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Microsoft Japan Windows Technology Support

クラスター環境における特定のノードへの仮想マシンの移動失敗事象について

こんにちは。Windows プラットフォーム サポートの野村です。   今回は、Hyper-V クラスター環境において、クラスターに登録した仮想マシンがある特定のノードへ移動できなくなる事象についてご紹介いたします。     Hyper-V クラスターにおいて、ノード間での仮想マシンの移動は基本的に成功するにも関わらず、ある特定のノードへの移動時のみ失敗してしまう事象が発生したとの報告がございました。 この時、下記のエラーがイベント ログ (System、Microsoft-Windows-Hyper-V-Config-Admin) に記録されます。     ログの名前: System ソース: Microsoft-Windows-FailoverClustering イベント ID: 1069 タスクのカテゴリ: リソース コントロール マネージャー レベル: エラー ユーザー: SYSTEM 説明: クラスター化された役割 ‘×××’ の種類 ‘Virtual Machine Configuration’ のクラスター リソース ‘Virtual Machine Configuration ×××’ が失敗しました。エラー コード: ‘0x43’ (‘The network name cannot be found.’)。 リソースおよび役割のエラー ポリシーに基づいて、このノードでリソースをオンラインにする処理またはグループをクラスターの別のノードに移動した後に再起動する処理がクラスター… Read more

データ コレクター セットの停止に時間がかかる事象について

皆さんこんにちは。 Windows プラットフォーム サポートの丸山です。 本日は、パフォーマンス モニターのデータ コレクター セットの停止に時間がかかる事象について、ご紹介させていただきます。 ■ データ コレクター セットの停止にかかる時間について 弊社では、データ コレクター セットの停止を実行すると、数分から数十分かかる。といったお問い合わせや、データ コレクター セットを停止してから開始しようとすると失敗するときがある。といったお問い合わせをいただくことがあります。 このような場合、データ マネージャーの設定にて、“データ管理とレポート生成を有効にする” のチェックが有効になっているために、データ コレクター セットの停止処理に時間がかかっている可能性があります。 図:“データ管理とレポート生成を有効にする” のチェックの場所 データ マネージャーによる処理にはどれぐらい時間がかかるのか、実際に試してみましょう。 以下の例は、Azure 上に A1 Basic サイズの VM を作成し、System Performance のテンプレートを元に 24 時間のログ採取を行ったものです。データ コレクター セットの停止に 25 分ほどかかっています。 図:”データ コレクター セット” の停止に 25 分かかる例 またこちらは同じ A1 Basic サイズの VM において “データ管理とレポート生成を有効にする” のチェックを外し、24 時間のログ採取を行ったものですが、データ… Read more

リモート デスクトップ サービス環境で使用するポートについて

皆さん、こんにちは。 今回は Windows Server 2012、Windows Server 2012 R2、Windows Server 2016 における、リモート デスクトップ サービス (セッション ベースと仮想マシン ベース (VDI)) で使用するポートについてご紹介します。 最近では、セキュリティ対策の一環として、ファイアウォールにて通信に使用するポートを制限されている環境も多いのではないでしょうか。 リモート デスクトップ サービスをお使いいただいている場合、どのポートを制限すればいいのか、お悩みの方もいらっしゃるかと思います。 リモート デスクトップ サービスでは、クライアント PC から接続を行う際に、既定で 3389 のポートを使用します。 それ以外にも、リモート デスクトップ サービスは複数の役割サービスにより構成されており、各コンポーネント間でも様々な通信を行っています。また、その通信の目的によって使用されるポートが異なります。 以下に表形式で、コンポーネント毎に受信に使用するポートとその目的について記載しております。 ぜひリモート デスクトップ サービスの構成の際に、ご参考にしていただければと思います。 (※ 構築の前提条件といたしまして、対象サーバーが Active Directory に参加している環境としています。)   各役割サーバー間の通信で使用されるポート 各役割サーバー間の通信は、その目的によって使用するポートが異なります。役割ごとの使用するポートの一覧は以下の通りです。 RD 接続ブローカー 発信 受信 サービス ポート番号 目的 クライアント RD 接続ブローカー RDP… Read more

