巨大なデータを統合し、素早く分析、結果をリアルタイムに共有


できること

Excel 2010 を使って柔軟に巨大な集計データを設計し、サーバーのメモリー上に集計を展開 (インメモリー データベース)、高度な分析を高速に実行することができます。

 

解決したい課題

業務システムの導入が進むにつれ、企業内に蓄積されるデータ量は膨大になっています。しかし、部分最適化された複数の業務システムから抽出できるデータは、構造や粒度がまちまちなため、すべてを完全に統合するには、膨大なコストがかかります。一方ビジネス部門では、日々変化する環境への対応に、さまざまな視点でのさまざまなデータの分析が即座に必要となるため、その都度システム部門にデータ抽出と統合を依頼していては、時間がかかりすぎてしまいます。

Excel を使ってさまざまなデータをデスクトップ上で加工すれば、よりスピーディで柔軟な分析ができます。業務のあらゆるシーンで活用されている Excel であれば、利用者の教育は最低限で済み、また業務との連携もスムーズです。Excel 2007 以降、100 万行を超えるテーブルにも対応できるようになり、そのような分析ツールとしての利用における実用性も大幅に向上しました。

しかし、データ量は年々増加の一歩をたどっており、また粒度はどんどん細かくなっています。たとえば、以前であれば売上分析の単位は製品グループで済んでいたところが、近年は多品種少量生産が進むことで、製品単位、場合によっては部品単位での分析が必要になります。分析の粒度が下がれば下がるほど、分析対象となるデータ量は加速度的に増加します。そのような巨大なデータのすべてを Excel に格納すれば、ファイルサイズが巨大になるだけではなく、表示も含めたパフォーマンスが低下する場合があります。分析の際にはパフォーマンス上のストレスを感じますし、巨大な Excel ファイルは開くだけでも時間がかかり、広範囲での共有には不向きです。

 

2010 シリーズ Office 関連製品群で解決

SQL Server 2008 R2 の一部として提供される「PowerPivot」ツールと Excel 2010、SharePoint Server 2010 を使えば、巨大なデータをデスクトップ上で統合し、Excel で簡単スピーディに分析、SharePoint
でそのレポートを広範囲に共有できるようになります。SQL Server に限らず、あらゆる種類のデータ ソースからデータを抽出し、デスクトップのメモリー上で集計構造を作成、サーバーのメモリー上にその集計を展開し、ブラウザー版の Excel で素早く参照、操作できます。

PowerPivot ツールには「PowerPivot for Excel」および「PowerPivot for SharePoint」が含まれます。PowerPivot for Excel は、Excel のアドインで、多次元集計構造の作成および Excel アプリケーション上での分析をサポートします。Excel のリボンメニューから PowerPivot for Excel を起動し、さまざまなデータソースからデータを取り込み、PowerPivot 上でそれらのデータの結合を行うと、デスクトップのメモリー上に多次元データベースと同じ集計キューブ構造が展開されます。

 

 

PowerPivot で扱えるデータ量に制限はないため、100 万行を超え、1 億行単位でのデータを取り扱うこともできます。繰り返しデータ項目などが圧縮されるため、Excel テーブルとして格納するよりも使用するリソースは少なくて済みます。一旦集計キューブ構造が作成されてしまえば、通常の多次元データベースと同様に、ピボット テーブルやピボット グラフからアクセスし、スライサーなども併用して分析できるようになります。

 

PowerPivot for Excel を用いて作成されたレポートは、PowerPivot for SharePoint によって拡張されたライブラリに発行することができます。拡張されたライブラリには、プレビュー画面が用意されています。発行時に、レポートの各シートのプレビュー画像が自動的に生成されるため、ファイルを開くことなくどのようなレポートが格納されているのかを素早く見つけ出すことができるようになります。そして、目的のプレビュー画像をクリックすると、Excel Services を使ってブラウザー上にレポートが表示されます。その場合、集計キューブは SharePoint サーバーのメモリー上に展開される「インメモリー データベース」構造をとるため、非常に高速なレスポンスを実現することができます。

このように、PowerPivot を利用すれば、多くのユーザーが使いこなすことができる、安全で高速な、Excel を中心としたセルフサービス分析システムを構成することができます。

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