行動は言葉よりも雄弁


(この記事は Whymicrosoft.com に 2012 年 7 月 9 日に投稿された記事の翻訳です)

イギリスの哲学者ジョン ロックは、かつてこう言いました。「私は人の考えを最もよく知りたいときは、その人の行動を見ます」と。最近のI/O カンファレンスでのGoogle の行動が何ごとかを示しているのであれば、Googleの企業顧客はまさしく優先事項ではなくなっています。

Google I/O 開発者向けカンファレンスは、Googleの新技術を展示するメイン イベントであると考えられています。しかし、Googleはこのカンファレンスにおいて、再度、Google Apps for Business における技術革新および投資の欠如を示したのです。AndroidからChrome、そしてGoogle+ まで、企業セッションの大部分でコンシューマーに焦点が当てられていました。

CIO Journal の記者である Rachel King 氏が「Google、エンタープライズに関する混乱したメッセージを発信」という記事で述べていたように、「誰もが何度も言うように、Google は、企業顧客を引き付けることに真剣であると CIO に思わせる程度に、エンタープライズを試しにやっているだけ」なのです。同氏は、Google が「労働者の要求に応える話では立派にやってのけた」と書いています。しかし、Google の幹部がビジネスのコンシューマライゼーションについて話し、Google Compute Engine の売り込みを終えた直後、基調演説はカットされ、Google Glass を身に付けた Sergey Brin のライブ ビデオに移り、続いて、前日のスカイダイビング スタントの再演に移りました。

 

「誰もが何度も言うように、Google は、企業顧客を引き付けることに真剣であると CIO に思わせる程度に、エンタープライズを試しにやっているだけです」

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  Rachel King 氏、CIO Journal 記者

このことからどのような結論が導かれるでしょうか? 簡単に言えば、次のようになります。申し訳ありません、Google の企業のお客様。お客様には当社の主たる焦点は置かれていません。I/O カンファレンス後の Android について、InfoWorldの記者である Galen Gruman 氏が記しているように、「確かに Google は、昨年、ビジネスの特定のニーズを大部分無視してきましたし、現在ではコンシューマー向け電化製品側の重視をさらに強めているようです」

 

企業顧客のぞんざいな扱い
それでは、I/O カンファレンスでの Google のいわゆる企業顧客向け「技術革新」とはどのようなものだったのでしょうか。Google は、Appleのモバイル デバイス向けバージョンの Google Drive サービスをリリースしました。したがって、iPhone、iPad、または iTouch を使用していれば、自分のドキュメントを "確認"できます。しかし、それだけです。iOS 用 Google Drive アプリで iPad や iPhone からドキュメントを編集することはできません。ドキュメントを作成することもできません。また、ドキュメントを整理し並べ替えることもできません。InformationWeekの Eric Zeman が書いているように、「これではまったく不十分です」興味深いのは、これらの作業はすべて Safari ブラウザーで既に行えるようになっているということです。それでは、この発表の何が重要なのでしょうか?

技術革新をもう 1 年続けた後、Google は、Chrome でGoogle ドキュメントをオフラインで編集できるようにしたとも発表しました。注意すべき点は、これは Chrome ブラウザーでしか機能しないという点です。したがって、たとえば、たまたま Internet Explorer やSafari を使用していたとしたら、運が悪いということになります。また、オフラインでプレゼンテーションやスプレッドシートを編集する必要がある場合も、自分の運が悪いと思うほかありません

制限はそれだけではありません。オフラインで作業しているときに画像や図面を挿入できません。また、ドキュメントを印刷することもできません。さらに憂慮すべきことに、オフライン時に編集しているテキストを、オンラインの共同作業者が削除した場合、その人の変更が自分の操作に優先して適用されます。

最も重要なことは、Gears への投資を中止し、顧客を暗闇に放置してから 18 か月後に、Google は再び限定的なオフライン機能を発表したという点なのです。Gabriel Consulting Group 社のアナリストである Dan Olds 氏は、Computer World で次のように語っています。「オフライン アクセスは Google が優先させ、これまでに提供しておくべきだった機能です。Web アクセスはまだ、一部で思われているほどどこででも可能なわけではなく、オフラインで有用な作業を行えることは、多くのビジネス ユーザーにとって重要なことです」

 

すべてに優先する広告
I/O カンファレンスでの Google のビジネスに対する焦点の欠如は今に始まったことではありません。Google は、企業顧客が優先事項ではないというメッセージを繰り返し送っています。特に、CEO のLarry Page が今年初頭に自身の 1 年のGoogleの状況についての更新を発行したときには、Google Apps for Business には触れさえしませんでした

実際は、Google は広告から 96% の収益を引き出し続けており、そこに Google の焦点が置かれているのです。Google の行動を見るだけで、多くのことを把握できます。4 月に Huffington Post では次のように報告されました。「Pageは CEO に就任してすぐに、Google+ の作業を行っているチームと同じビルに Google のエグゼクティブ オフィスを移すことによって、自分の最優先事項を明確にしたのです。Page はまた、従業員のボーナスの一部を Google+ の成功に結び付けました」

Google は、顧客の広告を巡って Facebook に対抗する手段として Google+ を使用することに執着しています。疑問がある場合は、James Whitaker 氏に問い合わせてください。Google の前エンジニアリング責任者であった Whitaker 氏は、Googleの広告への拘泥を理由に、今年初頭に Google を退職しマイクロソフトに移りました。同氏はブログ投稿で、次のように述べています。「私が情熱を注いでいた頃の Google は、従業員に変革の力をもたらしてくれるテクノロジ企業でした。私が辞職したときの Google は、会社から義務付けられたことだけをやっていればよい広告会社になっていました」

実際、Google が企業顧客に約束した内容と提供している内容には大きな開きがあります。Google は望むままにあらゆる約束を行うことができます。しかし最後には、その企業の行動こそが、重要になるのです。

 

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