“Network List Service” が無効化されているとタスク スケジューラの管理コンソールでエラーが発生します

こんにちは。 Windows Platform サポートの丸山です。 本日は、タスク スケジューラーの管理コンソールで表示されるエラーの件について、ご紹介いたします。 ■ 発生する事象について Windows Vista や Windows Server 2008 以降の OS では、ネットワークの場所の管理のため、”Network List Service” というサービスが動作しておりますが、”Network List service” が無効化されている環境では、タスク スケジューラの管理コンソール画面で、タスクの条件を表示しようとすると、タスク スケジューラの管理コンソール画面にてエラーが発生し、スナップインがアンロードされてしまいます。 図:”Network List service” が無効化されている様子 図:タスク スケジューラの管理コンソールのエラー画面 (1) 図:タスク スケジューラの管理コンソールのエラー画面 (2) 図:タスク スケジューラの管理コンソールのエラー画面 (3) ■ 事象の回避策について 本事象は、”Network List Service” が無効化されており、”条件” タブの内容を表示するための情報の取得が失敗することで発生します。 “Network List Service” が無効化されている状況は、非推奨の状態となりますため、”Network List Service” のスタートアップの種類を “手動” または “自動”… Read more

“繰り返し間隔” が 1 分のタスクを実行すると、時間の経過とともにタスクの実行が徐々に遅れる事象について

こんにちは。Windows プラットフォーム サポートの丸山です。 本日は、Windows Server 2012 / Windows Server 2012 R2 環境にて “繰り返し間隔” が 1 分のタスクを実行すると、時間の経過とともにタスクの実行が徐々に遅れる事象について、ご紹介させていただきます。 ■ 発生する事象について タスク スケジューラでは、トリガーの作成時に “繰り返し間隔” を設定することができますが、Windows Server 2012 や Windows Server 2012 R2 環境にて、”繰り返し間隔”が 1 分のタスクを実行すると、時間の経過とともにタスクの実行が徐々に遅れる事象が確認されています。 また、Windows Server 2012 環境では、タスクの実行が 10 秒以上遅延すると、タスクが実行されなくなります。 なお、Windows 10 や、Windows Server 2016 環境では、本事象は発生しません。 図:繰り返し間隔の設定 上記のタスクを実行し、時間が経過すると、タスクの実行時間が徐々に遅れていきます。 例えば以下のスクリーンショットでは、TEST1 のタスクの実行が 7 秒遅れています。 図:タスクの実行が遅れる様子 ■ 確認されている回避策について 本事象は以下の回避策が有効であることが判明しています。 (1) ”タスクがすでに実行中の場合に適用される規則” を “新しいインスタンスを開始しない”… Read more

