Google の "シンプルで手頃" という魅惑の歌


(この記事は Whymicrosoft.com に 2012 年 9 月 20 日に投稿された記事の翻訳です)

Google Apps for Business が "シンプルで手頃" であるという Google の主張を聞いて、『オデュッセイア』のセイレーンの抗しがたい歌のことを思い出しました。低価格やバーゲンの誘惑に負けないようにするのは難しいものです。しかし、実際のところ、"シンプルで手頃" という Google Apps の約束に釣られた多くの企業は、それが虚偽の約束であることに気づきつつあります。 

Google Apps を導入した多くの企業は、"シンプル" なソリューションには実のところ必要最小限の機能しかないということに気づきました。企業は、必要最小限のバージョンを利用し、生産性の低下という代償を払うか、追加の時間とコストをかけて、中核となる製品と十分に統合されないアドオン機能を実装することになります。

人生においてほとんどのことがそうであるように、安かろう悪かろうです。

 

シンプルなのか必要最小限なのか
Googleは Google Apps がシンプルであると主張し、Office は複雑すぎるとたびたび批判しています。また、平均的なユーザーは Office 機能の 10% ほどしか利用していないと言い張っています。Google の前製品管理担当副社長であった Dave Girouard 氏は、「テクノロジは必要なものだけにすべきです。より多くの機能があることが必ずしもいいことばかりとは限りません」と述べています。

問題は、なしで済ませられるという 90% の Office 機能が一体何なのかということです。ファイナンシャル アナリストが使用する 10% の機能は、ポリシー アナリストが使用する 10% の機能とはまったく異なっているかもしれません。すべての機能を利用する従業員は 1 人もいませんが、おそらく組織全体としては、すべてではないにしてもほとんどの機能を利用しているでしょう。

Office は企業を念頭に置いて設計されています。マイクロソフトは 20 年以上にわたって企業と協力し、企業が毎日必要とし、使用している機能が何なのかを把握し、Office がそのような期待に沿うものであることを確認してきました。Google Apps を導入した企業 10 社のうち 9 社が、生産性を維持するための機能が不足しているために Office を併用しています

 

基本的な機能の不足
実際、Google Apps は必要最小限の機能だけを提供するものです。電子メールをフィルター処理できないことから、変更を追跡できないことまで、企業が必要とし、期待している最も基本的な機能でさえ不足している有様なのです。

BCBG の話をお聞きください。一流ファッション ブランドでは最初、Google Apps を使用していましたが、その機能が適していたのは従業員の 25% 未満でしかなかったことがすぐにわかりました。「Google Apps はMicrosoft Office が提供する豊富な機能には遠く及びません」と、BCBGMAXAZRIAGROUP の IT 担当責任者である Kent Fuller 氏は述べています。「当社の残りの従業員は Office 製品に大きく依存しています。もし Google を利用していたら、業務に大きな混乱が生じていたでしょう」

セキュリティ会社である HSS も、同じような体験をしていました。「Google には多くの重要な機能が不足していることに従業員が気づきました」と、HSS の 最高情報責任者である Marina Johnson 氏は述べています。「たとえば、メールを送信者または件名で並べ替えることができず、Google Mail のラベル システムは扱いにくいことがわかりました。非常に重要なメッセージや、早急に対応が必要であるメッセージにマークを付けることもできませんでした。Office 機能を失ってみてようやく、Office 機能がないとどれほど不便なのかを実感しました」

IT リーダー企業が、Google は「いまだにビジネス上の競争相手ではない」と主張するのは当然です。The Corporate IT Forum による最近の調査では、英国の大企業の IT 担当最高責任者の半数以上が、特にマイクロソフトのような主流の製品と比較したときに、Google の機能不足は "導入を妨げる障壁" になると言っています。

 

本当に手頃なのでしょうか? よく確認してみましょう
Google は Google Apps が手頃であるとも主張しています。Google Apps は表面的には手頃に見えますが、生産性の低下と余分な製品の必要性が加わると、企業はすぐにそれが虚偽の約束であったことに気づきます。建設会社である VINCI PLC の IT 部門長である Tina Parfitt 氏は、これを次のように表現しています。「Google は最初、より安価に思えるかもしれませんが、それをサポートし、実行するにはコストがかさみます

デジタル マーケティング代理店である Atominx では、最初に Google Mail を "簡単で無料であったために" 導入しました。しかし、組織でより多くの人材を採用するにつれ、従業員が Google では共同作業のニーズに対応できないことに気が付きました。「従業員が 4 名、フリーランスのデザイナーが 6 名になったときに、Google Mail のごく基本的な電子メールおよびチャット ツールで共同作業を行おうとしたところ、初めて機能的な制限を感じました」と、Atominx の重役である Myles Kaye 氏は述べています。「Windows Live Messenger や Dropbox ドキュメント共有 Web サービスなどの他のコラボレーション ソリューションを寄せ集めましたが、あまりにも多くの場所であまりにも多くの ID を使用して作業しなければなりませんでした」

オーストラリアを拠点とする人材派遣会社である Rookie Recruits でも、Google Apps によって生産性が低下したことに気づきました。「ほとんど間をおかず、当社のチームでは Google Apps への苦情が発生しました」と同社の共同創設者兼取締役である Andy Springer 氏は述べています。「Google Mail には使い慣れているツールがないと感じたため、Microsoft Outlook に頼るようになりました。Google Mail add-in for Outlook はインストールが難しく、電子メールの送受信がさらに複雑になっただけでした。提供するサービスのレベルに影響が及んだり、従業員や志望者の機会にも影響が及ぶのではないかと心配になりました。単純に、これ以上は無理でした」

 

甘美なセイレーンの歌
Google Apps を試した後で Office 365 に切り替える企業が多くても不思議ではありません。シンプルで手頃という約束は魅力的に聞こえますが、悪い結果を招く甘美なセイレーンの歌に過ぎないのです。

Google の虚偽の約束に釣られないでください。たとえそのために船の帆柱に自分の体を縛り付け、両耳に蝋を詰めて塞ぐことになるとしても、その方が結局は幸せになれます。

Comments (0)

Skip to main content