NUMA を無効にしたシステムにて Stop 20001 (HYPERVISOR_ERROR) エラーが発生する問題について

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Windows プラットフォーム サポートの石田です。

NUMA を無効にしたシステムにて Stop 20001 (HYPERVISOR_ERROR) エラーが発生する問題についてご案内させていただきます。

[事象]
Hyper-V をご利用の環境で以下の構成に該当するシステムでは Stop 20001 (HYPERVISOR_ERROR) エラーが発生する場合がございます。

- サーバー構成
65 個以上の論理プロセッサ (スレッド含む) が搭載されており、且つ NUMA を無効に設定している。

- 対象 OS
Windows Server 2012
Windows Server 2012 R2
Windows Server 2016

※ Windows Server 2008 R2 以前の Hyper-V では最大論理プロセッサ数は 64 個に制限されているため
本事象の影響を受けません。

[原因]
Hyper-V では、1 NUMA ノードあたりのプロセッサ数が 65 個以上の構成を想定して実装されていないため、65 番目以降のプロセッサに Hypervisor スレッドがディスパッチされると正常に動作できずに Stop 20001 (HYPERVISOR_ERROR) エラーが検知されます。
一般的に 65 個以上の論理プロセッサ (スレッド含む) が搭載されているシステムにて NUMA を無効にすると、1 NUMA ノードあたりのプロセッサ数が 64個を超える構成となります。

なお、本不具合につきましては、2018年 7 月 2 日時点では、"対象OS" のいずれにおきましても修正モジュールはリリースされておりません。
修正が公開された場合は随時この記事に追記してお知らせします。

また、全ての Stop 20001 (HYPERVISOR_ERROR) エラーの原因が、本不具合によるものとは限りません。
本不具合と関係しない問題に起因して、Stop 20001 (HYPERVISOR_ERROR) エラーが発生する可能性もございます。

[回避策]
1 NUMA ノードあたりのプロセッサ数が 64 個を超えないよう Firmware 側で NUMA を有効します。
NUMA の有効化についてはご利用のサーバーサポートベンダー様へご確認の上、ご実施ください。

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