Windows Server 2016 の Hyper-V 上の Windows Server 2008 SP2 のゲスト OS の統合サービスについて

こんにちは。Windows & Device グループの江田です。
今回は、Windows Server 2016 の Hyper-V 上で Windows Server 2008 SP2 を動作させている環境についてお話しさせていただきます。

まず、Windows Server 2008 SP2 については、既にサポートが終了されていると思われている方がいます。
Windows VISTA については、2017/04/11 に既にサポート終了しておりますが、Windows Server 2008 SP2 については、延長サポートとはなりますが、2020/01/14 まで提供予定となっております。

[サポート状況についてはこちらから]
製品のライフサイクルの検索
https://support.microsoft.com/ja-jp/lifecycle/search/1163

[延長サポートについてはこちらから]
マイクロソフト ライフサイクル ポリシーに関するよくある質問
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/17140/lifecycle-faq-general-policy-questions

あくまで延長サポートフェーズとなっておりますので、サポート提供を受けれるお客様が限定されることや様々な制約がございます。また、あと 2 年弱 (2018 年 5 月現在) でサポートも完全に終了しますので早めに移行することを強く推奨いたします。
基本的にご使用は、お客様の自己責任で、、、とまではいきませんが、32bit 版のアプリケーションの影響等はあるかと思いますが、早めの移行をお願いいたします。

さて、本題に入らせていただきます。

Windows Server 2016 の Hyper-V の VM においては、Windows Server 2012 R2 以前のように、Hyper-V のコンソールより統合サービスをインストールする形式から、各 VM 内で Windows Update の機能を使用して Update する形式に変更されております。
Windows Server 2008 R2 ~ Windows Server 2016 については、確かに Windows Update で更新することができます。
しかしながら、、、Windows Server 2008 については、Windows Update で公開はされていません。そのため、新たに Windows Server 2016 の Hyper-V 上に Windows Server 2008 SP2 をインストールすると Windows Server 2008 SP2 相当の統合サービスを使用し続けることになります。

この様な場合、Windows Server 2012 R2 の Hyper-V 環境を構築し、最新の更新プログラムまで適用し、その後 vmguest.iso をコピーしてきて、先ほどの Windows Server 2016 上の Windows Server 2008 SP2 の VM にマウントし統合サービスをインストールする方法がWindows Server 2008 SP2 用の最新の統合サービスを使用する方法となります。
vmguest.iso については %SystemRoot%System32\ (通常は C:\Windows\System32\ となります) 配下に存在します。
少々面倒な手順となりますが、古い統合サービスで運用したくないという場合は、この手順で実施ください。

やはり最新版の OS で使用していただく方がよいですよね。
色々ご事情はあるかと思いますが、可能な限りメインストリームサポートのバージョンの OS を使用されることを推奨します:)