オフライン環境から共有文書やリストを参照、更新

できること

ネットワークのつながらない環境 (オフライン) にいても、SharePoint 上に格納されているファイルや情報を参照、編集、削除することができるようになります。ネットワーク接続できない外出先や、十分な帯域が確保できない環境でも、社内で業務を行っている時と同様の生産性を維持することができます。

 

解決したい課題

ビジネスにおいてもノート PC の利用が高まっており、業務のスピード化やワークスタイルの変化に伴い、外出先など社内ネットワークから切り離された環境での業務遂行が必要なシーンが増えてきています。

外出先でも社内で共有されている文書ファイルなどの情報を参照できるようにするためには、それらを自分の PC のハードディスクにファイルをコピーする必要がありますが、コピーの作業は手間がかかって面倒ですし、一度コピーしても、その後元になる共有ファイルが変更されたり削除されたりしていないかを都度確認する必要もあり、非生産的です。

インターネット接続可能な環境であれば VPN 接続などを用いて社内ネットワークにログインできますが、特に客先や小規模なサテライト オフィス内などでは十分な帯域が確保できないこともあり、サイズの大きいファイルを扱う場合には非常に時間とストレスがかかります。

 

2010 シリーズ Office 関連製品群で解決

SharePoint Workspace 2010 は、SharePoint Server のドキュメントライブラリや、リスト形式の情報を自動的に PC にダウンロードし、オフラインで利用可能にします。オフラインの間に行われた、SharePoint で共有されている情報への更新や、PC にダウンロードした情報への更新は、再びネットワークに接続されオンラインになった時点で直ちに同期され、SharePoint 上の情報と PC の上の情報は、常に最新の状態に保たれます。更新された情報だけが同期される仕組みになっているため、ネットワーク負荷と時間も低減されます。

SharePoint Workspace 2010 へは、SharePoint のサイトに含まれるライブラリやリストを一度に同期することも、ライブラリやリスト単位で同期することもできます。SharePoint 側で情報が新規登録または変更された場合、SharePoint Workspace 側には新着を知らせるアイコンが表示されるため、一目で最新の情報を知ることができます。

 

 

同期された SharePoint リストでは、データの同期だけでなく、入力フォームも再現されます。標準形式のリスト入力フォームだけでなく、InfoPath 2010 を使って作成された入力フォームも再現されますので、入力規則のチェックや演算処理など、よりリッチな操作性を、オフラインで利用することができます。オフラインの間にフォームを使って入力されたデータは、もちろんオンライン時に SharePoint へ同期されます。

 

このように、SharePoint Workspace 2010 を用いることで、時間や場所にとらわれることなく、生産性の高い業務遂行が可能になります。SharePoint Workspace 2010 および SharePoint 2010 の組み合わせは、スピード化、多様化するワークスタイルに対応し、安全かつ効率的なコラボレーション環境実現のための中核的な機能を果たします。