wbadmin delete backup コマンドでバックアップ フォルダーが消える

こんにちは。 Windows プラットフォーム サポートの福田です。 皆さん、下記のような運用シナリオを検討したことはありませんか。 ・ Windows Server バックアップを使用し、過去 2 世代分以上のバックアップを保持している状態で、バックアップデータを保存しているディスクの空き容量を増やしたい。 ・ 最新世代のバックアップのみ残し、古い世代のバックアップをすべて削除したい。 上記のような運用シナリオの場合、条件次第でバックアップデータがすべて消失し、リストアができなくなる可能性があります。 これからご紹介する現象の詳細及び対処方法を参考にしていただければ幸いです。   現象について オプション keepversions:1 と -backupTarget を指定して wbadmin delete backup コマンドを実行する場合、最新世代のバックアップのみを残し、それ以外の古い世代のバックアップをすべて削除することができます。 しかし、このコマンドの実行により、バックアップデータを格納しているフォルダー自体が消失します。 その後、加えて、最新世代のバックアップのデータを保持しているスナップショットも何らかの原因で削除されてしまった場合(留意事項)、すべてのバックアップのデータが消失してしまい、障害時にリストアができなくなる可能性があります。   対処方法について 対処方法としては、オプション -keepversions と -backupTarget を指定してwbadmin delete backup コマンドを実行する場合、-keepversions の値を 2 以上に設定する必要があります。 留意事項: スナップショットは Volsnap ID:25 が記録されるケース等、様々な要因で消失してしまう可能性が予想され、それが原因で最新のバックアップまで失われてしまうことが考えられます。 従いまして、バックアップデータを格納しているフォルダー自体が存在しない状態で運用を行うことは推奨はされません。 —————————————————— 参考情報 Volsnap 25 イベントについて https://blogs.technet.microsoft.com/askcorejp/2012/02/21/volsnap-25/ ——————————————————  … Read more

Windows Server バックアップにおける容量と世代管理について

こんにちは。Windows プラットフォーム サポートの野村です。 今回は Windows Server バックアップにおける容量と世代管理についてご紹介します。   Windows Server バックアップは OS 標準で搭載されている機能です。 GUI とコマンド (Wbadmin.exe) によるバックアップ・リストアができます。 バックアップ データの保存形式として仮想ディスク (VHD または VHDX 形式) を使用し、VSS (ボリューム シャドウ コピー サービス) の機能を用いて複数世代のバックアップを保持できます。 バックアップ データの格納先として、[バックアップ専用のハードディスクにバックアップする]、[ボリュームにバックアップする] と [共有ネットワーク フォルダーにバックアップする] を指定できますが、格納先の種類により保持可能なバックアップの世代数が異なります。 バックアップ格納先での容量の圧迫を避けるために、バックアップの容量・世代数を制限したいとのお問い合わせをいただくことがあります。 本ブログでは、この世代数の管理の違いについてご案内いたします。     ============================= 保持可能なバックアップの世代数について ============================= それぞれのバックアップ格納先における世代管理について纏めると、以下の表のようになります。 バックアップ格納先 世代 世代数の変更 バックアップ格納先の容量が圧迫した場合の動作 [バックアップ専用のハードディスクにバックアップする] 最大 512 世代保存 変更不可 シャドウ コピーを保存する容量が足りないと最も古い世代から自動的に削除 (※)… Read more

MinDiffAreaFileSize レジストリ に関しての更新プログラムが公開されました。

こんにちは、Windows プラットフォーム サポートの城野です。 ボリューム シャドウコピー サービスに関しまして重要な更新が二つ公開されましたので以下にご説明いたします。 Windows Server 2012 R2 環境で、MinDiffAreaFileSize レジストリ の設定が正常に動作しない問題、 および MinDiffAreaFileSize レジストリの最大設定値の変更について、以下二つの更新プログラムが公開されました。 文書番号: 3140250 MinDiffAreaFileSize doesn’t work on Windows Server 2012 R2 https://support.microsoft.com/en-us/kb/3140250 文書番号: 3145384 MinDiffAreaFileSize registry value limit is increased from 3 GB to 50 GB in Windows 8.1 or Windows Server 2012 R2 https://support.microsoft.com/en-us/kb/3145384 – 詳細 Windows Server 2012… Read more

