Office 365 の初年度における 7 つの成功

(この記事は Whymicrosoft.com に 2012 年 8 月 8 日に投稿された記事の翻訳です)

先月開かれたワールドワイド パートナー カンファレンスで、マイクロソフトの CIO であるSteve Ballmer は、今年が「マイクロソフトの歴史に残る最も素晴らしい年」になると予言しました。

まったく同感です。また、個人的に言わせてもらえれば、行く手に控えているこの素晴らしい年に貢献する主要な製品およびサービスの 1 つが Office 365 です。クラウド ベースのサービスは 2 年目に突入し、期待どおりに、マイクロソフトの歴史上最も成功したサービスの 1 つに育っています。Microsoft Office Division のコーポレート バイス プレジデントである Kirk Koenigsbauer が述べているように、「サービスの魅力は、その柔軟性、親しみやすさ、そしてオプションの豊富さにあります」

Office 365 は、あらゆる規模のお客様にサービスを提供し始めてから 2 年目を迎え、まだ立ち上げの段階ではありますが、非常に成功しています。野球の新人王のように、Office 365 は既に多数の賞、成功、および競合他社と一線を画す実績を獲得してきました。では、この初年度における成功とは一体どのようなものなのでしょうか? 多数ありますが、特に私たちが誇りに思う 7 つの成功を以下にご紹介します。

  1. 多くの採用実績 : 1 年と少し前のリリース以来、あらゆる規模の組織が Office 365を求めて集まってきました。初期の Office 365のお客様の 90% 以上が小規模企業です。ただし、世界的企業の多くもOffice 365 を実装しています。実際、上位 100 ブランドに入るグローバル インターブランドの 40% 以上が、Office 365 またはマイクロソフトの関連するクラウド生産性サービスを使用しています。
  2. 著名なお客様の獲得 : 今年は JetBlue 社、キャンベルスープ、WellPoint 社、Federal Aviation Administration (FAA) 社、Patagonia 社が、DuPont 社、スターバックス、およびニューヨーク、サンフランシスコなどの主要都市と共に、マイクロソフトのクラウド生産性サービスを使用するようになりました。また、Lowe’s 社、Origin Energy 社、The Hilti Group 社、Hallmark Cards 社、日本航空、バーガーキング、Renner 社が、最近 Office 365 ファミリに加わりました。Renner S/A 社の CIO である Leandro Balbinot 氏は、Office 365 を選択した理由を、マイクロソフトが戦略的ビジョンを持つテクノロジ パートナーであったことだと述べました。また、同氏は、「競合他社では、マイクロソフトが提供する同じレベルまで、当社のすべての要件を実現できないことがわかりました」と述べています。
  3. さまざまな表彰 : Office 365 は、市場投入の最初の年に複数の賞を獲得しました。たとえば、クラウド サービスのカテゴリで CRN は「The 15 Best Products Of 2011 (2011 年の製品ベスト 15)」に Office 365 を選び、「究極の柔軟性と魅力」と評しました。12 月には、「これは本物であり、Google App を圧倒しています」という記事も掲載しています。さらに最近では、クラウド コンピューティング ワールド シリーズで、Office 365 は「ベスト クラウド サービス」アワードを受賞しました。この賞は独立した業界専門家の委員会によって審査され、Office 365 が「あらゆる規模の企業に強力な生産性および共同作業ツール」を提供していることが評価されました。
  4. 市場投入までの時間 : Office 365 チームの懸命な作業と取り組みにより、マイクロソフトは Office 365を土台から構築しました。Office 365 は、限定的なベータ版から、プライム タイムに対応できるようになった正式リリースへと、9 か月足らずで進化しました。比較するなら、Google Apps はベータ版から抜け出すまでに丸 2 年かかりGmail は 5 年という非常に長い期間、ベータ版のままでした。Google には他の優先事項があったに違いないと推測しています。
  5. 市場への浸透 : Office 365 は非常に短期間で多数の市場に普及しました。リリース後 4 か月間で、マイクロソフトは、22 を超える市場に Office 365 を投入しました。現在、Office 365 は、88 の市場と 32 の言語で提供され、世界中の 40 億以上の人々が利用できるようになっています。その上、Office 365 を採用しているお客様の業界は、政府機関、教育機関、専門サービス、消費財企業、小売り業者など、多岐にわたっています。
  6. パートナーエコシステム : Office 365 のパートナー エコスステムは、2010 年 7 月から 2011 年 7 月の間に、16,000 から42,000 と倍以上に増加しました。これは、Google の Google Apps 用パートナー プログラムの 10 倍の規模です。マイクロソフトのパートナーシップの例としては、次のものが挙げられます。Computer Sciences Corp. 社は、Federal Aviation Administration 社での Office 365の展開を行っています。Quest Software 社は、ガイダンスの必要なお客様に対する Microsoft Office 365 クラウド移行リーダーとして自らを位置付けてきました。Infinity Technology Solutions 社は、付加価値販売業者が Office 365 から利益を上げる方法を奨励してきました。
  7. 認証 : Office 365 は既に、複数の重要な国家レベルおよびグローバル レベルのセキュリティ認証を獲得しています。中でも、連邦政府機関が情報管理システムのセキュリティを認証し認可するプロセスを作成する、Federal Information Security Management Act (FISMA) に基づいて活動する権限が与えられています。Office 365 はまた、セキュリティに関する ISO 270001国際規格認証を取得しており、米国で義務付けられている Health Insurance Portability and Accountability Act (HIPAA) を遵守しています。さらに、マイクロソフトは、EU モデル条項を、Office 365 のお客様と締結している個々の契約に組み込むことができます。

