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Microsoft Japan Windows Technology Support

クラスターディスク ClusDisk.sys の Persistent Reservation について

いつも弊社製品をご利用いただきまして誠にありがとうございます。 Windows プラットフォーム サポートの石田です。 今回は、Microsoft Windows Server Failover Cluster の共有ディスクに対する予約 (Persistent Reservation) の 動作についてご紹介させていただきます。 クラスターサービスでは共有ディスクの排他制御を行うため、SCSI-3 で規格されている Persistent Reserve コマンドセットを利用しています。 そのため、利用する HBA と共有ディスクを提供するストレージは SCSI-3 に対応している必要がございます。 クラスターで利用される共有ディスクにアクセスする際、ディスク毎に管理されている Reservation Table に ノード毎に一意に識別できる予約キーを登録します。 最初にキーを登録できたノードがディスクをオンラインにします。 既に別のノードによってキーが登録されておりキーの登録に失敗した場合は、キーが解放されるまで待機状態となります。 ディスクをオンラインにしているノードはディスクに対して 3 秒ごとに Persistent Reserve コマンドを 発行して予約情報を更新します。 ノード 1 とノード 2 にてディスクへ予約キーが登録されるまでの流れ、および障害が検知された際の動作については 以下のようになります。 1. ノード 1 のクラスター起動時に対象のストレージに向けて Register & Reserve を発行しストレージの Registration TableおよびReservation Tableに予約キーを登録します。… Read more

シャドウコピーの記憶域を設定するボリュームの制限について

こんにちは、Windows プラットフォーム サポートです。 VSS (ボリューム シャドウ コピー サービス) をご利用の環境で、シャドウ コピーを保存するための記憶域を、 別ボリュームに設定できないという事象についてご説明します。   ■ VSS のボリューム サイズ制限 シャドウ コピー対象のボリュームと、シャドウ コピーを保存するための記憶域 どちらも、ボリューム サイズに制限がございます。 64 TB 未満のボリュームをご利用ください。   ■ VSS とは? ボリューム シャドウ コピー サービス(VSS)は、ボリュームの静止点であるシャドウ コピーを作成するサービスです。 このシャドウ コピーをもとにバックアップを作成したり、そのまま保管して古いファイルを復元できるようにするなどの 用途で利用されます。 ※ 詳細は、ボリューム シャドウ コピー サービス (VSS) についてのブログをご参照ください。   ■ シャドウ コピーの記憶域とは? シャドウ コピーは、ボリュームの差分データを指します。 シャドウ コピーの記憶域は、この差分データを保存するための領域です。 シャドウ コピーを利用したバックアップを実行すると、シャドウ コピーの記憶域が設定され、シャドウ コピーが作成されます。… Read more

最も古い共有フォルダーのシャドウコピーが削除されてしまう事象について

こんにちは、Windows プラットフォーム サポートの加藤です。 今回は、共有フォルダーのシャドウ コピーが世代数の上限値まで保存されている状態で、Windows Server バックアップや読み取り chkdsk など、シャドウ コピーの自動作成を行うアプリケーションを実行すると、最も古い共有フォルダーのシャドウ コピーが削除されてしまう事象について、ご紹介いたします。 この事象は、次期の Windows OS より修正が行われるため、現在お使いの OS ではシャドウ コピーを取得する世代の上限値を 1 つ多く設定する対策が必要となります。   対象 OS Windows Server 2008 R2 Windows Server 2012 / 2012 R2 Windows Server 2016   目次 シャドウ コピーとは シャドウ コピーの種類 シャドウ コピー作成 / 世代管理 の仕組み シャドウ コピーの設定 事象について 事象解説 事象の回避策 [参考] 事象発生の検証  … Read more

Windows Server 2016 で記憶域階層を用いた仮想ディスクを作成する際の注意点

こんにちは、Windows プラットフォーム サポートの堀合です。 今回は Windows Server 2016 で記憶域スペースの機能を利用して記憶域階層を用いた 仮想ディスクを作成する際の注意点についてご紹介します。 なお、記憶域スペースの機能で記憶域プールから仮想ディスクを作成した後、仮想ディスクの 拡張が実行できないことがございます。これは想定された動作ですが、本件では触れていないため 詳細は以下の Blog をご参照ください。 記憶域スペースの NumberOfColumns と仮想ディスクの拡張について https://blogs.technet.microsoft.com/askcorejp/2017/06/22/numberofcolumns-of-storagespace/ ■ 記憶域階層について Window Server 2012 R2 より記憶域スペースでは記憶域プールにSSDとHDDの両方が 存在している場合、2つの記憶域の階層から構成される仮想ディスクの作成が可能となりました。 ・SSD階層は頻繁にアクセスされるデータ用 ・HDD階層はアクセスする頻度が少ないデータ用 記憶域スペースはデータのアクセス頻度に基づき、データを1MB単位のサブファイル(ブロック)レベルで 2つの階層の間で移動させます。記憶域階層は頻繁にアクセスされるデータを SSD に、アクセスする頻度が 少ないデータは HDD に移動させることで、パフォーマンスがすぐれた仮想ディスクを作成することができます。   ■ Windows Server 2016 における仮想ディスク(階層化)作成の注意点 記憶域プールから仮想ディスク(階層設定)を作成する際に、仮想ディスクに割り当てる容量を 設定しますが、Windows Server 2016 では “最大サイズ” を選択すると作成実行後、以下のエラーが発生します。     これは、Windows Server 2016 に追加された新機能「記憶域スペースダイレクト」の multi-resiliency… Read more