Windows Server 2012 R2 におけるネットワーク障害からの仮想マシンの復旧について

こんにちは。Windows プラットフォーム サポートの野村です。今回は、Windows Server 2012 R2 の新機能である “保護されているネットワーク” により、ネットワーク障害から仮想マシンが復旧するシナリオについてご紹介します。 Windows Server のフェールオーバー クラスターの機能は仮想マシンの実行状態、およびクラスター ネットワークとクラスター ストレージの正常性をを常時監視しています。さらに、仮想マシンのネットワークと仮想スイッチの接続の障害検知も行います。 Windows Server 2012 R2 では、ネットワーク障害が発生した場合にライブ マイグレーションによって、仮想マシンをフェールオーバー クラスターの他のノードに移動させる新機能を導入しました。これにより、仮想マシン内で起動しているサービスが中断してしまうようなネットワーク障害が発生した場合でも、仮想マシンをネットワーク アクセスが提供できるノードへ移動することで、可用性を向上させることができます。既定では、この機能を提供するプロパティである [保護されているネットワーク接続] が全ての仮想ネットワーク アダプターにおいて有効になっています。 なお、ライブ マイグレーション先のノードにおいて使用可能なネットワークが無い場合、上述の仮想マシンのライブ マイグレーションは実行されません。これは、そもそもライブ マイグレーションを開始させるリソースを所有していないノードへ仮想マシンが移動することを避けるためです。クラスター ノード上の必要なネットワークとシステム リソースが利用可能である限り、そのノードは仮想マシンの移動先として選択されます。 また、同時にライブ マイグレーションが可能な仮想マシンの台数には制限があります。ホスト上のネットワーク障害により影響を受ける仮想マシンが、同時ライブ マイグレーション可能台数よりも多い場合、仮想マシンのライブ マイグレーションは一旦キューに登録されます。ネットワーク障害が復旧し再び利用可能になると、ライブ マイグレーション キューに登録されている仮想マシンのライブ マイグレーションはキャンセルされます。 [保護されているネットワーク接続] のプロパティは、仮想マシンのネットワーク アダプターの設定では [高度な機能] の新しいプロパティです。このプロパティにより、ネットワーク障害が起きた際に、仮想マシンを他のノードへ移動させて可用性を保つための重要なネットワーク アダプターにするかどうかを選択することができます。 例えば、仮想マシンに外部ネットワークとバックアップとして使用するネットワークの 2 つの仮想スイッチが接続されている場合、バックアップ用ネットワーク アダプターに対してプロパティを無効にし、外部用ネットワークに対して有効にする、といった仮想ネットワーク アダプター単位の設定が可能です。この場合、もし、バックアップ用ネットワークに障害が発生しても、仮想マシンは移動しませんが、外部用ネットワークに障害があった場合、仮想マシンはネットワークが有効なノードにライブ マイグレーションされます。 なお、多くのネットワーク障害のシームレスな処理および冗長性確保のためにも、運用に際して重要なネットワークに対してはネットワーク チーミングを使用することを推奨しています。   <シミュレーション>… Read more

Windows Server 2012 および Windows Server 2012 R2 環境で発生する Explorer.exe のクラッシュについて

※2016/05/18 追記 : 問題を解決するための技術情報 が公開されました! こんにちは。 Windows プラットフォーム サポートの丸山です。 本日は、リモート デスクトップ環境で発生する Explorer.exe のクラッシュについて、ご紹介したいと思います。 最近弊社では、リモート デスクトップへのログオン時に、Explorer.exe がクラッシュしてしまう問題が報告されております。 事象発生時には、以下の動画のように Explorer.exe がクラッシュし、再起動を繰り返すためユーザーはデスクトップを操作することができません。 また、アプリケーションのイベント ログには、次のようなイベントが多数記録されます。 ログの名前:         Application ソース:           Application Error イベント ID:       1000 レベル:           エラー ユーザー:          N/A コンピューター:       XXXXXXXX 説明: 障害が発生しているアプリケーション名: explorer.exe、バージョン: 6.3.9600.16384、タイム スタンプ: 0x5215d379 障害が発生しているモジュール名: twinui.dll、バージョン: 6.3.9600.16384、タイム スタンプ: 0x5215d80a 例外コード: 0xc0000005 障害オフセット: 0x000000000001022c 障害が発生しているプロセス ID: 0x42c 障害が発生しているアプリケーションの開始時刻: 0x01d178287f81e4da… Read more