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Microsoft Japan Windows Technology Support

イベント FailoverClustering 1230 について

こんにちは。Windows プラットフォーム サポート担当です。 本日は、クラスター環境で発生するイベント ID 1230 (ソース:Microsoft-Windows-FailoverClustering) についてご紹介します。   – イベント ID 1230 クラスターではリソースに対する操作 (正常性チェック LooksAlive, IsAlive など) で応答が無い場合に、リソースの応答を待ち続けることでクラスターの動作が停止することを防ぐためにタイムアウト値 DeadlockTimeout が設けられています。 リソースの操作が DeadlockTimeout 値を超えて完了しないとタイムアウトが発生しイベント ID 1230 が記録されます。   – イベント ID 1230 の原因調査 イベント ID 1230 が記録された時のクラスター ログからは何の操作でタイムアウトが発生したかを確認することができますが、リソースの操作が停止しタイムアウトした原因はイベント ログやクラスター ログなどから調査することが困難となります。   // リソース Disk01 への操作 LOOKSALIVE がタイムアウトしたことを示すクラスター ログ ERR   [RHS] RhsCall::DeadlockMonitor: Call LOOKSALIVE timed out… Read more

マルチサイト クラスター環境で記録されるイベント ID 1135 について

こんにちは。Windows プラットフォーム サポート担当です。 本日は、弊社に比較的多くお問い合わせをいただくマルチサイト クラスター環境で記録されるイベント ID 1135 について対処策を紹介します。   – イベント ID 1135 イベント ID 1135 はクラスター ノード間のハートビート通信がすべてのネットワークで失敗し、クラスターを構成するノードがクラスターから除外されたことを示すイベントです。 ハートビート通信はクラスター ノード間で定期的 (既定で 1 秒毎) にパケットの送受信が行われ、一定の期間パケットが届かないと失敗と判断されます。   <参考> フェールオーバー クラスターのハートビートについて https://blogs.technet.microsoft.com/askcorejp/2012/03/22/156/   通常、シングルサイト クラスター環境ではクラスターで使用されるネットワークが複数構成されているため、一つのネットワークで問題が発生した場合でも他のネットワークでノード間の通信が可能であればイベント ID 1135 は記録されません。   一方、マルチサイト クラスター環境ではノード間通信が WAN 回線を経由しておこなわれるため、WAN 回線が不安定な場合、ハートビート通信が失敗しイベント ID 1135 が記録されクラスターを構成するノードがクラスターから除外される問題が発生します。   実際にマルチサイト クラスター環境では、WAN 回線の問題によりイベント ID 1135 が記録される報告が弊社まで多く寄せられていますが、ネットワークの問題のため弊社にお問い合わせをいただいても OS 側からは調査が困難です。 クラスターでは既定で 5… Read more

クラスター環境における特定のノードへの仮想マシンの移動失敗事象について

こんにちは。Windows プラットフォーム サポートの野村です。   今回は、Hyper-V クラスター環境において、クラスターに登録した仮想マシンがある特定のノードへ移動できなくなる事象についてご紹介いたします。     Hyper-V クラスターにおいて、ノード間での仮想マシンの移動は基本的に成功するにも関わらず、ある特定のノードへの移動時のみ失敗してしまう事象が発生したとの報告がございました。 この時、下記のエラーがイベント ログ (System、Microsoft-Windows-Hyper-V-Config-Admin) に記録されます。     ログの名前: System ソース: Microsoft-Windows-FailoverClustering イベント ID: 1069 タスクのカテゴリ: リソース コントロール マネージャー レベル: エラー ユーザー: SYSTEM 説明: クラスター化された役割 ‘×××’ の種類 ‘Virtual Machine Configuration’ のクラスター リソース ‘Virtual Machine Configuration ×××’ が失敗しました。エラー コード: ‘0x43’ (‘The network name cannot be found.’)。 リソースおよび役割のエラー ポリシーに基づいて、このノードでリソースをオンラインにする処理またはグループをクラスターの別のノードに移動した後に再起動する処理がクラスター… Read more