volsnap.sys ドライバーにて Stop エラーが発生する問題について

いつも弊社製品をご利用いただきまして誠にありがとうございます。 Windows プラットフォーム サポートの石田です。 ボリューム シャドウコピー機能を (VSS) をご利用いただいている環境にて Stop エラーが発生した際の対応についてご案内させていただきます。 事象: ボリューム シャドウコピー機能を利用しているシステムでは volsnap.sys ドライバーの問題でブルースクリーンが発生し以下の Stop エラーメッセージが記録されることがございます。 STOP 0x000000d1 (0xfffff80050130b70, 0x0000000000000002, 0x0000000000000008, 0xfffff80050130b70) 第1引数、第4引数の値は環境によって異なります。 原因: volsnap.sys ドライバーの実装の不具合により、設計上本来ページアウトされないことが前提である本ドライバ内の関数のコード領域が、実際にはページアウトされてしまうことが原因となります。 これまでに本事象が発生した事例は弊社でも数件程度しか報告がございません。 そのため、発生頻度はかなり稀であると認識しております。 本不具合につきましては、2018年1月19日時点では、”対象OS”のいずれにおきましても修正モジュールは作成されておりません。 なお、全てのSTOP 0xD1エラーの原因が、本不具合によるものとは限りません。本不具合と関係しない問題に起因して、STOP 0xD1 が発生する可能性も考えられます。 回避策: DisablePagingExecutive レジストリー値を設定しカーネルモジュールがページアウトされないようにします。 コマンドプロンプトを管理者モードで起動します。 以下のコマンドを実行します。 reg add “HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager\Memory Management” /v DisablePagingExecutive /t REG_DWORD /d 0x1 ※すべて 1 行で実行します。 システムを再起動します。 回避策の実施後はドライバのコード部分がメモリからページアウトされなくなりますので、実施前と比較して、利用可能メモリが減る可能性がございます。… Read more

Windows Server 2012 / 2012R2 以降のデフラグの変更点

こんにちは、Windows プラットフォーム サポートの鎌滝です。 デフラグは Windows XP/2003 世代から実施されていたファイル システム レベルのメンテナンスであり、断片化の起きたファイルのディスク I/O のパフォーマンスを向上させるために実施されます。今回は Windows Server 2012 以降のデフラグに追加された機能とデフラグを実施する必要性について、ご紹介したいと思います。 本項は Windows Server 2012 以降のデフラグにについて書かれた以下のブログをもとに、日本語での説明を行います。 What’s New in Defrag for Windows Server 2012/2012R2   1. デフラグの有効性 そもそも、デフラグは何のために行われるのか、実施する必要はあるかについて、説明します。なお、ここで議論するデフラグはファイルの断片化を解消する “従来のデフラグ” です。 ファイルへの書込み、消去、サイズ変更が継続的に実施される環境で、物理ディスク上で継続した領域を確保できない場合に、その変更は別の空き領域に書き込まれるため、ファイルの断片化が起こるのは自然な現象です。ファイルに断片化が起きた場合、そのファイルの読み書きには断片化が起きていないファイルより多くの時間を要するため、ディスク I/O のパフォーマンスの観点からデフラグは有効です。 また、デフラグを実施することで、ディスク上に連続した空き領域を確保できます。 Windows Server バックアップなどでボリューム シャドウ コピー サービス (VSS) を使用する場合、スナップショットの準備に Diff Area と呼ばれる連続した領域が必要になります。極度な断片化を解消し、連続した空き領域確保する観点からもデフラグは有効です。 では、この “従来のデフラグ” を実施する必要はあるのか、の説明の前に、デフラグ コマンドに追加されたオプションについて次項で説明します。結論はその後の項番 3 で触れたいと思います。… Read more

VMware 環境で作成された仮想マシンのドライブにアクセスできない

こんにちは、 Windows & Device グループの松村です。 今回は VMware 環境で確認されている、VMware 環境で作成された仮想マシンのドライブにアクセスできなくなる事象について、グループ ポリシーに触れながらご説明いたします。 グループ ポリシーとは? グループ ポリシーとは、その名の通りグループに適用されるポリシー(方針・規範)のことです。 各ポリシー項目は様々であり、一例として以下が挙げられます。 ・コントロール パネルと PC 設定へのアクセスを禁止する・プリンターを追加できないようにする・ユーザーのログオン時に実行するプログラムを指定する など グループ ポリシーは個別に設定されるのではなく、多岐にわたるカテゴリーのポリシーの設定をまとめたものをグループ ポリシー オブジェクト (GPO) として作成し適用するのが基本動作となります。 このポリシーの割り当ては Active Directory ドメイン サービス (AD DS) で管理された複数のコンピューターに一括で割り当てることが可能です。 また、AD DS に参加していないローカル コンピューターでもローカル グループ ポリシーを利用することで実現が可能です。 GPO は階層順に優先度があり、次のように子組織単位 (OU) に適用される GPO が最も優先されます。 子 OU 親 OU ドメイン サイト ローカル コンピューター 複数の階層で… Read more