初年度における成功は多数ありますが、あらゆる立ち上げと同様に、Office 365 の初年度にも軽微な問題がないわけではありませんでした。お客様個々の要件のために、Business Productivity Online Services (BPOS) から Office 365 への移行ペースが予想よりも遅くなっていました。

また、マイクロソフトは、古いサービスである BPOS でサービスの中断をお客様が経験した後で、Office 365 の信頼性を着実に高めてきました。このことについて、あるブロガーが次のように書いています。「さすがはマイクロソフトです。2011 年6 月の立ち上げ以来、Office 365 クラウド スイートの信頼性は向上したように思われます。当初、BPOS (Business Productivity Online Suite) の後継である Office 365 は、何度もサービス停止に見舞われていました。しかし、最近では、Office 365 の信頼性に関する話題は、IT チャネルでも落ち着いているようです」

お客様との長期的な関係

マイクロソフトは、移行および信頼性と同様に、お客様の生産性向上に役立つように Office 365 を改善する取り組みを継続しています。Office 365 も 2 年目に入ったので、長期的な関係についての検討も行っています。

幸せな結婚の秘訣は、「全体で考える必要があり、永遠のものでなければならず、平等でなければならない」ことを理解することだと言われてきました。マイクロソフトはエンタープライズ市場において 20 年の専門知識を蓄えており、1年前の Office 365 のリリースもそのコミットメントの延長に過ぎません。お客様に対するコミットメントは総合的なものであり、かつ永続的なものです。さらに、マイクロソフトは常にお客様のニーズと要望に耳を傾け、それを実現するように進化を続けるという意味で、平等でもあります。

対照的に、企業のお客様に対する Google のコミットメントが、総合的であるか永続的であるかを判断することは困難です。Google Apps for Business (GAFB) は、コンシューマー向けサービスから成長しましたが、Google の全体的な収益の大部分を生み出してはいません。驚くべきことではありませんが、最近の Google I/O カンファレンスで、Google は再度、Google Apps for Business における技術革新および投資が欠如していることを示しました

Office 365 の場合は、マイクロソフトが長期にわたって携わっており、お客様と長期的なすばらしい関係を築けるのを楽しみにしています。2 年以上も前に、クラウド コンピューティングに対するマイクロソフトのコミットメントについて議論したときにSteve Ballmer が断言したように、「マイクロソフトはクラウドに全力投球を続けて」います。