データ コレクター セットの停止に時間がかかる事象について

皆さんこんにちは。 Windows プラットフォーム サポートの丸山です。 本日は、パフォーマンス モニターのデータ コレクター セットの停止に時間がかかる事象について、ご紹介させていただきます。 ■ データ コレクター セットの停止にかかる時間について 弊社では、データ コレクター セットの停止を実行すると、数分から数十分かかる。といったお問い合わせや、データ コレクター セットを停止してから開始しようとすると失敗するときがある。といったお問い合わせをいただくことがあります。 このような場合、データ マネージャーの設定にて、“データ管理とレポート生成を有効にする” のチェックが有効になっているために、データ コレクター セットの停止処理に時間がかかっている可能性があります。 図:“データ管理とレポート生成を有効にする” のチェックの場所 データ マネージャーによる処理にはどれぐらい時間がかかるのか、実際に試してみましょう。 以下の例は、Azure 上に A1 Basic サイズの VM を作成し、System Performance のテンプレートを元に 24 時間のログ採取を行ったものです。データ コレクター セットの停止に 25 分ほどかかっています。 図:”データ コレクター セット” の停止に 25 分かかる例 またこちらは同じ A1 Basic サイズの VM において “データ管理とレポート生成を有効にする” のチェックを外し、24 時間のログ採取を行ったものですが、データ… Read more

リモート デスクトップ サービス環境で使用するポートについて

皆さん、こんにちは。 今回は Windows Server 2012、Windows Server 2012 R2、Windows Server 2016 における、リモート デスクトップ サービス (セッション ベースと仮想マシン ベース (VDI)) で使用するポートについてご紹介します。 最近では、セキュリティ対策の一環として、ファイアウォールにて通信に使用するポートを制限されている環境も多いのではないでしょうか。 リモート デスクトップ サービスをお使いいただいている場合、どのポートを制限すればいいのか、お悩みの方もいらっしゃるかと思います。 リモート デスクトップ サービスでは、クライアント PC から接続を行う際に、既定で 3389 のポートを使用します。 それ以外にも、リモート デスクトップ サービスは複数の役割サービスにより構成されており、各コンポーネント間でも様々な通信を行っています。また、その通信の目的によって使用されるポートが異なります。 以下に表形式で、コンポーネント毎に受信に使用するポートとその目的について記載しております。 ぜひリモート デスクトップ サービスの構成の際に、ご参考にしていただければと思います。 (※ 構築の前提条件といたしまして、対象サーバーが Active Directory に参加している環境としています。)   各役割サーバー間の通信で使用されるポート 各役割サーバー間の通信は、その目的によって使用するポートが異なります。役割ごとの使用するポートの一覧は以下の通りです。 RD 接続ブローカー 発信 受信 サービス ポート番号 目的 クライアント RD 接続ブローカー RDP… Read more

“Network List Service” が無効化されているとタスク スケジューラの管理コンソールでエラーが発生します

こんにちは。 Windows Platform サポートの丸山です。 本日は、タスク スケジューラーの管理コンソールで表示されるエラーの件について、ご紹介いたします。 ■ 発生する事象について Windows Vista や Windows Server 2008 以降の OS では、ネットワークの場所の管理のため、”Network List Service” というサービスが動作しておりますが、”Network List service” が無効化されている環境では、タスク スケジューラの管理コンソール画面で、タスクの条件を表示しようとすると、タスク スケジューラの管理コンソール画面にてエラーが発生し、スナップインがアンロードされてしまいます。 図:”Network List service” が無効化されている様子 図:タスク スケジューラの管理コンソールのエラー画面 (1) 図:タスク スケジューラの管理コンソールのエラー画面 (2) 図:タスク スケジューラの管理コンソールのエラー画面 (3) ■ 事象の回避策について 本事象は、”Network List Service” が無効化されており、”条件” タブの内容を表示するための情報の取得が失敗することで発生します。 “Network List Service” が無効化されている状況は、非推奨の状態となりますため、”Network List Service” のスタートアップの種類を “手動” または “自動”… Read more

“繰り返し間隔” が 1 分のタスクを実行すると、時間の経過とともにタスクの実行が徐々に遅れる事象について

こんにちは。Windows プラットフォーム サポートの丸山です。 本日は、Windows Server 2012 / Windows Server 2012 R2 環境にて “繰り返し間隔” が 1 分のタスクを実行すると、時間の経過とともにタスクの実行が徐々に遅れる事象について、ご紹介させていただきます。 ■ 発生する事象について タスク スケジューラでは、トリガーの作成時に “繰り返し間隔” を設定することができますが、Windows Server 2012 や Windows Server 2012 R2 環境にて、”繰り返し間隔”が 1 分のタスクを実行すると、時間の経過とともにタスクの実行が徐々に遅れる事象が確認されています。 また、Windows Server 2012 環境では、タスクの実行が 10 秒以上遅延すると、タスクが実行されなくなります。 なお、Windows 10 や、Windows Server 2016 環境では、本事象は発生しません。 図:繰り返し間隔の設定 上記のタスクを実行し、時間が経過すると、タスクの実行時間が徐々に遅れていきます。 例えば以下のスクリーンショットでは、TEST1 のタスクの実行が 7 秒遅れています。 図:タスクの実行が遅れる様子 ■ 確認されている回避策について 本事象は以下の回避策が有効であることが判明しています。 (1) ”タスクがすでに実行中の場合に適用される規則” を “新しいインスタンスを開始しない”… Read more