自動マウントを無効に設定したシステムにて Windows Server バックアップが失敗する場合の対応について

いつも弊社製品をご利用いただきまして誠にありがとうございます。 Windows プラットフォーム サポートの石田です。 今回は、自動マウントを無効の状態に設定している環境にて Windows Server バックアップが失敗してしまう事象の対応についてご案内させていただきます。 Windows Server 2008 R2 以降の Windows Server バックアップをご利用の環境にて自動マウントを無効の状態に設定している場合、バックアップが失敗する場合がございます。 現時点では自動マウントが無効に設定されている状態で Windows Server バックアップを実行することは想定されておりませんので、自動マウントが無効の状態でバックアップが失敗する場合の対応策としましては、自動マウントを有効に戻していただいてからバックアップを実行していただく必要がございます。 以下、詳細となります。 [現象] 自動マウントを無効に設定したシステムにて Windows Server バックアップにてバックアップを実行すると、以下のようなエラーで失敗する。   [対応策] 管理者権限でコマンド プロンプトを起動します。 自動マウントを有効にする場合は、以下のコマンドを実行します。 >mountvol /E 自動マウントを有効に設定していただきバックアップが成功するかご確認ください。 なお、バックアップが成功した場合に、再度、自動マウントを無効にする場合は、 以下のコマンドを実行します。 >mountvol /N また、自動マウントの設定を確認する場合は、diskpart コマンドで確認します。 管理者権限でコマンド プロンプトを起動します。 diskpart を実行し、diskpart プロンプトに移ります。 automount コマンドを実行します。 DISKPART> automount exit コマンドにて diskpart を終了します。 DISKPART> exit… Read more

[オブジェクト アクセスの監査] を有効にした状態で Windows Firewall ログの書き込みが行えない。

こんにちは。 Windows プラットフォーム サポートの横山です。 今回は [オブジェクト アクセスの監査] を有効にすると、リムーバブル記憶域として接続した USB メモリに対する Windows Firewall ログの書き込みに失敗する事象についてお伝えいたします。 本事象について、[オブジェクト アクセスの監査] を有効化した際におけるリムーバブル記憶域に対する OS の挙動と Windows Firewall サービスの挙動とあわせてご説明いたします。 1. [オブジェクト アクセスの監査] とリムーバブル記憶域について 2. Windows Firewall サービスと Restricted SID について 3. 対処法について 1. [オブジェクト アクセスの監査] とリムーバブル記憶域について まず、[オブジェクト アクセスの監査] を有効化した場合、Portable Device Enumerator Service (wpdbusenum) がリムーバブル記憶域へのアクセス時にデバイスのアクセス コントロール リスト (ACL) を設定し、各デバイスへのアクセス制御を行います。 ユーザーやアプリケーション、プロセスが ACL の設定されたデバイスへのアクセスを試みた際には、アクセス権のチェックが行われます。 対して、[オブジェクト アクセスの監査]… Read more

完全メモリ ダンプ採取のための設定手順について

こんにちは。 Windows プラットフォーム サポートの福田です。 今回は完全メモリ ダンプ採取のための設定手順についてスクリーンショットを交えつつ、ご紹介いたします。 注意事項 : Microsoft Customer Support and Services のエンジニアが明示的にお客様に依頼した場合にのみ、この作業を行ってください。 Microsoft Customer Support and Services (CSS) に問い合わせる必要がある場合、エンジニアが問題を特定するための必要な情報を入手するために役立ちます。 以下の手順を完了するには、管理者または Administrators グループのメンバーとしてログオンしている必要があります。 コンピューターがネットワークに接続されている場合は、ネットワーク ポリシーの設定によって、この手順を実行できないことがあります。   メモリ ダンプとは すべてのプログラムはメモリにて展開され、CPU が読み出し、プログラムを実行しています。 従いまして、プログラムがフリーズおよびクラッシュなどする際は、 メモリ領域の情報を記録するメモリダンプを生成し、原因の調査に使用します。   なぜ完全メモリ ダンプなのか メモリ ダンプには以下の 3 つの種類があります。 カーネル メモリ ダンプ、最小メモリ ダンプ (256 KB)、完全メモリ ダンプです。 カーネル メモリ ダンプに関しては、カーネル メモリのみを記録し、ユーザー モードの情報はないため、トラブルの原因を特定できない場合があります。 最小メモリ ダンプ (256… Read more