。新しい Office には、ODF 1.2、PDF、および Strict Open XML の完全なサポートが追加されています。つまり、これらの形式を展開、編集、および保存することができるのです」

Office では、下位互換性を提供しています。マイクロソフトでは、変更を行う前にお客様のニーズを考慮しています。また、変更を行う際には、ユーザーが適用できるだけの十分な時間をもって通知しています。マイクロソフトは 20 年以上に渡ってビジネスの成功を支援しており、成功するうえで企業が何を必要としているのかを理解しています。

“「エクスポート機能を利用しているユーザーにとっては、単なるすばやい方向転換ではありません。適応するのに 1 週間しか残されていません」と Ubergizmo の Kif Leswing 氏は述べています。この “機能” 変更はさまざまな形で、マイクロソフトは下位互換性を強く認識しており、Google は古いテクノロジや形式は進歩の妨げになると考えているという、マイクロソフトと Google の違いを示しています。

BetaNews のWilcox 氏が結論付けているように、「まだなおバイナリ形式で保存している企業やバイナリ形式のドキュメントが大量にある企業にとって、Google のクラウド生産性スイートは一瞬にして魅力の乏しい選択肢となっています」

 

Googleにビジネスを託せるのか?
繰り返しになりますが、「企業のニーズを Google に本当に託せるのか?」という問いを投げかける必要があります。TechEYE.net の Farrell 氏が述べているように、この措置によって「そもそも Google Docs をなぜ使用しているのか、企業が疑問を抱く」ことになる可能性があります。

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