Windows Server バックアップにおける容量と世代管理について

こんにちは。Windows プラットフォーム サポートの野村です。 今回は Windows Server バックアップにおける容量と世代管理についてご紹介します。   Windows Server バックアップは OS 標準で搭載されている機能です。 GUI とコマンド (Wbadmin.exe) によるバックアップ・リストアができます。 バックアップ データの保存形式として仮想ディスク (VHD または VHDX 形式) を使用し、VSS (ボリューム シャドウ コピー サービス) の機能を用いて複数世代のバックアップを保持できます。 バックアップ データの格納先として、[バックアップ専用のハードディスクにバックアップする]、[ボリュームにバックアップする] と [共有ネットワーク フォルダーにバックアップする] を指定できますが、格納先の種類により保持可能なバックアップの世代数が異なります。 バックアップ格納先での容量の圧迫を避けるために、バックアップの容量・世代数を制限したいとのお問い合わせをいただくことがあります。 本ブログでは、この世代数の管理の違いについてご案内いたします。     ============================= 保持可能なバックアップの世代数について ============================= それぞれのバックアップ格納先における世代管理について纏めると、以下の表のようになります。 バックアップ格納先 世代 世代数の変更 バックアップ格納先の容量が圧迫した場合の動作 [バックアップ専用のハードディスクにバックアップする] 最大 512 世代保存 変更不可 シャドウ コピーを保存する容量が足りないと最も古い世代から自動的に削除 (※)… Read more

Windows Server 2012 および Windows Server 2012 R2 環境で発生する Explorer.exe のクラッシュについて

※2016/05/18 追記 : 問題を解決するための技術情報 が公開されました! こんにちは。 Windows プラットフォーム サポートの丸山です。 本日は、リモート デスクトップ環境で発生する Explorer.exe のクラッシュについて、ご紹介したいと思います。 最近弊社では、リモート デスクトップへのログオン時に、Explorer.exe がクラッシュしてしまう問題が報告されております。 事象発生時には、以下の動画のように Explorer.exe がクラッシュし、再起動を繰り返すためユーザーはデスクトップを操作することができません。 また、アプリケーションのイベント ログには、次のようなイベントが多数記録されます。 ログの名前:         Application ソース:           Application Error イベント ID:       1000 レベル:           エラー ユーザー:          N/A コンピューター:       XXXXXXXX 説明: 障害が発生しているアプリケーション名: explorer.exe、バージョン: 6.3.9600.16384、タイム スタンプ: 0x5215d379 障害が発生しているモジュール名: twinui.dll、バージョン: 6.3.9600.16384、タイム スタンプ: 0x5215d80a 例外コード: 0xc0000005 障害オフセット: 0x000000000001022c 障害が発生しているプロセス ID: 0x42c 障害が発生しているアプリケーションの開始時刻: 0x01d178287f81e4da… Read more

フェールバックの動作について

こんにちは。Windows プラットフォーム サポートの加藤です。本日は、フェールオーバー クラスターの機能のひとつであるフェールバックについてご紹介させていただきます。 ■フェールバックとはフェールバックとは、障害が発生したノードが再び利用できる状態になった時点で、フェールオーバーにより移動したサービスまたはアプリケーションが既定のノードへ自動的に移動する設定です。既定値では無効となっていますが、[フェールバックを許可する] を有効にすることで設定いただくことができます。 以下、フェールバックの動作について Node 1 , Node 2 の 2 台のノードでクラスターを構成する環境を例にご紹介させていただきます。 (1) 通常稼働状態 通常時の構成は、下記の図のように仮想マシンを 2 台ずつそれぞれのノードがホストする構成です。仮想マシン 1 (VM 1 :以下仮想マシンは VM と記載)、VM 2 は優先所有者を Node 1 として [フェールバックを許可する] を設定しています。 Node 1 : VM 1、VM 2Node 2 : VM 3、VM 4 (2) 障害の発生 (クラスター サービスの停止) Node 1 で何らかの障害が発生し、Node 1 のクラスター サービス (または OS… Read more